【小児科医監修】赤ちゃんの発育・発達と生活 生後11か月
お昼寝が1日1回に。遊びの幅が広がる
たくさんのことができるようになります。手先が器用になり、ふたを開けたり閉めたり、スプーンを握って口に運んだり。スイッチやボタンを押すのも大好きです。
お昼寝が1日1回になる子も増え、日中起きている時間が長くなります。ブロックで遊ぶようになったり、何かに熱中して一人遊びもできるように。記憶力が発達し、「いないいない」をすると、次に「ばあ」と、楽しい顔が出てくる予測が立てられるようになります。この時期の大好きな遊びです。いろんな表情で「ばあ」をすると喜びます。
心の発達とともに、のんびり屋や慎重派、こだわり派など、赤ちゃんの個性が表に出てきます。たとえば慎重なタイプは、伝い歩きもおそるおそるです。焦ったり、他の子と比べたりせず気長に見守っていきましょう。
乳歯が8本生えそろってくるころ。離乳食は一般的にはステップ3の後半に入りますが、様子を見ながら焦らずに進めていってください。
生後11か月の赤ちゃんの発育・発達
【身長】
男の子 69.4~78.5cm 女の子 67.4~76.7cm
【体重】
男の子 7510g~10.82kg 女の子 7020g~10.27kg
※11か月~1歳未満の身長と体重です。
【表情】周りとのコミュニケーションがとれるように
まねっこがさらに上手になり、「バイバイ」をすると手をふったり、「ちょうだい」と言うとものを渡してくれることもあります。そのやりとりが楽しく笑顔になります。
【手】指先に力を込めることができます
指先に力をこめることができるようになり、簡単なふたの開け閉めができます。スプーンを握り持ちして食べようとします。
【足腰】伝い歩きでどこにでも移動します
はいはいや伝い歩きで、より広範囲に移動するようになります。手押し車を押して歩こうとする子も。
発達のスピードは赤ちゃんそれぞれ
発達がめざましいこの時期は、「あの子はできるのに、うちはまだ……」と心配になることも。しかし、今の時期は、発達の個人差が非常に大きいのが特徴です。できないことについ目が行きがちですが、焦らずに「できた」を応援していきましょう。大人がお手本を見せることで、赤ちゃんの「できる」が増えることもあります。
一人遊び開始。お世話がらくに
本格的な一人遊びが始まります。おもちゃの使い方を学んで、考えたり工夫したり、自分なりのペースで試行錯誤をくり返します。一人遊びは集中力や想像力を養い、自己肯定感を高めます。大人はじゃまをせず、そっと見守りましょう。
生後11か月の赤ちゃんの生活
言葉がわかる時期。話しかけを積極的に
少しずつ、大人が言っていることがわかってくる時期なので、積極的に話しかけましょう。絵本の読み聞かせがおすすめです。くり返し同じフレーズが出てくる絵本は、指をさしたり、声を出したりして喜びます。
小児科Dr.アドバイス 好き嫌いが出てくるころ
離乳食もだいぶ進み、食べられる食材が増えてくると好き嫌いの悩みが出てきます。いろいろな食材を食べて慣れることが大切です。細かく刻んだり、とろみをつけたりして、食べやすくなるように工夫してみましょう。
離乳食の食感や食材に苦手なものがあるのに、ママが焦って進めようとすると、赤ちゃんが食事の時間を楽しめなくなってしまいます。何が苦手か様子を見て工夫をしながら、ときには段階を戻したりして、その子なりのペースで進めていきましょう。
この時期のママの様子、赤ちゃんとの接し方
生活リズムを再び見直すとき
離乳食が1日3回食になり、起床・就寝時間がそろそろ決まってくるころ。昼と夜の区別がしっかりついてきて、お昼寝が1日1回、午後だけになります。生活リズムを見直すタイミングです。日中、元気に遊ぶとほどよく疲れて、朝までぐっすり眠るようになります。ママも朝まで眠れます。
この時期のパパががんばりたいこと
赤ちゃんを起こさないで
仕事で遅く帰ってきた日、つい赤ちゃんをかまってしまい、起こしていませんか?成長ホルモンの分泌が盛んになるのは午後10時から。質の高い睡眠のため、遅くても午後8時には布団に入れるよう1日の流れを調整したい時期です。せっかく寝ている赤ちゃんを起こさないようにしましょう。
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