1歳半の夜泣きはなぜ起きる？原因と対策を解説

1歳半になって「落ち着いてきた」と思った矢先に夜泣きが再発し、戸惑っていませんか？また、「どう接すればいいの？」「自分の対応が間違っているのでは」と悩んでいる人もいるでしょう。この記事では、1歳半で夜泣きをする理由や特徴、家庭でできる具体的な対処法、そしてママとパパが少しでも楽になるための心の持ち方を紹介します。つらい夜に悩んでいる人の不安が和らぐよう、丁寧に解説していきます。

トモニテ編集部

更新日: 2025年8月19日

公開日: 2025年8月18日

1歳半の夜泣きの特徴と主な原因

1歳を過ぎてしばらくは落ち着いていたのに、また夜泣きが始まった――。そんな経験をするママやパパは少なくありません。特に1歳半ごろは赤ちゃんが幼児になっていく成長の節目にあたり、心身の変化が大きく現れる時期です。ここでは、1歳半に起こりやすい夜泣きの特徴と、その背景にある主な原因について詳しく見ていきましょう。

夜泣きの定義と1歳半での特徴

夜泣きとは、夜中に突然目を覚まし、泣き叫んだり、落ち着かない様子を見せる状態を指します。1歳半になると、いったん収まっていた夜泣きが再発したり、以前より激しくなったりするケースが見られます。この時期の夜泣きは、生活環境の変化や感情の発達が影響していることが多く、個人差はありますが、2歳ごろまでには落ち着いていく傾向があります。

脳の未発達が原因

1歳半の子どもは、まだ大人のような安定した睡眠サイクルを獲得していません。具体的には、浅い眠りと深い眠りを切り替える脳の働きが未熟なため、夜中に目覚めやすくなります。さらに、この時期は脳の発達が急激に進むものの、日中に受けた刺激や感情の整理がうまくいかず、それが夜間の覚醒や不安として現れることもあります。こうした睡眠リズムと脳の発達のアンバランスさが、夜泣きの大きな要因となっているのです。

家庭でできる夜泣き対策と具体的な接し方

夜泣きは子どもの成長の一環であり、完璧に止めることは難しいかもしれません。しかし、家庭でできるちょっとした工夫や接し方の見直しによって、夜泣きの頻度や子どもの安心感は大きく変わります。ここでは、睡眠環境や接し方の工夫、避けるべき対応についてご紹介します。

睡眠環境の整備と生活リズムの見直し

夜泣き対策としては、毎日の生活リズムを一定に保つことが基本です。特に、起床・昼寝・就寝の時間をできるだけ毎日同じにすることで、体内時計が安定し、夜中に目覚めにくくなります。昼寝が遅すぎたり長すぎたりすると、夜の眠りが浅くなることもあるため注意が必要です。毎日の流れを一定にすることで、子どもは安心し、自然と眠りやすい体のリズムが整っていきます。

泣いたときは「いつも同じ」がカギ

夜中に泣いたときの対応は、その場しのぎで毎回変えるのではなく、一貫性を持たせることが重要です。たとえば、毎回優しく声をかけて背中をトントンする、必要であれば抱っこする、といった流れを決めておくと、子どもも「これをしてもらえば安心できる」と学習します。対応にブレがあると、子どもが混乱してさらに泣きやすくなることがあるため、落ち着いた態度で一定のルールを守ることが大切です。

避けたいNG行動

夜泣きが続くと、ママとパパの疲れも限界に達し、思わず強い対応をしてしまう可能性が高まります。強く揺さぶったり、口を塞いだり、長時間放置するといった行動は非常に危険です。特に揺さぶりは「揺さぶられ症候群」と呼ばれる重大な障害を引き起こすことがあります。また、口を押さえたり放置したりすることは、子どもの心に不安や恐怖を残す原因にもなります。疲れたときこそ、まずは深呼吸をして落ち着くことが大切です。

夜泣きと向き合うための心の持ち方

1歳半の夜泣きが続くと、睡眠不足や孤独感、焦りなどで心がすり減ってしまうことがあるでしょう。子どものために頑張りたいという気持ちがある一方で、自分の限界に気づけないまま疲弊してしまうことも。そんなときは、夜泣きを「必ず終わるもの」ととらえ、完璧を目指さない心の余裕を持つことが大切です。

夜泣きはいつか終わる。見通しを持つだけで楽になる

夜泣きは、脳や感情の発達に伴う自然な現象であり、成長過程の一部といえます。多くの子どもは2歳ごろになると夜間の覚醒が減り、まとまって眠れるようになっていきます。夜泣きがある間は先が見えないと感じるかもしれませんが、「これは一時的なもの」と知るだけでも、気持ちが少し楽になります。完璧を求めすぎず、いずれ乗り越えられるものとして受け止めましょう。