【管理栄養士監修】離乳食の冷凍保存方法は?食材別の方法、容器や期限など
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離乳食を冷凍保存する容器はどれがよい?
離乳食を冷凍保存するときに使う容器の特徴と、使い方のコツについて紹介します。
離乳食用の小分けトレー
離乳食用の冷凍保存ができる小分けトレーは、容量10mlから色々なサイズが市販されており1食分ずつ取り出しやすいよう工夫されています。
小さめの食品保存容器や製氷皿で代用できるのでは?と思うかもしれませんが、離乳食を始めてすぐは1食の量が少ないため、使いにくい場合があります。特に離乳初期の頃は小分けトレーが活躍するでしょう。
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冷凍した中身をフリーザーバッグに移して保存しておくと、使いたいときに取り出しやすいだけでなく、次の食材を冷凍させるために使い回すこともできます。小分けトレーを使い回す際は洗浄して乾燥させ、清潔を保てるようにしてください。
テープなどに冷凍した日付と食材を記入して貼っておくと、使い切る目安がわかり衛生面でも安心なうえ、食材の種類が一目でわかって便利です。
小さめのふた付き食品保存容器
食べられる量が増えてきたら、小さめのふた付き食品保存容器が便利です。中にカップがついている食品保存容器なら、1食分ずつを小分けに冷凍できます。
耐熱性があるものを選ぶと、そのまま電子レンジで再加熱できて便利です。
衛生面に配慮し、ふたできちんと密閉できるものを選びましょう。
フリーザーバッグ
裏ごしやみじん切りにした野菜や、つぶした芋類などは直接フリーザーバッグに入れて冷凍できます。食材を平らにして入れ、箸などで筋をつけて区切っておくと、使いたい分を割って取り出せて便利です。平らにすることで素早くコンパクトに保存でき、食材をまとめて作り置きしたいときにも役立ちます。
一度使ったフリーザーバッグは衛生面に配慮し、使い回さないようにしましょう。
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食品用ラップ
刻んだり、角切りにしたりした野菜や芋類、また水分の少ない料理などを1食分ずつ包んで冷凍するのに食品用ラップが役立ちます。
食品用ラップに包んだものをフリーザーバッグに入れておくと、冷凍庫内のほかの食品に触れないため、衛生面でも安心です。
解凍するときはラップの切れ端が紛れ込まないように注意しましょう。
食材別の冷凍保存方法
離乳食でよく使う食材の冷凍保存方法について紹介します。
うどん
やわらかくゆでて水気を切り、よく冷ましてから使いやすい容器に入れて冷凍します。小分けトレーや、ラップに包みフリーザーバッグに入れるなど、使いやすい方法でOKです。
冷凍うどんは、しっかりとゆでて加熱したものであれば再冷凍できます。しっかりと加熱し、よく冷ますなど衛生面に気をつけて冷凍してください。冷凍うどんは麺のコシが強いので、長めにゆでるとよいでしょう。
ほうれん草
ほうれん草はやわらかくゆでて冷水にとり、よくしぼってからペースト状にしたり刻んだりし、1食分ずつ冷凍します。離乳食用の小分けトレーや小さめの食品保存容器などを使うと便利です。
離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)でペースト状にする場合は、ブレンダーやすり鉢を使ってなめらかにしましょう。
または、下の画像のように、ゆでたほうれん草をしぼったものを、スティック状に細長くラップに包んで冷凍すると、ラップを外して凍ったままおろし器で使いたい分をすりおろすことができます。にんじんや大根なども同様に冷凍が可能です。
刻む場合は水気を切ったあとに赤ちゃんに合わせた大きさに刻み、小分けにして冷凍しましょう。
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かぼちゃ
赤ちゃんが食べやすい大きさにカットし、やわらかくゆで、しっかり水気を切り、よく冷ましてから離乳食用小分けトレーやラップに包んで冷凍します。
ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)であれば裏ごしして離乳食用の小分けトレーに入れます。またはフリーザーバッグに平らになるように入れて、箸などで1食分ずつ割ることができるように筋をつけてから冷凍します。水気が残ると水っぽくなり味が落ちるので注意しましょう。
りんご
