【管理栄養士監修】離乳食を食べる時間帯は?何時まで?
離乳食を開始するときや1日の離乳食の回数が増えたときなど、どの時間帯に与えればよいのか迷ってしまいがちではありませんか?
赤ちゃんの胃は小さく消化器官は未熟ですが、たくさんのエネルギーや栄養素を処理しなければいけません。
不規則な食事時間では消化器官に負担がかかってしまうので、生活リズムを整えるため、朝起きる時間や昼寝の時間などをできるだけ毎日同じ時間にすることが大切です。
生活リズムをつけ、おでかけをしても、なるべく毎日の食事の時間を守るように心がけましょう。
離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)
時間帯の例
離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)は、1日に1回離乳食を与えます。離乳食を与える時間帯に決まりはありませんが、初めて与える食材が多い時期なので、食物アレルギーの症状などが出た場合に医療機関をすぐ受診できるように、病院が空いていることが多い平日の午前中などにすると安心です。
日頃の授乳時間のリズムに合わせて、午前中の授乳時間のうちの1回を離乳食の時間にします。
母乳や育児用ミルクでおなかがいっぱいにならないように食べる直前の授乳はさけて、食後は欲しがるだけ授乳するとよいでしょう。
下記の表は離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)の赤ちゃんの1日の離乳食と授乳のスケジュールの一例です。
あくまでも例なので、日頃の授乳時間のリズムや生活リズムなどに合わせてちょうどよい時間に調整してくださいね。
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授乳の量や回数に関しては、こちらの記事から確認してみてくださいね。
離乳食開始後1ヶ月以上たち、2回食になった場合は、下記の「離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)」の内容を参考にしてください。
何時までに与える?
この時期の離乳食を与える時間は、前述のように食物アレルギーの症状などが出た場合に医療機関をすぐ受診しやすい午前中が望ましいでしょう。
何時までに与えなくてはいけないという決まりはないため、赤ちゃんの機嫌がよく、ママやパパの都合がいいときで構いません。
できるだけ、毎日同じくらいの時刻に与えて、食事のリズムをつけられるとよいでしょう。
こちらの記事では2回食で与える食事の量や時間帯について紹介しています。参考にしてみてくださいね。
離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)
多少のずれはあっても、一度2回の時間を決めたら、しばらくそのスケジュールを守ってあげると、生活のリズムが整いやすいですよ。
時間帯の例
離乳食を開始した時期や進み具合によって個人差はありますが、離乳食を開始して1ヶ月を過ぎた頃から離乳中期に入る生後7ヶ月頃になると、1日に2回離乳食を与えるようにします(これを2回食といいます)。
2回食に移行するときは、今まで午前中に1回与えていた離乳食に加え、午後にもう1回離乳食の時間を加えます。
離乳食を与える時間帯については決まりはないので、午前に1回、午後に1回を各家庭での生活リズムに合わせて設定して構いませんが、食物アレルギーの症状や心配事が起きたときに受診できるように、初めての食材は午前中に与えるようにしましょう。
1回目と2回目の食事は4時間以上の間隔を空けるようにします。消化に十分な時間を与えて、赤ちゃんの胃腸に負担をかけないようにするためです。
また、できるだけ毎日の離乳食の時刻を同じにして、食事と生活のリズムをつけていきましょう。
下記の表は離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)の赤ちゃんの1日の離乳食と授乳のスケジュールの一例です。
あくまでも例なので、ママ・パパの1日の流れや赤ちゃんのお昼寝のタイミング、機嫌などをみながらスケジュールを組み立ててみてくださいね。
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離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)と同様、離乳食の前に授乳するとおなかが満たされて離乳食が食べられないということもあるので、できるだけ離乳食のあとに授乳しましょう。
離乳食の時間に赤ちゃんの機嫌が悪くてなかなか食べない場合は、少しだけ先に授乳して機嫌がよくなるか様子をみたり、離乳食の時間を授乳から空けるようにして調整するとよいでしょう。
何時までに与える?
