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妊娠初期に基礎体温が下がることはある?原因・流産との関係も解説

妊娠初期に基礎体温が下がることはある?原因・流産との関係も解説

妊娠初期に基礎体温が下がり、不安を感じていませんか?

妊娠すると高温期が続くので、基礎体温が急に下がると「もしかして流産…?」と心配になる人もいるでしょう。

この記事では、妊娠初期に基礎体温が下がる原因や流産との関係を解説します。基礎体温の正しい測り方も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

妊娠初期に基礎体温が下がり、不安を感じていませんか?

妊娠すると高温期が続くので、基礎体温が急に下がると「もしかして流産…?」と心配になる人もいるでしょう。

この記事では、妊娠初期に基礎体温が下がる原因や流産との関係を解説します。基礎体温の正しい測り方も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

妊娠初期に基礎体温が下がることはある?

妊娠初期に基礎体温が下がることはある?原因・流産との関係も解説

妊娠初期に基礎体温が下がるのは、珍しいことではありません

妊娠3〜4週(性行為の1〜2週間後頃)に体温が一時的に下がり、1日程度で元に戻る場合は「インプランテーションディップ」かもしれません。

一方、妊娠4ヶ月頃に体温が下がった場合は胎盤が完成したサインである可能性もあります。

また、測り方や気温などの影響で、基礎体温が下がったように見える場合もあるでしょう。

このように、妊娠初期に基礎体温が下がることは、十分起こりうる現象です。ほかに気になる症状がなければ、基本的に心配する必要はありませんよ

高温期に基礎体温が下がる原因は?

妊娠初期に基礎体温が下がることはある?原因・流産との関係も解説

ここからは、高温期の途中で基礎体温が下がる原因について、妊娠している場合に考えられる原因、妊娠の有無に関わらず考えられる原因の2つに分けて解説します。

妊娠している場合に考えられる原因

妊娠している場合に考えられる原因は、主に以下の2つです。詳しくみていきましょう。

インプランテーションディップ

インプランテーションディップとは、妊娠3〜4週頃に基礎体温が一時的に下がる現象のことです。一般的には、受精卵が子宮内膜に着床する時期に起こり、1日程度で元の高い体温に戻ります。

基礎体温が1日だけ下がった場合は、インプランテーションディップの可能性があるでしょう。

ただし、インプランテーションディップは、医学的に認められている現象ではありません。原因も明確にはわかっておらず、単なるジンクスととらえている人もいます。

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胎盤の完成

妊娠12週頃に基礎体温が下がった場合、胎盤が完成したサインかもしれません

胎盤が完成するまでは「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という女性ホルモンが、卵巣から分泌されます。プロゲステロンには体温を上昇させる働きがあるため、妊娠初期は基礎体温が高い状態が続きます。

しかし、胎盤が完成する妊娠12週頃になると、プロゲステロンは胎盤から分泌されるようになります。その結果、基礎体温に与える影響が少なくなり、体温が低下するのです。

妊娠の有無に関わらず考えられる原因

基礎体温の低下は、妊娠の有無に関係なく起こる場合もあります。ここでは、妊娠以外に考えられる原因をいくつか紹介します。

周りの環境や測り方による影響

気温や室温といった周囲の環境も基礎体温に影響を与えることがあります

特に、冬場の冷えた部屋や夏場のエアコンが効いた部屋では体温が低く出ることがあります。

また、測定時刻が毎日一定でない場合や、体温計の使用方法が適切でない場合にも、正確な基礎体温が測れないことがあります。

基礎体温を正確に記録するためには、毎日同じ条件で測定することが重要です。

生活習慣の乱れ

生活習慣が不規則な場合も、基礎体温の低下につながる可能性があります。

たとえば、寝不足や偏った食生活などによってホルモンバランスが乱れると、基礎体温が安定しなくなることがあるのです。

ママや赤ちゃんの健康のためにも、規則正しい生活を心がけましょう。

黄体機能不全

黄体機能不全も、基礎体温の低下を引き起こす原因の一つです。

黄体機能不全とは、プロゲステロンが十分に分泌されていない状態のこと。高温期が10日以内と短い、高温期になっても体温がほとんど上がらないといった症状がみられます。

生理周期が乱れるほか、不妊につながる可能性もあります。思い当たる症状がある場合は、早めに医師の診断を受けることが重要です。

妊娠初期に基礎体温が下がったら流産の可能性はある?

妊娠初期に基礎体温が下がることはある?原因・流産との関係も解説

妊娠初期に基礎体温が下がったというだけで、流産かどうかを判断することはできません

妊娠初期に基礎体温が下がるのは珍しいことではなく、さまざまな原因が考えられます。ちょっとした環境の変化や生活習慣などによっても基礎体温は変動するので、体温が下がったからといって過度に心配する必要はありません。

ただし、基礎体温が下がるほか、下腹部痛や出血などの症状も現れている場合は注意が必要です。早めに医療機関を受診し、必要な検査を受けましょう。

妊娠初期の基礎体温についてよくある質問

妊娠初期に基礎体温が下がることはある?原因・流産との関係も解説

ここからは、妊娠初期の基礎体温についてよくある質問と回答を紹介します。

クエスチョン吹き出し

妊娠していた場合、高温期はいつまで続く?

  • クエスチョン回答吹き出し

    妊娠12~16週頃まで続くのが一般的です

    妊娠が成立すると、胎盤が完成する妊娠12〜16週ごろまで体温が高い状態が続きます。胎盤ができあがるまでは、卵巣からプロゲステロンが分泌され続ける影響で、体温が高い状態が保たれるのです。ただし、個人差があるため、なかには妊娠後期まで高温期が続く人もいます。

クエスチョン吹き出し

基礎体温の正しい測り方は?

  • クエスチョン回答吹き出し

    毎朝同じ時間、起きてすぐに口の中で測定しましょう

    基礎体温を正確に測定するには、毎朝、起床後すぐに測ることが重要です。少数第2位まで表示される婦人体温計を使うと、基礎体温を正確に確認できます。測るときは舌の下に体温計の先を当て、鼻で呼吸します。測り終わったら専用のアプリや手帳などに記録しましょう。その際、睡眠時間や体調、性行為の有無などもメモしておくと、どんなことが基礎体温に影響するのかを把握しやすくなります。続けるうちに基礎体温や体のリズムがわかってくるので、まずは3ヶ月を目標に測ってみてくださいね。

妊娠の有無にかかわらず基礎体温が低下することはある

妊娠初期に基礎体温が下がることはある?原因・流産との関係も解説

妊娠初期に基礎体温が下がるのは珍しいことではありません

胎盤の完成にともなうホルモンバランスの変化や周囲の環境、生活習慣の乱れなどが原因である可能性もあります。

基礎体温が下がったとしても、必ずしも流産や何らかの異常を意味するわけではないので、心配しなくて大丈夫ですよ。

ただし、基礎体温の低下に加え、腹痛や出血などの症状もみられる場合は、早めに医師に相談してください。

  • 人によっては妊娠初期に基礎体温が下がることがある
  • インプランテーションディップや胎盤の完成が原因の可能性も
  • ストレスや生活習慣などが原因で基礎体温が下がることもある
  • 基礎体温の低下が必ずしも流産を意味するわけではない
  • 基礎体温の低下のほか、気になる症状があれば医師に相談を

出典

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