【産婦人科医ママに聞く】Q. よくお腹が張るので不安になります
A. ほとんどの場合は少し休むとおさまるはず。 それでも張る場合は産婦人科医に相談を
妊娠6か月に入った頃から、お腹の張りを感じる人が多くなります。感じ始める時期には個人差があって、もっと早い人もいれば遅い人もいます。張りの感じ方もさまざまで、ちょっとお腹が突っ張るという人もいれば、ピキッとお腹が硬くなるような人もいます。中には、妊娠初期から中期にかけて下腹部にチクチクした痛みが生じる場合もありますが、この痛みは子宮を支える円靭帯が伸びることによって起こると考えられます。特に異常はないと思いますが、気になる場合は病院でみてもらいましょう。
お腹が張ったときの対処法は、基本的に安静にして休むことです。立っていたら座る、できれば横になるというように、とにかくリラックスした状態で少し休んでください。そうすれば、たいていの場合はお腹の張りがおさまってくるはずです。運動中にお腹が張る場合は、もっと軽めの運動に切り替えましょう。
仕事中にお腹が張るような場合は、職場の人に相談して、休憩をとれるようにしてもらったほうがいいでしょう。母子手帳にある『母性健康管理指導事項連絡カード』を産婦人科医に記入してもらって会社に提出し、勤務時間や形態を調整してもらう方法もあります。
ここで誤解してほしくないのは、お腹を張らせたことが原因で流産や早産をするわけではないこと。あくまでも流産や早産の兆候のひとつとして、お腹の張りが現れることがあるだけで逆はありません。1時間に何回もお腹が張ったり、時間とともに張りが強くなったり、休んでも張りがおさまらなかったり、強い痛みをともなったりする場合は受診が必要です。出血や破水をともなう場合も、その量の多少にかかわらず、早めにみてもらいましょう。茶色いおりものが出た場合も、古い血液が出てきたせいであって出血には変わりないので、必ず医師に相談してください。
そうして診察を受けると、「切迫流産(ぎみ)です」「切迫早産(ぎみ)です」などと言われる人もいるかもしれません。
切迫流産とは、妊娠6か月21週までに妊娠が終わりかけている状態。22週未満だと、赤ちゃんがお母さんの体外で生きられないため、こう表現されます。一般的に胎児のほうの問題であることが多く、4か月12週までは有効な薬剤がないため、ほとんどは経過観察となります。それ以降は、子宮収縮抑制剤が使われることも。
一方の切迫早産は、妊娠6か月22週〜10か月37週未満で赤ちゃんが生まれそうな状態です。37週0日以降は『正産期』と呼ばれ、赤ちゃんの体重がしっかり増えて、お腹の外の世界で生きていく準備が整い、いつ生まれても大丈夫な時期。つまり、36週までは準備が不十分です。 母体の細菌感染や体質によるものが多く、感染がある場合は抗生剤を使うことがあります。また、子宮収縮抑制剤が処方されることもあるでしょう。いずれにしても軽い場合は通院で経過観察しますが、症状が重いと入院が必要になることもあります。
ちなみに『骨盤ベルト』の中には、骨盤を締めることで早産を予防できると謳っているものもありますが、そんなことは不可能です。そもそも出産に向けて骨盤が開いていくのは自然なことなので、出産前や出産時に締める必要はありません。ただ骨盤ベルトを使うことで、腰痛や坐骨神経痛が和らぐ場合はあります。
ある雑誌のアンケートによると、出産経験者の約4割が「切迫早産または早産ぎみと言われ た経験がある」とのこと。つまり、とても頻繁に診断されるものなのです。でも、実際に早産になる人は全体の5%程度ですから、主治医にどのくらい流産や早産になってしまいそうなのか、よく聞いてみましょう。
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写真提供:ゲッティイメージズ
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