【管理栄養士監修】離乳食の保存方法|容器や期間は?
冷凍、冷蔵の使い分け方は?
離乳食の保存方法は、主に冷凍保存と冷蔵保存の2種類があります。冷凍保存のほうが長い期間保存しておくことができますが、メニューや使っている食材によっては冷凍保存が向かないものもあるので、冷蔵保存と使い分けましょう。
基本的には保存する期間によって下記のように使い分けます。
・冷凍保存の場合……保存期間 1週間以内が目安
・冷蔵保存の場合……保存期間 当日中
冷凍に向かない主な食材
これらの食材は冷凍することで食感が変わるため、冷凍保存には向きません。
・ゆで卵、茶碗蒸しなどの加熱した卵料理
・加熱したじゃがいも(つぶせば冷凍可能)
・豆腐(豆腐入りのハンバーグなどつぶして混ぜ込んでいるものは冷凍可能)
冷凍保存
保存期間は?
冷凍保存の保存期間は、1週間以内を目安にします。
赤ちゃんの内臓機能は未発達なので、雑菌が増えるのを防ぐために、調理する前は必ず手洗いをし、清潔な器具や容器を使うなど衛生面に特に気をつけましょう。
保存容器の種類は?
冷凍保存用の容器はいろいろな種類がありますが、1食分の量が少ないときは、少量から小分けに保存できる容器があると便利です。
たとえば製氷皿のような見た目の離乳食専用の冷凍保存容器は、ふたが付いているので衛生的で、中身を1つずつ取り出しやすいものが多いので重宝しますよ。
凍った中身をフリーザーバッグに移し替えれば、使うときに取り出しやすく、空いた冷凍保存容器をほかの食材の冷凍に使うことができます。
ほかにもラップに包む方法やフリーザーバッグを使う冷凍方法もあるので、メニューや食材に合わせて使い分けるとよいですね。
詳しくはのちほど紹介する記事から確認してみてくださいね。
解凍方法は?
冷凍保存した離乳食は、雑菌が増える恐れがあることから、自然解凍は避け、必ず電子レンジや小鍋を使って加熱するようにしましょう。
電子レンジを使うときは、一部分が加熱されにくい場合があるため、途中で混ぜながら加熱し全体が熱くなるようにしましょう。
小鍋を使うときは、弱火で混ぜながら沸騰するまで加熱し、水分がなくなりそうな場合は水を少しずつ加えながら調節してください。
冷凍保存したものを1度解凍し再び冷凍保存することは、雑菌が増える恐れがあるため避けてください。
冷凍保存の容器や保存方法などについて、詳しくはこちらから確認できます。食材別の保存方法なども紹介していますよ。
こちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
冷蔵保存
保存期間は?
冷蔵保存の保存期間は、冷凍の場合とは異なり、当日中となります。冷蔵庫に入れたその日のうちに与え、余った場合は廃棄しましょう。
保存容器は?
冷蔵保存に使う容器は、冷凍に対応している必要がないため、一般的な保存容器のほかに、食器にラップをかけて保存することもできます。
ただし、食べ残した離乳食を保存したり、食べかけの使用したままの洗わない食器に入れて保存することはやめましょう。
冷蔵保存をする場合も、基本的には冷凍保存と同様、調理前には手を洗い、清潔な器具や容器を使用するようにします。
食べる直前の加熱は必要?
冷蔵保存の場合も、離乳食を温める目的と、熱に弱い雑菌を殺菌する目的があるため、食べる直前に電子レンジや小鍋で全体が熱くなるまで加熱してください。
また、前述のように食べ残した離乳食を再び冷蔵保存して次の離乳食のときに与えることは避けましょう。口に入れたスプーンが触れているため、雑菌が繁殖しやすくなっています。
保存するときの注意点
離乳食を保存するときは、冷凍・冷蔵いずれの場合も下記の点に注意してください。
・保存期間は目安のため、環境によって保存期間に差が出る場合があります。食べる前に匂い、味、色、食感が少しでもおかしいと感じたら廃棄してください。
・離乳食は常温のまま長時間放置しないでください。雑菌が増える原因になります。
・離乳食は清潔な手指や調理器具で調理し、保存は清潔な保存容器を使用してください。
・食べ残しを保存することはやめてください。雑菌が増える原因になります。
・解凍したものの再冷凍はしないでください。雑菌が増える原因になります。
参考
五十嵐隆(監修)、『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き』、公益財団法人 母子衛生研究会、2020年
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