
ヨガは妊活や不妊治療に効果的?メリットや注意点も解説
「ヨガは妊活に効果がある」といわれることもありますが、本当に効果があるのか疑問に思っている人もいるでしょう。
また、妊活にはどんなポーズが向いているのかを知りたい人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、妊活中にヨガを行うメリットや体への影響、おすすめのポーズや注意点についてわかりやすく解説します。
妊娠に備えた体づくりや妊活中のヨガを検討している人は、ぜひ参考にしてくださいね。
「ヨガは妊活に効果がある」といわれることもありますが、本当に効果があるのか疑問に思っている人もいるでしょう。
また、妊活にはどんなポーズが向いているのかを知りたい人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、妊活中にヨガを行うメリットや体への影響、おすすめのポーズや注意点についてわかりやすく解説します。
妊娠に備えた体づくりや妊活中のヨガを検討している人は、ぜひ参考にしてくださいね。
ヨガが妊活に効果的って本当?

妊活中のヨガが、妊娠率を直接的に上げるという明確なエビデンスはありません。しかし、妊娠に備えた健康的な体づくりにつながります。
ヨガには、リラックス効果や全身の血流を改善する効果などがあります。妊活をスムーズに進めるには健康な体が欠かせないため、妊活中の心身のケアの一環として取り入れる人もいますよ。
ヨガは妊活にどんな効果がある?

妊活中のヨガにはどのような効果があるのか気になりますよね。ここでは、ヨガが妊活に与える代表的な3つの効果をご紹介します。
ホルモンバランスが整う
ヨガでは、深い呼吸を意識しながら体を動かします。これにより心身がリラックスでき、ホルモンバランスの安定につながるのです。
ホルモンが安定することで、排卵周期が整いやすくなり、妊活のタイミングをつかみやすくなるでしょう。
血流がよくなり健康的な体づくりができる
ヨガで全身をゆるやかに動かすことにより、血液やリンパの流れが促進されます。血流がよくなると、子宮や卵巣などにも栄養や酸素が十分に届きやすくなり、妊娠に向けた体づくりにつながります。
また、冷えの改善や免疫力の向上にもつながるので、妊活中の健康を守る効果も期待できるでしょう。
妊活や不妊治療によるストレスを軽減できる
妊活中は先の見えない不安やプレッシャーに悩まされることもありますが、ヨガを通して深い呼吸や瞑想をすることで、心の緊張をやわらげる効果が期待できます。
ストレスが軽減されると自律神経が整い、ホルモンバランスや睡眠の質にもよい影響が現れるでしょう。
ヨガをすると妊娠しやすくなる?

「ヨガをすると妊娠率が上がる」という医学的な根拠はありません。
しかし、ヨガをはじめ適度な運動によってストレスが軽減され、ホルモンバランスが整うことで、心身を妊活・妊娠に適した健康な状態に近づけることができます。
ヨガはあくまで妊活中の健康を守るための補助的なものととらえましょう。
妊活中におすすめのヨガポーズは?

ヨガにはさまざまなポーズがありますが、なかには骨盤周りの血流を促したり、リラックス効果を高めたりと、妊娠に備えた体づくりの手助けとなるポーズもあります。
ここでは、初心者でも行いやすく、妊活中におすすめのポーズを4つご紹介します。
三日月のポーズ

三日月のポーズは、骨盤まわりや股関節をじっくり伸ばすことで、血液やリンパの流れを改善する効果が期待できます。以下の手順で行いましょう。
三日月のポーズのやり方
四つん這いになり、両手を肩の真下に置く
右足を両手の間に踏み出す
右ひざを90度に曲げ、上半身を起こす
両手を天井に向けて伸ばし、上体を後ろに反らす
呼吸をゆっくり繰り返しながら30秒キープ
反対側も同様に行う
猫のポーズ

猫のポーズには、背中や腰の柔軟性を高めるとともに、自律神経のバランスを整える効果があります。リラックスしたいときにぴったりのポーズです。
猫のポーズのやり方
四つ這いの姿勢になる(肩の真下に手、腰の真下に膝)
息を吸いながら背中を反らせ、顔を斜め上に向ける
息を吐きながら背中を丸め、おへそをのぞき込む
呼吸に合わせてゆっくり3〜5回繰り返す
花輪のポーズ