りんごを冷凍する場合は一度ゆでましょう。ゆでることで変色を防ぎ、消化もしやすくなり赤ちゃんにとって食べやすくなります。
離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)の場合は、適度な大きさにカットしてから軽くゆで、すりおろしてから離乳食用小分けトレーに入れて冷凍します。
それ以降の時期は、食べやすい大きさにカットしてからやわらかくゆで、水気を切ってから1食分ずつ小さめの食品保存容器 に入れるか、ラップに包んでからフリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。
白身魚
白身魚はしっかりとゆでて加熱し、中まで十分火を通します。
赤ちゃんに合った大きさにほぐし、よく冷ましてから1食分ずつラップや離乳食用小分けトレーに分けて冷凍します。
ラップの場合はフリーザーバッグにまとめておくと乾燥を防ぐことができます。
そのほかの食材の冷凍保存方法は、以下の動画でも紹介しています。
おかゆ
おかゆは離乳食用小分けトレーに、同じ分量ずつ入れ、ふたをして冷凍庫で凍らせます。中身を出し、フリーザーバッグに入れて保存します。テープに日付と食材名を書いておくと便利です。
卵
ゆでた卵の黄身はラップなどに包み、フリーザーバッグに入れて冷凍保存も可能です。白身は冷凍すると水分が抜けてゴムのような食感になってしまうため、冷凍保存はおすすめしません。
ツナ水煮缶
ツナは冷凍するときに月齢に合わせた分量を1食分ずつ分けると便利です。詳しくは以下の動画も参考にしてくださいね。
納豆
離乳食にはひきわり納豆がおすすめです。凍らせてからカットするとネバネバしません。
詳しくは以下の記事も参考にしてください。
衛生上の注意
赤ちゃんは細菌への抵抗力が弱いため、離乳食の冷凍保存は下記のとおり衛生面に配慮しましょう。
- 細菌が付着するのを防ぐため調理前は必ず手洗いしましょう。
- 調理器具は洗浄したうえでしっかりと乾燥させ、清潔を保つようにします。洗浄後の調理器具にぬめりが残っている場合、汚れに細菌が残っていることがあるため再度洗浄してください。
- 作った離乳食は、常温のまま長時間放置しないように注意してください。雑菌が増える原因になります。
- 熱いものはよく冷ましてから冷凍庫に入れ、短時間で冷凍します。短い時間で冷凍することで、細菌が付着した場合でも増殖を抑えられやすくなります。
- 短い時間で冷凍するためには、100円ショップなどで購入できる調理用の金属製トレーを使うと効率よく温度が下がり便利です。離乳食用に1つ持っておくと重宝しますよ。
- 離乳食の保存期間がわかるよう、料理名と保存する日付を記入し保管しましょう。
- 一度冷凍し、解凍したものを再冷凍するのは控えましょう。細菌の汚染や増殖の恐れがあります。
基本の冷凍保存方法はこちらの動画からも確認できます。参考にしてみてくださいね。
料理を楽しむにあたって下記もご確認ください。
離乳食を冷凍したあと、解凍する方法は?
冷凍した離乳食を解凍するときは、食べる分だけ取り出し、必ず電子レンジや小鍋などで離乳食全体がしっかりと温まるまで再加熱しましょう。再加熱することで熱に弱い細菌を殺菌し、食中毒の予防につながります。
なお、自然解凍は解凍中に細菌が繁殖する可能性があるので避けましょう。
電子レンジで解凍する場合
解凍したい離乳食よりも一回り大きい耐熱容器に入れ、たとえば離乳食用の小分けトレーの1キューブ分の場合は、小さじ1杯を目安に水をかけます。
ふんわりとラップをして600Wのレンジで約50秒加熱して全体が熱くなるまで10秒ずつ加熱してかき混ぜます。
解凍する量によって差があるので、加える水の量や加熱時間は様子を見ながら調整しましょう。
小鍋で解凍する場合
解凍したい離乳食を鍋に入れ、離乳食用の小分けトレーの1キューブ分の場合は小さじ1杯を目安に水を加え、弱火にかけて沸騰するまでかき混ぜながら加熱します。
途中、水分がなくなりそうな場合は少し水を加えながら加熱しましょう。
冷凍した離乳食の期限はいつまで?
1週間を目安に使い切ろう
離乳食を冷凍保存した場合、1週間を目安に使い切りましょう。
冷凍保存用にまとめて離乳食を作る場合は、1週間以内に食べ切ることができる量で調理します。
1週間は目安なので、環境によっては保存できる期間に差が出る場合があります。匂い、味、色、食感が少しでもおかしいと感じたら廃棄してください。
また、解凍した離乳食の再冷凍はしないでください。雑菌が増える原因になります。
離乳食で冷凍できないもの、注意するべき食材は?