寝る直前に離乳食を食べると消化に影響があるため、午後の2回目の離乳食は18~19時くらいまでを目安にしましょう。
離乳食の2回食については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)
時間帯の例
離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)になると、1日に3回離乳食を与える「3回食」になります。
離乳食を与える時間帯は、午前中に1回、お昼から午後の早い時間に1回、夕方に1回を目安にします。
具体的な離乳食を与える時間に決まりはありませんが、離乳初期、中期と同様に1日のうちの1回目の離乳食は午前中にし、初めて与える食材があるときは食物アレルギーの症状や心配事が起きたときに病院に行けるように、午前中の離乳食の時間に与えると安心です。
また、おなかを空かせるためにもそれぞれの離乳食の時間は4時間以上の間隔を空けるとよいでしょう。
下記の表は離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)の赤ちゃんの1日の離乳食と授乳のスケジュールの一例です。
あくまでも例なので、ママ・パパの生活リズムに合わせて都合のよいスケジュールを立てて構いませんが、1日のスケジュールが日によって大きく変動することがないようにできるだけ毎日同じ時間に与え、食事や生活のリズムを整えていくことが大切です。
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離乳初期、中期と同様、離乳食の前に授乳するとおなかが満たされて離乳食が食べられないということもあるので、できるだけ離乳食のあとに授乳しましょう。
何時までに与える?
3回目の離乳食は19時頃までを目安に、あまり遅くならないようにしましょう。遅い時間に食べさせると、寝つきの悪さや消化不良につながることもあります。
離乳食の3回食については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)
時間帯の例
離乳食が進み、母乳や育児用ミルクの量が減る離乳完了期(1歳~1歳6ヶ月頃)からは、1日3回の離乳食に加え、母乳や育児ミルクがの量が減りエネルギーや栄養素が足りなくなる分を1~2回のおやつ(間食)で補います。
離乳食を与える時間帯は、朝、昼、夕の3回、おやつは1日に1~2回を朝食と昼食、昼食と夕食の間など、離乳食の時間の前に2~3時間空くように時間を決めて規則的に与えるといいですよ。
一般的に保育園では、1〜2歳の子どもは1日2回、10時頃と15時頃、3歳〜5歳の子どもは1日1回、15時頃におやつを与えるところが多いようです。
具体的な離乳食とおやつの時間に決まりはありませんが、これまでと同様初めての食材がある場合には午前中に与えるようにしましょう。
下記の表は離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)の子どもの1日の離乳食とおやつのスケジュールの一例です。
あくまでも例なので、ママ・パパの生活リズムに合わせて都合のよいスケジュールを立てて構いませんが、1日のスケジュールが日によって大きく変動することがないように、できるだけ毎日同じ時間に与え、食事や生活のリズムを整えていきましょう。
また、授乳している場合は、時間や量や回数は子どもの離乳の進み具合に合わせて調整してください。
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何時まで?
3回目の離乳食は離乳後期と同様、19時頃までを目安に、あまり遅くならないようにしましょう。遅い時間に食べると、寝つきの悪さや消化不良につながることもあります。
おやつの時間は、夕食の時間から逆算して、2~3時間の間隔が空くようにしましょう。お昼寝や外出などでいつもの時間におやつを与えられないときは、無理に与えようとせず、食事の時間を少し早めたり、量を少し多めにするなどして調整するのがよいでしょう。
おやつについてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
1歳の離乳食についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
管理栄養士のひとこと
母乳や育児用ミルクを与えるのは離乳食後が望ましいですが、飲んだあとでもしっかり離乳食を食べるのであれば、必ずしも守らなければいけないわけではありません。
どうしても先に欲しがり離乳食を食べない場合には、先に母乳や育児用ミルクを少しだけ与え、落ち着くまで様子を見るのも一つです。
スケジュール通りにいかないことも多いと思いますが、神経質になりすぎずに楽しい食卓づくりを心がけ、親も子も一緒に無理なく進めていけるといいですね。
参考
五十嵐隆(監修)、『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き』、公益財団法人 母子衛生研究会、2020年
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