【産婦人科医ママに聞く】Q. 乳首が痛くて授乳がつらいです
A. 乳首を傷つける原因がないか再確認。 あまりに痛いときは産婦人科へ
赤ちゃんが正しく吸い付いていないと、乳首に負担がかかって痛くなりがち。適切に授乳できていれば痛みは消失していきます。特に産後すぐであれば、赤ちゃんの口が小さく吸うのが上手でなく、お母さんの乳首も慣れていないせいで痛くなっている可能性が高いので、時間が解決すると思います。 そのほか、乳首の痛みの原因と対策は、以下のようなものが挙げられます。
①哺乳瓶の乳首に慣れすぎている
赤ちゃんが哺乳瓶の小さな乳首に慣れると、浅くしかくわえられなくなることもあります。 少なくとも直接母乳を吸うことに慣れるまでは、なるべく哺乳瓶やおしゃぶりを使わないほうがいいかもしれません。
②満足する前に授乳をやめている
赤ちゃんが自分から口を離す前に、無理にはずしてしまうと、乳首を傷つけてしまうことがあります。なるべく赤ちゃんが自分から離すのを待つか、途中で終える場合は赤ちゃんの口の端から指を入れて離すようにするといいでしょう。
③搾乳の仕方に問題がある
搾乳のときに指で強く圧迫しすぎている、乳首と搾乳器のサイズが合っていない、無理な圧力をかけていると痛くなることがあるので見直してみてください。
④ブラや母乳パッドが刺激を与えている
授乳中は乳房がサイズアップし、さらに張っているときはより大きくなりますから、締め付けすぎないブラジャーを選んでください。また化繊のブラ、長時間湿ったままの母乳パッドが、乳首に刺激を与えてしまうことで痛くなることもあります。ブラは木綿などの素材にし、 母乳パッドはまめに変えるようにしましょう。
これらを見直してみても痛みが強い、痛みが持続する、乳首に傷ができているなどの場合は、 搾乳器で母乳を搾って与え、乳首を休ませるのもいいでしょう。ただ、ある比較試験でお母さんたちを、授乳時間を制限するグループ、制限しないグループに分けて比較したところ、制限してもしなくても乳首の発赤や亀裂の発生に有意差はなかったうえ、制限した場合は産後6週間までに授乳をやめてしまったという報告があります(※1)。ですから、なるべく授乳を続けたほうがいいでしょう。
薄いシリコン素材の乳頭保護器(ニップルシールド) を使うという方法もあります。生後すぐに使うと乳頭混乱が起こりやすい、乳頭に刺激が加わらないために母乳の分泌量が増えないかもしれない、赤ちゃんが吸いにくそうにする、などというデメリットもありますが、合うものが見つかれば使ってはいけないわけではありません。
また、乳首の傷にはラノリンがよいといわれていて、「kaneson ランシノー」、「ピュアレーン」などの名前で市販されています。もちろん、産婦人科で、授乳中でも塗ることができる軟膏を処方してもらうという方法もあります。痛みがひどくてつらい場合、なかなか治らない場合は、保護や保湿だけでなくステロイド剤などを使ったほうがいいこともあるので、あまりがまんしないで産婦人科医に相談してくださいね。
※1 Enkin Met al. 『妊娠・出産ケアガイド』医学書院
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