妊娠初期の下腹部痛はどんな感じ?原因と対処法、病院を受診する目安も解説
妊娠初期に下腹部の痛みを感じると、不安を感じてしまいますよね。
今回は、妊娠初期に見られる下腹部痛の原因や、痛みを和らげるための方法について解説します。
また、赤ちゃんへの影響や、注意が必要な症状や薬の使用についても紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
妊娠初期に下腹部の痛みを感じると、不安を感じてしまいますよね。
今回は、妊娠初期に見られる下腹部痛の原因や、痛みを和らげるための方法について解説します。
また、赤ちゃんへの影響や、注意が必要な症状や薬の使用についても紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
妊娠初期の下腹部痛はどんな痛み?
妊娠初期の下腹部痛は、生理痛のような軽い痛みや、張るような感覚のことがあるようです。
チクチクするような痛み、と表現する人もいます。
痛む場所もさまざまで、下腹部全体のこともあれば、おなかの左右どちらかが引きつるような痛みの場合も。
痛みの程度や頻度には個人差があり、数分から数時間持続することもあります。
通常は一時的なもので、日常生活に大きな影響を与えない程度の痛みですが、痛みが強い場合は医師に相談しましょう。
妊娠初期の下腹部痛の原因は?
妊娠初期の下腹部痛は、ママの体が大きな変化を迎えるために起こります。
ここでは、その具体的な原因について詳しく掘り下げてみましょう。
ホルモンバランスの変化による便秘
妊娠初期は、体内のホルモンバランスが大きく変わります。特にプロゲステロンとエストロゲンというホルモンの急激な増加が、下腹部痛の一因となります。
これらのホルモンには子宮の筋肉や靭帯を弛緩させる働きがあるのですが、同時に胃腸などの働きも弱めてしまうのです。
胃腸の動きが弱まることで便秘を引き起こしやすくなり、下腹部の痛みにつながります。
子宮が大きくなることによる影響
妊娠が進むにつれて、子宮が大きくなり始めます。
この過程で子宮の周囲の筋肉や靭帯が伸びるため、下腹部に痛みが生じることがあります。
特に妊娠初期は、子宮が急激に成長するため、その変化に体が慣れるまで痛みをともなうことがあるのです。
この子宮の成長は赤ちゃんが安全におなかのなかで過ごすために必要なもの。
この痛みは通常は一時的なものであり、妊娠が進むにつれて次第に和らいでいきますよ。
妊娠初期の下腹部痛はいつまで続く?
妊娠初期の下腹部痛は、妊娠初期症状として妊娠4〜6週目頃に気がつくことが多いようです。
妊娠中期にあたる妊娠16週目頃には痛みが治まり、症状が軽減するといわれていますが、下腹部痛が続く期間には個人差があります。
痛みが続く場合や急に強くなった場合は、医師に相談しましょう。
妊娠初期の下腹部痛は赤ちゃんに影響する?
通常、妊娠初期の軽い下腹部痛は、赤ちゃんに影響を与えることはありません。
妊娠初期の下腹部痛は、ママの体が妊娠に適応する過程で自然に起こるものです。
しかし、痛みが強い場合や出血をともなう場合は、切迫流産などのリスクが考えられるため、速やかに医師の診察を受けてくださいね。
妊娠中は、体調に関する不安はストレスにつながるので、ちょっとしたことでもすぐに解消するようにしましょう。
妊娠初期の下腹部痛を和らげるには?
