
排卵日予測検査薬の仕組みとは?タイミングの取り方や正しい使い方も解説
排卵日予測検査薬は、尿をかけることで排卵のタイミングを予測できる検査薬です。
手軽に排卵日を把握できるメリットがありますが「どんな仕組みなの?」「いつ、どうやって使えばいいの?」といった疑問を感じる人もいるでしょう。
この記事では、排卵日予測検査薬の仕組みや使うタイミング、判定結果の見方などを解説します。
使用する際の注意点や陽性が出たあとの対応も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
排卵日予測検査薬は、尿をかけることで排卵のタイミングを予測できる検査薬です。
手軽に排卵日を把握できるメリットがありますが「どんな仕組みなの?」「いつ、どうやって使えばいいの?」といった疑問を感じる人もいるでしょう。
この記事では、排卵日予測検査薬の仕組みや使うタイミング、判定結果の見方などを解説します。
使用する際の注意点や陽性が出たあとの対応も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
排卵日予測検査薬の仕組みとは?

排卵日予測検査薬は、女性の尿中に含まれる「黄体形成ホルモン(LH)」の濃度を測定することで、排卵のタイミングを予測できる検査薬です。
排卵前になると、LHの分泌量が急激に増加する「LHサージ」という現象が起こります。LHサージが起きてから約40時間以内に排卵が起こるといわれているので、妊娠を希望する場合は、陽性反応後できるだけ早めに性交渉を行うことが大切です。
排卵日予測検査薬はいつから使う?検査のタイミングは?

排卵日予測検査薬を使用するタイミングは、生理周期が安定しているかどうかによって異なります。
ここでは、排卵日予測検査薬の適切な使用時期について、生理周期が安定している場合・安定していない場合に分けて解説します。
生理周期が安定している場合
生理周期が安定している場合は、次の生理開始予定日の約17日前から検査を始めてください。
たとえば、周期が28日であれば生理開始から11日目に、周期が21日の場合は生理開始から5日目に検査を行いましょう。
生理周期が安定していない場合
生理周期が不安定な場合は、直近2〜3周期のなかで最も短かった周期を基準にし、次の生理開始予定日の17日前を検査開始日としてください。
たとえば、最も短い周期が25日であれば、生理開始の8日目から検査を始めます。
検査するのに最も適した時間帯は?
毎日同じ時間に検査できればOKです
検査は、毎日なるべく同じ時間帯に行うことが大切です。ただし、検査前に水分をとりすぎたりトイレに行ったりすると、正しく判定できない場合があります。検査直前は適度な水分補給を心がけ、検査前4時間程度は排尿しないように注意しましょう。また、時間帯がズレてしまっても検査は欠かさずに行い、次の日からまた元の時間帯に検査することが大切です。
排卵日予測検査薬の正しい使い方は?

正確な結果を得るためには、排卵日予測検査薬を正しい手順で使うことが大切です。ここでは、排卵日予測検査薬の一般的な使用手順を紹介します。
細かい使い方は検査薬によって異なるので、必ず商品説明書を確認してから使いましょう。
排卵日検査薬の使用手順
検査開始日を確認する
まずは、自分の生理周期に合わせて、適切な検査開始日を計算しましょう。生理周期が安定していれば「次の生理予定日の17日前」から、不安定な場合は直近2〜3ヶ月の最短周期を基準にして開始日を決めてください。
検査薬を尿に浸す、または尿をかける
一般的な排卵日予測検査薬は、尿をかけて検査します。テストスティックの先端を数秒間尿に浸すか、直接尿をかけましょう。尿をかける時間や方法は、検査薬によって異なるので、説明書を確認してください。
水平な場所に置いて判定を待つ
テストスティックにキャップをして水平な場所に置き、決められた時間待ちます。待ち時間が短すぎたり長すぎたりすると、正確な結果が出ない場合があるため、説明書に記載されている時間までしっかり待ちましょう。
判定ラインを確認する
判定窓に表示された線を確認しましょう。基準ラインの隣にある判定ラインが現れない、または基準ラインよりも薄い場合は「陰性」です。一方、判定ラインが基準ラインと同じくらいか、もしくはそれ以上の濃さであれば「陽性」、つまりLHサージが検出されています。
なお、定められた待ち時間を過ぎてから判定ラインが出ても、陽性とはいえないので注意しましょう。
排卵日予測検査薬の結果の見方は?

