
葉酸サプリは飲まない方がいいって本当?推奨の摂取量や胎児への影響も解説
葉酸サプリは、妊活中や妊娠中に摂取することが推奨されています。
しかし、なかには「葉酸サプリは飲まない方がいい」といううわさを聞いて不安に感じている人もいるかもしれません。
また「副作用があるのでは?」「葉酸サプリを飲まない方がいい人はいる?」といった疑問を抱えている人もいるでしょう。この記事では、葉酸サプリを飲まない方がいいと言われる理由や、飲まなかった場合の影響、副作用の有無について詳しく解説します。妊活中や妊娠初期の葉酸の摂り方に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
葉酸サプリは、妊活中や妊娠中に摂取することが推奨されています。
しかし、なかには「葉酸サプリは飲まない方がいい」といううわさを聞いて不安に感じている人もいるかもしれません。
また「副作用があるのでは?」「葉酸サプリを飲まない方がいい人はいる?」といった疑問を抱えている人もいるでしょう。この記事では、葉酸サプリを飲まない方がいいと言われる理由や、飲まなかった場合の影響、副作用の有無について詳しく解説します。妊活中や妊娠初期の葉酸の摂り方に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
葉酸サプリを飲まない方がいいと言われている理由は?

妊娠を希望する人や妊娠中の人は、葉酸サプリの摂取が推奨されています。
「葉酸サプリを飲まない方がいい」と考える人もいますが、それは過剰摂取によるリスクを懸念しているためでしょう。
実際、葉酸を過剰に摂取すると、以下の健康リスクが生じる可能性があります。
過剰摂取により現れることがある副作用
食欲不振
吐き気
腹痛・下痢
かゆみ、じんましんなど
亜鉛の吸収率低下
ビタミンB12の不足(貧血など)
厚生労働省では1日あたりの耐容上限量を900〜1,000μgと定めており、この量を超えて摂取すると上記の症状が現れる可能性があります。
しかし、適切な量であれば体に悪影響を及ぼすことはありません。
妊娠中に特に欠かせない栄養素なので、適切な範囲内でしっかりと摂取しましょう。
葉酸サプリを飲まなかったらどうなる?

妊娠中に葉酸が不足すると、赤ちゃんや母体に影響を及ぼすおそれがあります。ここでは、葉酸サプリを摂らなかった場合に起こりうるリスクについて解説します。
赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクが高まる
葉酸が不足すると、胎児に「神経管閉鎖障害」と呼ばれる先天異常が起こるリスクが高まります。
神経管閉鎖障害とは、脳や脊髄のもととなる「神経管」の発育がうまくいかず、脳・脊髄・髄膜などに悪影響を及ぼす先天異常の一種です。
神経管閉鎖障害には、赤ちゃんの脳の一部または全部が欠損する「無脳症」や、脊髄が背骨に覆われていない「二分脊椎」などがあり、赤ちゃんの命や生活に深刻な影響を与える可能性があります。
妊娠6週頃に発症するとされるため、妊娠を希望した段階から葉酸を積極的に補うことが重要です。
妊婦さんが貧血になりやすくなる
葉酸は細胞のDNA合成に関わるビタミンの一つで、不足すると赤血球の成長に影響を与えます。妊娠中は血液量が増えるため、葉酸が不足すると赤血球の産生が追いつかず、貧血を引き起こしやすくなります。
葉酸の不足で貧血状態になると、妊婦さんが疲れやすくなったり、めまいや動悸を感じたりすることも。妊婦さん自身の健康を守るためにも、葉酸の十分な摂取が必要です。
葉酸サプリを飲まない方がいい人はいる?