花輪のポーズは、股関節や骨盤底筋を刺激することで、下半身の血流を促進する効果が期待できます。骨盤周りをほぐしたい人や冷えが気になる人におすすめです。
花輪のポーズのやり方
足を肩幅よりやや広く開いて立ち、ひざとつま先を外側に向ける
ゆっくりと腰を落とし、しゃがむような姿勢になる
手のひらを胸の前で合わせ、ひじでひざを外に押すようにする
背筋を伸ばして、呼吸を続けながら30秒キープする
合蹠(がっせき)のポーズ

合蹠のポーズには、股関節や骨盤まわりの筋肉をゆるめ、血流の改善や心身を落ち着かせる効果があります。座ったまま行えるため、体力に自信がない人でも取り組みやすいでしょう。
合蹠のポーズのやり方
両足の裏を合わせて座り、かかとをできるだけ体に引き寄せる
両手で足先を包み込むように持つ
背筋を伸ばし、頭頂部を引き上げる
深くゆっくり呼吸をする
妊活中のヨガで注意することは?

ヨガは妊活中の体づくりの手助けになりますが、体の状態やタイミングによっては注意が必要な場合もあります。
以下のポイントを押さえて、無理のない範囲で行いましょう。
妊娠の可能性があるときは控える
妊娠の可能性がある時期はヨガを控えるのが望ましいです。
特に、体をねじったりお腹に圧をかけたりするポーズや、ホットヨガは体に負担がかかる可能性があるため避けましょう。
妊娠初期は特にデリケートな時期なので、少しでも妊娠のサインを感じたら、負荷が少ないポーズを無理のない範囲で行うことが大切です。
心地よいと思う程度に楽しむ
妊活中は「効果を出さなきゃ」と頑張りすぎてしまうこともありますが、無理をしてしまうとかえってストレスの原因となってしまいます。気持ちがよいと思える範囲内で、適度に楽しみましょう。
体がだるい、息苦しいと感じたら、無理をせず休むことが大切です。自分の体と向き合いながら、心地よい範囲で行うようにしましょう。
食後や生理中は避ける
食後すぐにヨガを行うと、消化が妨げられたり気分が悪くなったりすることがあります。食後は2~3時間ほど空けてから行うようにしましょう。
また、生理中は体がデリケートな状態です。お腹に負担のかかるポーズや、体が逆さまになるポーズは避けたほうがよいでしょう。
生理中にヨガをする場合は、負荷の少ない動きや、やさしくストレッチできるポーズにとどめておくと安心です。
妊活中のヨガについてよくある質問

ここでは、妊活中のヨガについてよくある質問とその回答を紹介します。ヨガをより安心して取り入れられるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
妊活中にヨガをすると着床率が上がる?
着床率を直接的に上げる要因とはなりません
ヨガに着床率を直接的に上げる効果はありません。あくまで妊活・妊娠に向けた健康的な体の土台を作る一環として取り入れましょう。
男性もヨガをやったほうがいい?
体質改善の効果が期待できるので男性にもおすすめです
男性も、ヨガをすることで血行促進やストレス緩和、ホルモンバランスの安定といった効果が期待できます。妊活をスムーズに進めるにはカップルの健康が欠かせないので、健康を守るためにパートナーと一緒にヨガを取り入れるとよいでしょう。2人で一緒に取り組むことで心のつながりも深まり、妊活を前向きに進めるきっかけにもなるかもしれません。
妊娠に向けた体づくりの一環としてヨガを活用しよう

妊活中にヨガをすることで心身がリラックスでき、ホルモンバランスや血流を整える効果が期待できます。妊娠に向けた健康な体づくりのために、カップルで一緒に取り組むとよいでしょう。
ただし、妊娠の可能性がある場合や生理中の場合は、体をねじるポーズやお腹に圧力のかかるポーズは避け、負荷の少ないポーズにとどめることが大切です。
無理のない範囲でヨガを取り入れ、心地よいと思う程度に楽しみましょう。
- ヨガは、リラックス効果やホルモンバランスを整える効果が期待できる
- 妊娠に向けた健康的な体づくりにつながる可能性がある
- ヨガが妊娠の可能性を直接的に高めるという医学的な根拠はない
- 妊娠の可能性がある場合や食後、生理中のヨガには注意する
- 男性にも心身の状態を整える効果があるので、カップルで取り入れてみて