一般的な排卵日予測検査薬では、検査後に基準ラインと判定ラインが現れます。
判定ラインが基準ラインと同じくらい、またはそれ以上に濃く表示された場合は「陽性」、つまり排卵が近いことを示します。
一方、判定ラインが現れない、または基準ラインよりも薄い場合は「陰性」です。
何度検査しても陽性、または陰性が続く場合は何らかの病気がひそんでいる可能性があるため、早めに医師に相談しましょう。
ずっと陽性が続く場合に考えられること
妊娠
胞状奇胎・絨毛がんなどの絨毛性疾患
内分泌障害
不妊治療のための薬剤投与が影響している
閉経
ずっと陰性が続く場合に考えられること
LHサージが短い(12時間以内)
生理不順
尿の量が少ない
排卵日予測検査薬で陽性が出たあと、最も妊娠しやすいのはいつ?

排卵日予測検査薬が陽性になった日か、その翌日が最も妊娠しやすいタイミングといえるでしょう。
排卵は、排卵日予測検査薬で陽性が出て約40時間以内に起こるといわれています。陽性反応が出たら、なるべく早めに性交渉を行うことが大切です。
排卵日予測検査薬の注意点は?

排卵日予測検査薬を使用する際は、以下の注意点を押さえておきましょう。
使用前に医師に相談したほうがよいケースがある
以下のケースに当てはまる場合は、排卵日予測検査薬を使用する前に医師に相談しましょう。
医師に相談したほうがよいケース
不妊治療中の場合
不妊治療で薬剤の投与を受けている場合、検査結果に影響することがあります。
生理不順がひどい場合
周期が極端に不安定だと、検査のタイミングが難しく、正確な判定が困難になることがあります。
1年以上性交渉を続けても妊娠しない場合
何らかの問題で妊娠しづらくなっている可能性があります。医師に相談し、必要に応じて治療を行いましょう。
排卵日予測検査薬は、あくまで妊娠しやすい時期を予測するためのものであり、避妊を目的とした使用には適していません。
検査結果が「陰性」でも、妊娠する可能性はゼロではないので注意しましょう。しっかり避妊したい場合は、コンドームや低用量ピルなどを使うことが大切です。
妊娠の有無は調べられない
排卵日予測検査薬では、妊娠しているかどうかを判定することはできません。排卵日予測検査薬は、あくまで排卵のタイミングを予測するためのものです。
妊娠すると「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンが分泌され、排卵日予測検査薬が誤って反応することがありますが、それが妊娠のサインかどうかはわかりません。
妊娠しているかを確かめたいときは、妊娠検査薬を使用しましょう。生理予定日の1週間後以降に使用すれば、高い精度で判定できます。妊娠検査薬で陽性が出たら妊娠の可能性が高いので、産婦人科を受診してください。
排卵日を確実に予測できるわけではない
排卵日予測検査薬は、必ずしも正確に排卵日を予測できるわけではありません。排卵日予測検査薬はLHサージを検出して排卵が近いことを予測できますが、実際に排卵が起こったかまではわからないのです。
また、検査の説明書通りに使用しなかった場合や、判定時間が長すぎた場合には、誤判定の可能性が高くなります。使用方法を守ったうえで検査しましょう。
排卵日予測検査薬以外に排卵日を確認する方法は?

排卵日は、毎日の体調の変化や体のサインからもある程度把握することができます。
ここでは、排卵日予測検査薬以外に排卵日を確認する方法を紹介します。
基礎体温を測る
朝起きた直後の基礎体温を毎日記録することで、排卵の時期をある程度予測することができます。
基礎体温は、女性ホルモンの影響で生理周期にあわせて変動します。一般的に、排卵前は体温が低くなり、排卵後には上昇するため、基礎体温を毎日測ることで自分の排卵のリズムを把握しやすくなるでしょう。
おりものの状態を確認する
おりものは、排卵が近づくと透明でよく伸びるゼリー状になります。これは、精子が子宮に届きやすくするための準備です。
おりものに粘り気が出てきたら、排卵が近いサインといえるでしょう。
排卵日予測検査薬を正しく使って排卵日を把握しよう

排卵日予測検査薬は、尿中の黄体形成ホルモン(LH)の急激な増加を検知して、排卵のタイミングを予測できる検査薬です。生理予定日の17日前から使用することで、排卵の時期をつかみやすくなります。
正確な結果を得るため、商品説明書をよく読んだうえで正しく使用しましょう。毎日同じ時間帯に測ることも大切です。
適切に活用し、妊娠しやすいタイミングの把握に役立ててくださいね。
- 排卵日予測検査薬はLHサージを検出することで排卵日を予測する検査薬
- 次の生理開始予定日の約17日前から検査を始めよう
- 生理不順の場合は、直近で最も短かった周期を基準にして開始日を決めよう
- 排卵日予測検査薬は毎日なるべく同じ時間帯に検査することが大切
- 商品説明書をよく読んで、正しい手順・使い方で検査しよう