
卒乳は絵本で心の準備から|1歳8ヶ月で泣かずに卒業できた3つの工夫
「そろそろ卒乳したいけれど、夜中にギャン泣きされたら耐えられる自信がない」「かといって毎晩の寝不足でイライラも限界」。1〜2歳になると、そんな思いで卒乳に踏み切れないママ・パパも多いのではないでしょうか。私もその一人でした。いきなり断乳に突入するのをやめ、まずは親子で心の準備をしようと絵本の力を借りた我が家のエピソードをお話しします。
「そろそろ卒乳したいけれど、夜中にギャン泣きされたら耐えられる自信がない」「かといって毎晩の寝不足でイライラも限界」。1〜2歳になると、そんな思いで卒乳に踏み切れないママ・パパも多いのではないでしょうか。私もその一人でした。いきなり断乳に突入するのをやめ、まずは親子で心の準備をしようと絵本の力を借りた我が家のエピソードをお話しします。
おっぱいに執着する我が子。卒乳への不安と私の葛藤

当時、長女は1歳8ヶ月。離乳食の進みがのんびりでかなりの少食だったこともあり、「そろそろおっぱいを卒業して、ご飯をしっかり食べてほしいな」と考え始めていました。
しかし、長女のおっぱいへの執着は凄まじいものでした。生まれてからずっと完全母乳で育ったため、哺乳瓶やミルクは一切受け付けない筋金入りの「おっぱいっ子」。寝るときはいつも添い寝でおっぱい、夜中にふと目を覚ましたときもおっぱい。少しでも引き離そうとすると、この世の終わりかと思うほど大号泣されてしまいます。
そんな娘の姿を見ていると、「今おっぱいを取り上げたら、夜泣きがもっとひどくなるのでは」「寝かしつけに何時間かかるのだろう」と怖くなり、なかなか卒乳に踏み切れませんでした。夜中に何度も起こされる毎日で、私の体力もすっかり限界。寝不足で頭がぼーっとするなか、夜が来るのが憂うつでたまらない日々を過ごしていました。
まずは「心の準備」から。絵本を毎晩のルーティンにした理由

「このままでは私の体がもたない」と感じつつも、娘の執着に怯えていた私。どうにかお互いに無理のない形で進められないかと、スマホで「卒乳 絵本」と検索して出会ったのが、絵本『おっぱいバイバイ』でした。
当時1歳8ヶ月。少しずつ言葉が出始め、こちらの言っていることをだいぶ理解できているなと感じるようになっていた時期です。だからこそ、親の都合でいきなりおっぱいを引き離すのではなく、娘自身に「おっぱいとバイバイする」という心の準備をしてもらうために、絵本の力を借りることにしました。それからは、毎晩の寝かしつけのルーティンとして、この絵本を読み聞かせることが我が家の日課になりました。

絵本の中では、おっぱいから卒業して、スパゲッティやオムライス、フルーツなどのおいしいごはんをたくさん食べて大きくなっていく様子が、優しいタッチで描かれています。
ここで我が家が工夫したのが、絵本の文章を少しアレンジして読むことでした。本文に「赤ちゃんはおっぱいごくごくごく、子どもはいろんな食べ物もぐもぐもぐ」というフレーズがあるのですが、その「子ども」という部分を、すべて娘の名前に置き換えて読むようにしたのです。
「赤ちゃんはおっぱいごくごくごく、〇〇ちゃんはいろんな食べ物もぐもぐもぐ、だね」

そうやって毎晩、語りかけるように読み聞かせを続けました。
最初はただ絵を眺めているだけだった娘も、自分の名前が出てくることで「これは私のことなんだ」と気づいた様子。毎日繰り返すうちに、おっぱいを飲む前に「もぐもぐ!」と真似をしたり、「バイバイ」という言葉を意識するような仕草を見せたりするようになりました。
言葉が分かり始めた1歳8ヶ月というタイミングで、絵本の言葉を「自分ごと」として受け止められたからこそ、おっぱいとバイバイする心の準備が、娘の中に少しずつ、でも確実に染み込んでいくのを感じていました。
絵本『おっぱいバイバイ』の詳細
英題:『Milky 〜The Happy Weaning Story〜』
作:たけだ まい(武田 舞)
絵:いまい みち(今井 未知)/たかむら あゆみ(高村 あゆみ)
英訳:いとう ゆきこ(伊藤 由起子)
出版社:有限会社ゲートジャパン(GATE BOOKS)
サイズ/ページ数:18×18cm/24ページ(ハードカバー・フルカラー)
対象年齢の目安:1歳ごろから
言語仕様:日本語・英語併記(バイリンガル絵本)
「まだ分からない」は親の思い込みだった

毎晩、娘の名前を織り交ぜながら読み聞かせるようになってから、数週間が経った頃。「カレンダーのこの日になったら、本当におっぱいとバイバイしようね」と、娘に具体的な日を伝えて、私自身の心も決めることにしました。
「あんなにおっぱいに執着している子が、本当に分かってくれるのかな」。正直、当日を迎えるまでは不安でいっぱいでした。「まだ1歳8ヶ月だし、言葉のニュアンスまでは理解していないかもしれない」と、どこかで諦めていた部分もあったのです。しかし、それは親の勝手な思い込みでした。
いよいよ迎えた卒乳の当日は、2歳のお誕生日。いつものように寝室で絵本を読み終えたあと、「今日で本当におっぱいバイバイだよ。今までたくさん飲んでくれてありがとうね」と娘の目を見て、最後の語りかけをしました。すると、いつもならおっぱいを求めて服を引っ張るはずの娘が、その夜は違いました。
じっと私の顔を見つめたあと、小さなおててをパタパタと振って、「おっぱい、ばいばい!」と言ったのです。その瞬間、毎晩読んできた絵本の世界と自分の現実が、娘の中でしっかりと結びついたのだと確信しました。その夜、娘は少しだけ寂しそうな表情を見せたものの、大泣きして暴れることもなく、私のトントンだけで静かに眠りについてくれました。
子どもの「理解する力」を信じて、一歩を踏み出してみて
あんなに夜泣きや大号泣を恐れていたのが嘘のように、我が家の卒乳は親子で笑顔のまま幕を閉じました。おっぱいを卒業してからは、心配していた少食も少しずつ改善され、いろんな食べ物を「もぐもぐ」とおいしそうに食べてくれるように。私の睡眠不足も一気に解消されました。
振り返ってみると、一番不安になって足踏みをしていたのは、子どもの力を信じきれていなかった私の方だったのかもしれません。
もし今、「そろそろ卒乳したいけれど、うちの子にはまだ早いかも」「大泣きされるのが怖くて進められない」と悩んでいるママやパパがいたら、ぜひお子さんの「理解する力」を信じて、絵本の力を借りてみてください。
なお、卒乳に適した時期や進め方には個人差があります。母乳やミルクの量、体重の増え方などが気になるときは、かかりつけの医師や助産師に相談しながら進めると安心です。
我が家の卒乳で感じたポイント
「まだ分からない」は親の思い込み。1歳8ヶ月でも言葉の意味や親の覚悟はちゃんと伝わっていた
絵本の「子ども」の部分を我が子の名前に置き換えて読むことで、卒乳を自分ごととして受け止められた
無理に引き離すのではなく、絵本を通して親子で「心の準備」の期間を作ることが笑顔の卒乳への近道
本記事は執筆者の知見・経験をもとにまとめられていますが、トモニテがその正確性や効果を保証するものではありません。健康や育児に関する判断は、ご自身で行い、必要に応じて医師や専門機関にご相談ください。














