【管理栄養士監修】離乳食の洋梨|いつからはじめる?進め方やレシピ・アレルギーについて解説
今回は、赤ちゃんに洋梨を与えられる時期や、調理方法などについてご紹介します。
今回は、赤ちゃんに洋梨を与えられる時期や、調理方法などについてご紹介します。
洋梨はいつから食べられる?
洋梨は離乳初期からOK!皮と芯はしっかり取りのぞこう
和梨と同様で水分やカリウムを多く含む洋梨。
8~12月の旬の時期は甘みも強くなり、食べやすい食材です。また、栄養価も高くなります。
日本梨はシャキシャキした食感ですが、洋梨はやわらかい食感が特長です。
離乳食としては、初期の生後5~6ヶ月頃から与えることができます。
特に皮膚が赤くなったり、嘔吐や下痢などの症状がみられなければ、生のまま与えても構いません。
離乳食も後期くらいになると噛みつぶす力が強くなってくるので、スライスしたものでも食べられるようになってきます。
どのくらいの量を与えたらよい?
少ない量で、子ども用スプーンひとさじから始め、徐々に量を増やしていきます。
初めて与える場合は、ほかの食材と混ぜずに与えましょう。
離乳食の進め方についてはこちらの記事も参考にしてください。
洋梨の大きさや固さ、量の目安
子どもの成長に合わせて、食材の大きさや固さを変えます。
下の表の1回の目安量は、野菜と果物を合わせた全体の量として考えましょう。
甘いフルーツはメインのおかずではないので、料理に使用したり、そのまま食べるときも、1回の量が多くならないようにしましょう。
果物はあくまでも、野菜の1/3程度が目安量です。
洋梨の時期別の大きさや固さ・1回あたりの目安量
© every, Inc.
下ごしらえのコツは?
- 皮をむき、芯をとりのぞく
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
生後6ヶ月頃まではすりつぶしたり、裏ごししたり、食べやすくして与えます。皮や繊維は丁寧に取り除きましょう。
調理方法
時期ごとに、調理方法をご紹介します。
初期(生後5〜6ヶ月頃)
皮や種、繊維を取り除き、すりつぶしたり裏ごしして、食べやすくして与えます。
中期(生後7〜8ヶ月頃)
皮や種、繊維を取り除き、すりつぶしたり、2〜3mm角程度に刻み食べやすくして与えます。
後期(生後9〜11ヶ月頃)
皮や種、繊維を取り除き、すりつぶしたり、5mm角程度にカットします。
完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)
皮や種、繊維を取り除き、薄くスライス したり食べやすい大きさにカットし、かじったり、手づかみ食べしやすいようにします。
食物アレルギーについて
洋梨は、まれに食物アレルギーを発症する危険性があります。
そのため、初めて与える際は少量から始めましょう。
また、万が一食物アレルギーを起こした場合でもすぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
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