妊娠初期によくある症状だとわかっていても、下腹部痛が起こると不安を感じますよね。できるだけ早く、痛みは抑えたいものです。
ここでは、妊娠初期の下腹部痛を和らげるための方法について解説します。
楽な姿勢で休む
下腹部痛を感じたら、まずは楽な姿勢で休むことを心がけましょう。おなかに力を入れるような動きを避けて、自分が楽だと感じる体勢で休息してくださいね。
また、長時間座っていると下腹部に圧力がかかることも。こまめに体勢を変えてみてください。
どうしても動かなければいけない場合も、無理は禁物です。できるだけゆっくりと、動きを減らすなどして対応しましょう。
体を温める
おなかが冷えると血行が悪くなり、下腹部痛を引き起こす原因につながります。
おなかを温めるのもよいですが、体そのものを冷やさないようにすることが大切です。
体を冷やさないために、まずは衣服で調節しましょう。
エアコンの温度を調整したり、冷たい飲み物は控えたり、お風呂はすこしぬるめのお湯にゆっくりと浸かると体があったまりますよ。
水分を摂る
妊娠初期の下腹部痛の原因のひとつに、便秘があります。便秘予防では、水分をしっかりと摂ることが大切です。
水分を摂ることで腸の働きが活性化するだけでなく、便も柔らかくなりスムーズに排出されやすくなるため、便秘による下腹部の痛みを軽減することができるのです。
妊娠初期にはホルモンバランスの影響で便秘になりやすい時期です。水分をこまめに摂る習慣をつけましょう。
便秘の症状もあるなら食物繊維を摂る
下腹部痛の原因の一つである便秘の対策には、食物繊維の摂取もおすすめです。
食物繊維は腸の蠕動運動を助け、便のかさを増やし、スムーズな排便を促進してくれます。
野菜や果物、全粒穀物などをバランスよく取り入れ、腸内環境を整えましょう。
ただし、妊娠中は摂取量に注意したい栄養素もあります。
海藻類は食物繊維が豊富な一方、妊娠中は過剰摂取に注意したいヨードという成分が含まれています。
食事の際は、食品選びや摂取量にも気をつけてくださいね。
注意が必要な腹痛の症状とは?
妊娠初期において腹痛を感じることは珍しくありませんが、なかには注意が必要な症状もあります。
以下のような症状がある場合は、医師に相談しましょう。
医師に相談したほうがよい症状の例
刺すような鋭い痛みが断続的に続く場合
出血をともなう腹痛
腹部の圧迫感や痛みが徐々に強くなっている場合
発熱をともなう腹痛
吐き気や嘔吐をともなう腹痛
これらの症状は、子宮外妊娠や流産などの重大なリスクのサインである可能性があります。
速やかに医師に相談し、適切な診断と治療を受けてください。
妊娠初期に腹痛がするときは薬を飲んでもいい?
妊娠中の薬の使用は、必ず医師に相談してからにしてください。妊娠初期の下腹痛に対して、市販薬を自己判断で使用することは避けましょう。
薬の種類によっては、赤ちゃんに影響を与える可能性があったり、妊娠中の使用が推奨されていないものもあります。必ず、妊娠を伝えた上で医師に処方された薬を使用するようにしましょう。
痛みが続く場合や、日常生活に支障をきたすほどの痛みや症状がある場合は、医師の専門的なアドバイスを受けてくださいね。
ほとんどは心配がいらない下腹部痛。でも自己判断は避けて
妊娠初期の下腹部痛は、ホルモンバランスの変化による便秘や、子宮が大きくなる過程が原因で起こります。
多くの場合は心配がいらない症状ですが、痛みが続く場合や強くなる場合、出血をともなう場合は、医師に相談しましょう。
痛みを和らげるには、楽な姿勢で休んだり体を温めたりすると効果的です。
痛みが強い場合でも自己判断で薬を飲まず、必ず医師の診断を受けて対処してくださいね。
- 妊娠初期の下腹部痛の有無や症状の度合いには個人差がある
- 下腹部痛の原因は、ホルモンバランスの変化による便秘や子宮の成長
- 妊娠中期あたりまでに、症状は徐々に軽減されていきます
- 下腹部痛を感じたら体を温めて休息を
- 激しい痛みや出血がともなう場合はすぐに医師に相談して!
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写真提供:ゲッティイメージズ
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