妊活中・妊娠中は葉酸サプリの摂取がすすめられていますが、以下に当てはまる人は、葉酸サプリの摂取を控えるか、医師に相談したうえで摂取したほうがよいでしょう。
葉酸サプリの摂取に注意が必要な人
ビタミンB12欠乏症の人
葉酸を過剰に摂ると、ビタミンB12が欠乏し「ビタミンB12欠乏性神経障害」のリスクが高まります。また、葉酸の摂取によりビタミンB12欠乏症の診断が遅れてしまうこともあるので、葉酸サプリの摂取は医師に相談してからにしましょう。
MTHFR遺伝子に変異がある人
「MTHFR遺伝子」は特定の酵素を司る遺伝子で、DNAの合成やホルモンの代謝などに関わっています。
MTHFR遺伝子に変異のある人が葉酸サプリを摂取すると、うまく葉酸を代謝できず、心血管疾患のリスク増加につながることがあります。
葉酸サプリはどのくらい飲めばいい?

厚生労働省は、妊娠を希望する女性や妊娠初期の妊婦さんに対し、通常の食事で1日240μg、食事以外から1日400μgの葉酸摂取を推奨しています。妊娠中期以降も、通常の食事で1日240μg、食事以外で1日240μgを摂取することがすすめられています。
胎児の神経管閉鎖障害の予防のため、推奨量を目標にしながら意識的に摂取しましょう。サプリメントを飲むときは、過剰摂取を避けるため、パッケージに記載された使用法を守ることが大切です。
葉酸サプリに副作用はある?

通常の摂取量であれば副作用の心配はほとんどありませんが、過剰摂取すると発熱・かゆみ・じんましん・吐き気・下痢・腹痛・亜鉛吸収低下などの症状が出る可能性があります。また、ビタミンB12が不足している場合は、葉酸を多く摂ることでその症状が隠れたり、かえって進行したりする可能性もあります。
葉酸サプリを摂取してから体調に異変を感じた場合は一度摂取を中止し、医師に相談しましょう。
葉酸サプリは適切な範囲内で積極的に摂取しよう

葉酸は妊娠前後の母体・赤ちゃんの健康を支える大切な栄養素です。葉酸サプリも、定められた使用法を守っていれば、体に悪影響を及ぼすことはありません。
ただし、サプリメントの過剰摂取により副作用が出ることがあります。妊娠初期までは1日400μg、妊娠中期からは1日240μgを目安に摂取し、摂りすぎには注意しましょう。
また、健康状態によっては事前に医師に相談したほうがよい場合もあります。不安な場合は医師に相談したうえで摂取しましょう。
- 葉酸サプリは妊活中・妊娠中の摂取が望まれるサプリメント
- 葉酸が不足すると赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクが高まる
- 摂りすぎると吐き気・かゆみ・貧血などの副作用が出ることがある
- ビタミンB12欠乏症の人やMTHFR遺伝子に変異がある人は医師に相談を
- 不安な場合は医師に相談し、適切な摂取を心がけよう
出典
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
掲載情報に基づく判断はユーザーの責任のもと行うこととし、必要に応じて適切な医療機関やかかりつけの病院などに相談・受診してください。
サイベックスベビーカー当たる!
人気のベビーカー「サイベックス リベル」が当たるよ♪
アプリで妊娠中の体調管理&情報収集!
自分の週数に合わせて情報が出てくる!
ママの妊娠週数に応じたおすすめ記事が表示されます。
ネットなどでわざわざ調べに行かなくても、出産予定日を設定するだけで、ママの妊娠週数に応じた情報が手に入りますよ!

おなかの赤ちゃんの成長がイラストでわかる
妊娠中のママがおなかの赤ちゃんの成長をよりイメージしやすくなる新機能です。
出産予定日までの日数をカウントダウンしながら、イメージイラストで週数に合わせて赤ちゃんが成長していくようすが見れます。

イラストをタップすると、赤ちゃんからのひとことが表示され、妊娠中のママを応援してくれます!

医師監修のメッセージで週ごとの赤ちゃんとママの様子がわかる
医師監修のもと、赤ちゃんやママに関する様子や変化に関する読み物を毎日更新!
「今日の赤ちゃんのようす」では、おなかの中で赤ちゃんがどう過ごしているのかなどについて分かります。

「今週のママのようす」では妊娠中のママの体調変化、過ごし方のアドバイスなどを毎週読むことができます。
パパにママの体調を理解してもらう助けにもなりますよ。
