【管理栄養士監修】離乳食のレバー(鶏・牛・豚)|いつからはじめる?進め方やレシピ・アレルギーについて解説
離乳食のレバーはいつから与えられるの?
レバーに含まれる栄養素
レバーとは鶏・豚・牛の肝臓のことで、鉄分を多く含む食品の中でも代表的なものです。
独特の臭みがありますが、ビタミンA・ビタミンB群なども豊富に含む食材です。
最初は鶏レバーから離乳食に使うのがおすすめ
離乳食にレバーを取り入れる場合、最初は鶏レバーから使うのがおすすめです。牛・豚のレバーに比べ臭みが少なくなめらかで食べやすいからです。
離乳食ではレバーはいつから食べられるの?
離乳後期の9〜11ヶ月頃から、少量を与えることができます。
レバーにはビタミンAが多く含まれており、摂りすぎになる可能性もあるため、一度に与えすぎないようにします。
先述のとおり、離乳食にレバーを取り入れる場合、最初は鶏レバーから使うのがおすすめです。
離乳食のレバーの大きさ・量の目安
子どもの成長に合わせて、食材の大きさや量を変えます。
レバーの時期別の大きさ・量の目安
© every, Inc.
離乳食のレバーは与える頻度・量に注意が必要
離乳食のレバーは与えすぎに注意が必要な食品です。不足しがちな鉄の供給源でもありますが、同時にビタミンAの含有量も多いため、レバーだけで鉄をとろうとするとビタミンAの過剰摂取につながり、おすすめできません。
離乳食で鉄を補いたい場合は、鉄を多く含むほかの食材も組み合わせて与えるようにしましょう。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
離乳食で使うレバーの下処理方法をレシピ動画で確認
独特の臭みがあるレバーの下処理方法を動画で紹介します。
レバーの下処理方法のポイント
1.買ってきた鶏レバーはハツ(心臓)が付いているので切り取り、血管や筋などを取り除きます。
2.レバーをボウルに入れ塩と水を入れ15分ほど置きます。
3.浸透圧で血が抜け、臭みが取れやすくなります。
4.流水でしっかり洗い流したあと、沸騰したお湯で約5分ゆで、ザルにあげます。
5.下処理してゆでたあとは月齢に合わせすりつぶしたり、刻んだりします。
レバーを使った離乳食レシピ
・レバー入りトマトリゾット(離乳中期:生後9〜11ヶ月頃から)
すりつぶしたレバーとトマトピューレをおかゆに混ぜ煮込みます。
お好みでにんじん・玉ねぎ・キャベツなどを一緒に煮込むと甘みや野菜のうまみが出て食べやすくなりますし、栄養のバランスも整います。
・レバー入りハンバーグ(離乳後期:生後9~11ヶ月頃から)
刻んだレバーをひき肉・パン粉・卵・牛乳などの材料に混ぜ込み、形を整えたあと、中までしっかり火を通し焼きます。
大きさを変えてミートボールにすると手づかみ食べもしやすくなりますよ。
離乳食に使えるレバーペーストの作り方
先に紹介した動画のようにゆでたレバーをつぶしてレバーペーストを作ってもいいですが、ゆでた玉ねぎやにんじんなどの野菜と一緒にペーストすると水分が含まれやわらかく、甘みのある食べやすいレバーペーストになります。
離乳食に市販のレバーペーストは使えるの?
手作りが難しい場合、市販のレバーペーストがあります。しかし、大人用に市販されているレバーペーストは、臭みを消すためにハーブや香辛料が加わったもの、味が濃いものが多いため、使用する場合は食品表示の原材料や味を確認してから使いましょう。
最近ではレバーの入ったベビーフードが市販されているため、レバーを手軽にとりたい場合はそちらを使うことをおすすめします。
離乳食で使うレバーの冷凍保存方法
レバーは鮮度が大切なので、新鮮なうちにまとめて加熱し、冷凍保存しておくと便利です。
冷凍方法
ゆでたあと、離乳中期であればすりつぶす、後期・完了期であればそれぞれ月齢に合わせた大きさに刻み、離乳食用の小分けトレーや、ラップに包んだものをフリーザーバッグに入れて冷凍します。
解凍方法
冷凍したレバーを取り出し、小鍋にかけて加熱もしくは耐熱容器に入れてから電子レンジで十分に加熱してから使いましょう。
注意点
保存期間は1週間を目安に使い切るようにしましょう。また、与える場合は十分に加熱をしましょう。
管理栄養士のひとこと
レバーは独特の臭みがあり苦手な人も多い食材ですが、大人向けの場合はレバーペーストをすりつぶしたあと、赤ちゃんのものとは別に取り分け、ハーブや香味野菜、塩などで味付けすると食べやすくなります。
出産後のママや生後6ヶ月以降の赤ちゃんは鉄不足も懸念されるため、今回の記事を参考に活用していただければ幸いです。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
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写真提供:ゲッティイメージズ
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