【管理栄養士監修】離乳食のたんぱく質|いつからはじめる?進め方やレシピ・アレルギーについて解説
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離乳食のたんぱく質を多く含む食品、いつから与え始める?
離乳食でたんぱく質が多く含まれる食品を与え始めるのは、離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)の、10倍がゆやすりつぶした野菜・果物に慣れてきた頃からです。
与え始める時期は、離乳食を始めて3週目〜1ヶ月前後が目安になります。
主な食材の与え始める時期
ここではたんぱく質を多く含む食材の与え始める時期を「離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)」「離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)」「離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)」に分けて紹介します。
<離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)から>
・豆腐(絹ごし)
・白身魚(鯛、ひらめなど)※たらは食物アレルギーを引き起こす可能性があるため、離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)から少量を与えます。
・しらす干し(塩分が多いため、熱湯でゆでるなどして塩抜きする。えびやカニが混入していることがあるため注意すること)
・卵黄(固ゆでにした卵黄を使う)
・きなこ(おかゆやマッシュポテトなどに混ぜる)
<離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)から>
・鮭
・マグロやカツオなど赤身の魚(白身魚に慣れてから)
・ツナ水煮缶(白身魚に慣れてから)
・鶏ささみ、鶏むね肉、鶏ひき肉(ささみやむねの部位のもの)
・納豆
・高野豆腐
・卵(全卵)(卵黄でアレルギー反応が起こらないことが確認できたら与える)
・プレーンヨーグルトなど
・カッテージチーズ
<離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)から>
・いわしやさば、さんまなどの青皮魚(さばは青魚の中でも食物アレルギーを引き起こす可能性があるので注意)
・鶏もも肉
・豚肉・牛肉(鶏肉や魚に慣れてから)
・水煮大豆(誤嚥を防ぐため、離乳食期の間は必ずつぶして与える)など
量はどれくらい与えるの?
離乳食でたんぱく質を多く含む食品を与える量についてみていきましょう。
ここで示す量はあくまでも目安なので、子どもの食欲や成長・発達の状況に応じて調整してくださいね。
離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)
初めて与える食品は1日1種類、1さじ与えます。こうすることでその食品の子どものアレルギー反応があるかが確認できます。
食物アレルギーの反応などの異常がみられなければ、1日ごと、または1日おきごとに1さじずつ増やしていきます。
卵黄は例外で、食物アレルギーが出やすい食品なので、与える量は耳かき1杯からはじめ、離乳初期のうちはスプーン1さじまでを目安に与えましょう。
卵のさらに詳しい与え方については、こちらの記事も参考にしてくださいね。
初めての食品を与えるときは、子どもがよく食べるからといって一度に多く与えることは避けましょう。食事時間は異常が起きた場合に受診しやすい平日の午前中が望ましいです。
離乳初期は、離乳食の味や食感に慣れたり、上手に飲み込めるようになることが主な目的です。離乳食を食べることで得られるエネルギーや栄養素はこの時期は少ないので、食べる量にはとらわれず、食べる練習だと思って焦らずゆったりとした気持ちで進めましょう。
離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)
離乳中期は1日2回食で食事のリズムをつけていきます。
<1回あたりの目安量>
魚または肉:10〜15g
豆腐:30~40g
卵:卵黄1〜全卵1/3
乳製品:50~70g
これは1回の食事にいずれか1食品を使用した場合の量です。たとえば魚と豆腐の両方を与える場合は、示してある量のそれぞれ1/2程度を目安としましょう。
離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)
離乳後期は食事のリズムを大切に、1日3回食に進めていきます。
<1回あたりの目安量>
魚または肉:15g
豆腐:45g
卵:全卵1/2個
乳製品:80g
こちらも離乳中期と同様に、1回の食事にいずれか1食品を使用した場合の量です。たとえば魚と豆腐の両方を与える場合は、示してある量のそれぞれ1/2程度を目安としましょう。
離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)
離乳完了期は1日3回の食事リズムを大切に、生活リズムを整えていきましょう。
<1回あたりの目安量>
魚または肉:15〜20g
豆腐:50~55g
卵:全卵1/2〜2/3個
乳製品:100g
こちらも離乳中期、後期と同様に、1回の食事にいずれか1食品を使用した場合の量です。たとえば魚と豆腐の両方を与える場合は、示してある量のそれぞれ1/2程度を目安としましょう。
離乳食のたんぱく質を多く含む食品の進め方は?
離乳初期からの進め方
離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)で一番最初に与えるたんぱく質を多く含む食品は、絹ごし豆腐がおすすめです。
慣れてきたら白身魚や塩抜きしたしらす、固ゆでした卵黄などに移行していきましょう。
こちらの記事も参考にしてください。
離乳中期以降は冒頭の「離乳食のたんぱく質を多く含む食品、いつから与え始める?」 の「主な食材の与え始める時期」を参考に、1つ前の時期に与える食材に慣れてから与える食材を増やしていきましょう。
MAMADAYS管理栄養士のひとこと
たんぱく質を含む食材には卵や青魚など食物アレルギーが心配な食材もあるので、与える際は子どもの様子を見ながら慎重に進めていきましょう。
参考
・「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版) 」(厚生労働省)
・五十嵐隆(監修)「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き」公益財団法人 母子衛生研究会、2020年
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