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看護師ママが教える!誰も教えてくれない産後の痛み。

看護師ママが教える!誰も教えてくれない産後の痛み。

出産して終わりじゃない!産後の痛みもたくさんあるんだよ!ってこれから出産するママや世の男性達に少しでも覚悟や労りの気持ちに繋がればと思い記載させていただきます。

出産して終わりじゃない!産後の痛みもたくさんあるんだよ!ってこれから出産するママや世の男性達に少しでも覚悟や労りの気持ちに繋がればと思い記載させていただきます。

現在看護師の私ですが、産後の痛みなんて産むまで全然知りませんでした。ここでは主に4つの産後に起こりうる痛みと対処法について記載させていただきます。

(症状については個人差があります)

分娩時の会陰や帝王切開の傷

産後と言うと1番思いつく痛みかと思います。痛みはだいたい1週間くらいで落ち着き1ヶ月程度でほぼなくなります。1番の解決策は産後痛み止めを内服する。(医師によって違うので確認が必要)授乳中でも問題ない薬を処方してもらえます。 だいたい6時間毎に内服できますが、授乳時間を考慮して飲み方を相談すると良いと思います。

会陰は排尿時に沁みて痛いって方も多いかと思います。尿道は会陰より手前にあるので排尿時にやや前屈みになると傷に尿が当たらず沁みにくいです。産前に会陰マッサージをしておくのも裂傷を予防する効果が期待できます。

看護師ママが教える!誰も教えてくれない産後の痛み。

便秘や痔

妊娠・出産時のいきみによる肛門への負担、産後の便秘やホルモンバランスの変化による血行不良で痔になる方もいます。出産時に肛門を押さえてもらうと痔になりにくく、いきみやすいです。産後痔になった場合は薬を処方してもらえるので我慢せずに診てもらいましょう。

便秘はホルモンバランスの急激な変化や水分不足、骨盤周りの筋力低下、産後の生活リズムの乱れなどでなる方もいます。水分摂取はもちろん、産後の痛みから力みにくい場合は痛み止め、場合によっては緩下剤を相談してみましょう。

乳房の張り、乳首の痛み

産後3日目辺りから母乳分泌が始まる生理的な現象で胸の張りと痛みが強くなります。

1番良いのは赤ちゃんにしっかり吸ってもらうことです。張りを感じる場合は、母乳の出口を広げるようなマッサージを助産師がしてくれます。乳房の張りを完全に無くそうと搾りすぎると、かえって母乳の分泌が増えすぎる原因になるので相談しながら取り組んでください。

熱感や痛みがある場合は、冷却シートや水でしぼったタオルなどで冷やします。ただし、冷やしすぎると母乳の出が悪くなることがあるため、授乳直前は避け、気持ちいい程度とどめてください。

同じ姿勢で授乳すると乳腺の通りが悪くなることがあるため、別の姿勢を試すのも一つの手です。乳首は保湿剤を使用して乾燥を防いだり、ニップルを使用して休ませてあげると良いです。赤ちゃんが上手く咥えられない場合には練習用の哺乳瓶もあるため、相談してみてください。

子宮が元に戻る過程で生じる後陣痛

看護師ママが教える!誰も教えてくれない産後の痛み。

痛みには個人差があり、経産婦や授乳によって痛みが強くなる傾向があります。鎮痛剤の内服やお腹を温めるとリラックス効果があるので試してみてください。

初めての出産はわからないことだらけで不安です。いつまでこの痛みは続くんだろう?この痛みはなんだろう?など疑問も出てくるかと思います。特に入院中は身近に専門家がいますのでそのままにせず、相談して少しでも不安を解消してください。退院後にケアを受けられる施設も多いので抱え込まずに解決していきましょう。

私は子育てはまずママが元気でいないと!と思うので無理なく子育てという貴重な時間を楽しみながら過ごせるよう応援しています。

本記事は執筆者の知見・経験をもとにまとめられていますが、トモニテがその正確性や効果を保証するものではありません。健康や育児に関する判断は、ご自身で行い、必要に応じて医師や専門機関にご相談ください。

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