妊娠中の食事で赤ちゃんがアトピーになる？食生活と発症リスクの関係

「妊娠中の食事が原因で赤ちゃんがアトピーになってしまうのでは…」と不安になることはありませんか？赤ちゃんのアトピーを予防するために何を食べればよいか悩んでいる人も多いでしょう。この記事では、妊娠中の食生活が赤ちゃんのアトピーや食物アレルギーに与える影響について解説します。

トモニテ編集部

更新日: 2025年8月19日

公開日: 2025年8月18日

妊娠中の食生活と赤ちゃんのアトピーに関係はあるの？

妊娠中の食生活が赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の発症に直接的な影響を与えるという明確な科学的根拠は現時点ではありません。一方で、アレルギーを過度に心配して特定の食品を制限しすぎると、かえって栄養不足につながる可能性もあるため注意が必要です。バランスの取れた食事を心がけることは、赤ちゃんの健やかな成長にとって重要です。

アトピーを発症する原因は？

アトピー性皮膚炎は、遺伝的な体質に環境要因や生活習慣が重なって発症すると考えられています。ホコリやダニ、ストレス、肌への刺激なども一因となります。そのため、妊娠中の食事によってアトピーの発症を直接防ぐことはできません。過度な食事制限は妊婦自身や赤ちゃんの栄養不足を招く恐れがあるため、注意が必要です。

妊娠中の食事とアトピー・アレルギーについてよくある質問

妊娠中の食事が赤ちゃんのアトピーやアレルギーに影響するのではと心配する妊婦さんは多いですが、実際には不安に思う必要のないケースがほとんどです。

ここでは、よくある疑問にお答えします。

妊娠中に乳製品を摂ると赤ちゃんがアトピーになりやすいって本当？

医学的な根拠はなく、むしろ乳製品不足によるリスクが懸念されます
妊娠中に乳製品を摂取することで赤ちゃんがアトピーになるという科学的な証拠はありません。逆に、カルシウムやたんぱく質など乳製品に含まれる栄養素が不足すると、妊婦さん自身の骨や歯の健康に影響を及ぼしたり、赤ちゃんの成長に悪影響を与えるおそれがあります。安心して適量を摂取しましょう。

赤ちゃんのアトピーを予防するために避けるべき食品はある？

アトピー予防のために特定の食品を避ける必要はありません
近年の研究では、妊娠中に特定の食品を避けても赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の予防にはつながらないことが明らかになっています（参考：日本アレルギー学会誌）。むしろ食事制限による栄養不足が、妊婦さんや赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるため、幅広い食品から栄養を摂ることが推奨されています。

妊娠中の食生活で赤ちゃんが食物アレルギーになることはある？

妊娠中の食事は赤ちゃんの食物アレルギーの発症に影響しません
妊娠中の母親の食事内容が赤ちゃんの食物アレルギーの有無に直接関係するという証拠はありません。食物アレルギーは出生後の環境や赤ちゃん一人ひとりの体質によって左右されるため、妊娠中に特定の食品を避ける必要はありません。バランスのよい食事が基本です。

赤ちゃんのアレルギーを予防するために妊娠中にできることは？

特定の食べ物を制限する必要はなく、栄養バランスのよい食事が大切です
赤ちゃんのアレルギーを防ぐために、妊娠中に特定の食品を制限する必要はありません。むしろ妊婦さん自身が必要な栄養をしっかりと摂取することが、赤ちゃんの健やかな発育につながります。主食・主菜・副菜をバランスよく取り入れた食事を心がけましょう。