【医師監修】授乳中のカフェインは赤ちゃんにも影響するの?
授乳中のカフェインは赤ちゃんに影響する?
母乳はママの血液でできています。ママがカフェインを摂取するとそのカフェインは血液に移行します。そしてその血液が母乳となり赤ちゃんが摂取することで、結果的に少量ですが、赤ちゃんがカフェインを摂取することになります。
授乳中のママがカフェインを摂取することによる、赤ちゃんへの主な影響には、興奮しやすかったり寝つきが悪くなったりするということが挙げられます。
妊娠中のカフェインについてはこちら
授乳期間中のカフェインは完全にやめるべき?
まず、可能なのであれば、授乳期のカフェイン摂取は避け、ノンカフェインなどの代替品をおすすめします。
ただどうしてもカフェインを含むものがほしい場合、カフェインの摂取について気をつけることとしては摂取量を守ることが挙げられます。
摂取量について
授乳中のカフェインの摂取量は、1日300mgになると母乳の分泌量が減少したり、母乳を通してカフェインを摂取した赤ちゃんが興奮して眠れなくなることが報告されています。
1日800mgを超えると、赤ちゃんが眠っている間に突然死亡してしまう病気であるSIDS(乳幼児突然死症候群)の発症率が、カフェインを摂らない人に比べて約5倍に増えることが報告されています。
これらのことから、カフェインが入った飲み物や食べ物を食べるときは、1日で300mgを超えないように注意する必要があります。
ただ、カフェインを摂ると体調がよくないなど、妊娠前からそのようなことを感じている場合には、カフェインレスにするなど、カフェインの摂取は控えましょう。
あくまでも目安なので、必ず目安よりも下回るように量を調整しましょう。
また、カフェインが母乳へ移行するリスクを減らすためにも、摂取量を守った上で、授乳直前を避けて摂取するようにするのが安心です。
主な飲料のカフェインの割合
コーヒー:60mg/100ml
紅茶:30mg/100ml
緑茶:8.0~14.8mg/100ml (抽出方法による)
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出典:食品安全委員会 、『食品中のカフェイン 』をもとに作成
カフェインはコーヒーや紅茶以外にも含まれていることもあります。一日の摂取量を考慮すると、コーヒーの場合、1日2杯程度まで、が理想的です。また上記以外にコーラ飲料、ココアやチョコレートにもカフェインは含まれているので、摂取する際は注意が必要です。特に、エナジードリンクや眠気覚まし用飲料になると、高濃度のカフェインが含まれていることがあるので、授乳期間中に飲むのは控えましょう。
コーヒーや紅茶の代わりにおすすめの飲料
カフェインを含む飲料を避けるときに便利なのが、カフェインレスの記載があるような飲料です。最近では種類もかなり増え、カフェインがある状態と味や風味がほとんど変わらない飲料も多くなってきています。いろいろ試してみて自分の好みに合った飲み物を探してみましょう。
カフェイン飲料はほどほどに
今回は、授乳中のカフェイン摂取について解説しました。
授乳中のカフェインは少し意識が必要ですが、全く止める必要はないので、ほどほどの量を嗜む程度で楽しみましょう。
参考:
堤ちはる・土井正子編著、『子育て・子育ちを支援する子どもの食と栄養』p89 授乳期のカフェインの影響、萌文書林、2018年
食品安全委員会 、『食品中のカフェイン』、2020年10 月27日閲覧
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