冷凍した離乳食を解凍したとき、水分が抜けてカスカスとした状態になったり食感が悪くなる食材があります。工夫することで冷凍保存ができるようになる食材もあります。
詳しく見てみましょう。
豆腐
冷凍した豆腐は解凍すると水分が抜け、カスカスとした状態になります。もともとのなめらかさや、やわらかさがなくなり食感が悪くなるので、赤ちゃんが食べづらく感じるかもしれません。ただし、豆腐ハンバーグなどに加工して冷凍するとカスカスにならないため、冷凍する場合は加工してからがよいでしょう。
卵
ゆで卵や卵焼きなどの卵を使った料理は、解凍後は卵がパサパサした食感になります。ただし、薄焼き卵など食感が変わっても気になりにくい料理であれば冷凍も可能です。料理によって使い分けましょう。
じゃがいも
カットした状態で冷凍すると食感が悪くなりますが、ゆでて裏ごししてから冷凍すると食感が変わりにくく、おいしさが保たれます。
キャベツ
水分が抜けてカスカスとした状態になったり、水けが出てベタッとした食感になりやすかったりします。刻んでスープに入れるなど、食感や水けが気になりにくい料理に使いましょう。
白菜
キャベツ同様に、食感が悪くなるため料理によっては不向きです。刻んだものをスープや煮物に使うなどの工夫をするとよいでしょう。
離乳食に冷凍食品・冷凍野菜は使える?
市販の冷凍食品は使ってもOK、ただし選び方に注意して
離乳食用に市販の冷凍食品や冷凍野菜を使ってもOKです。
出来上がった離乳食を冷凍した冷凍食品は、温めるだけで食べさせられるという手軽さが魅力です。選ぶ場合は、月齢に合ったものを選ぶようにしてください。
冷凍野菜もすでにゆでたり加熱されたりしているものが多く、離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)のペースト作りに使えるのはもちろん、幼児食まで長く活用できます。冷凍野菜を選ぶときは、野菜そのものが冷凍されている、味のついていないものを選ぶようにしましょう。
詳しくは以下の記事も参考にしてください。
冷凍ミックスベジタブルを使った離乳食レシピ
冷凍ミックスベジタブルはさまざまな離乳食レシピに応用できます。簡単に調理できるだけでなく、手軽に離乳食に彩りを添えてくれます。
ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)からカミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)におすすめのレシピをこちらの記事で紹介しています。
冷凍保存ができる離乳食レシピを紹介!
離乳食で冷凍保存ができるレシピを紹介します。
特に色々な食材が食べられるようになってくる離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)からのレシピは、冷凍ストックしておくととても便利です。
ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)からOK
冷凍ストックしておくと重宝するレシピを3つ紹介しています。
忙しいときでもさっと準備できるメニューなので参考にしてみてくださいね。
カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)からOK
離乳食の定番のうどんを使ったレシピです。栄養バランスにも配慮しています。
初めてのわかめを使う場合におすすめの食べやすいおにぎりのレシピです。
大人もよく食べる、鶏もも肉を使ったレシピです。肉は1食分の量が少ないのでまとめて調理して冷凍保存して使うと便利です。記事では冷凍保存方法も紹介しています。
パクパク期・離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)からOK
ひじき煮の冷凍ストックを活用した、色々なアレンジレシピです。
冷凍保存できるので、忙しい朝に便利な手づかみでも食べられるレシピです。
上手く冷凍保存を活用して忙しい時期を乗り切ろう
離乳食は大人の食事と別に用意するため、少し手間がかかってしまうものです。まだ赤ちゃんに手のかかる忙しい時期ではありますが、冷凍保存を活用して上手く乗り切りましょう。
保存についての注意事項
- 作ったものは常温のまま長時間放置しないでください。雑菌が増える原因になります。
- 清潔な保存容器を使用してください。
- 解凍したものの再冷凍はしないでください。雑菌が増える原因になります。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
- 冷凍保存を活用すれば、離乳食の調理時間が短縮できる
- 赤ちゃんは細菌への抵抗力が弱いため、衛生面に気をつける
- 食材によって冷凍すると食感が変わるため、方法に注意が必要
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