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子どもの予防接種にはどんな種類があるの?

【医師監修】子どもの予防接種にはどんな種類があるの?

さまざまな病気から守ってくれる予防接種は、子どもが健やかに成長していくために、必要不可欠です。子どもを守るための予防接種は、1歳までの間だけでも多くの種類を接種する必要があります。この記事では、予防接種にはどのような種類があるのかを紹介します。
さまざまな病気から守ってくれる予防接種は、子どもが健やかに成長していくために、必要不可欠です。子どもを守るための予防接種は、1歳までの間だけでも多くの種類を接種する必要があります。この記事では、予防接種にはどのような種類があるのかを紹介します。

子どもが受ける予防接種の種類は?

1歳前の子どもが受けられる予防接種の種類うち、定期接種だけでも6種類あります。(2021年2月時点)

予防接種には、決められた接種間隔、年齢や順番、回数などが存在し、予防接種を受けるには、医師と共にスケジュールを立てていく必要があります。6種類の予防接種を受けるだけでも、スケジュールを調整するのは大変かもしれませんが、医師とよく相談して予防接種を確実に進めていきましょう。

実際に子どもは、どのような予防接種を受けなくてはならないのでしょうか。予防接種の種類について基本をおさらいしながら見ていきましょう。

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赤ちゃんの予防接種には複数回の接種が必要なものや、一定の期間をあける必要があるものなどさまざまな種類があります。赤ちゃんの予防接種について、いつから受けられるのか、副反応や費用、準備するものなどを解説していきます。

予防接種の基礎知識

予防接種とは?

予防接種とは、病気を予防したり重症化したりしないようするために、ワクチンとよばれる無毒化または弱毒化した病原体や毒素などを体内に接種することをいいます。

ワクチンを接種することで、病原体に対する「免疫」が体内で作り出され、感染症にかかりにくくし、重症化を予防することができます。

そしてより多くの人が予防接種を受けることで、社会的な感染症の流行を防止する「集団免疫効果」が得られるとされています。これにより予防接種をまだ受けられていない人たちに対しても、感染症をうつすリスクが減り、予防に繋がると考えられています。

予防接種の種類

日本の予防接種には、定期接種と任意接種があります。

定期接種とは?

定期接種とは、予防接種法に記されている予防接種で、国が市区町村に依頼し接種を促しているものです(4種混合、ロタウイルスなど)。

定期接種として指定されている病気は、感染力が強いものや重症化しやすい病気で、国民が最低限受ける必要があると認められた予防接種になります。原則は地方自治体の負担であるため、国民に費用がかかることはありません。

定期接種ではワクチンごとに年齢や期間、回数が設定されています。その設定された年齢・期間・回数で接種することで最小限のリスクで最大限の効果が得られるとされています。

任意接種とは?

任意接種とは、定期接種に含まれない種類のワクチンの接種や、定期接種期間外のワクチン接種を、乳幼児の場合は保護者の判断や希望で受けることのできる予防接種(インフルエンザなど)のことをいいます。

任意で受けられるとはいえ、重要性が高い予防接種も含まれているので、かかりつけ医と相談し、定期接種と合わせて受けるようにしましょう。

また、任意のため費用は自己負担が基本ですが、自治体によっては一部または全額助成しているところもあるので確認するとよいでしょう。

ワクチンの種類

ワクチンとは?

ワクチンとは、予防接種の際に使用される薬品です。病原体から作られ、毒性をなくしたものや弱毒化させたものをいいます。このワクチンを体内に取り込むことで、その病原体に対する「免疫」を生み出すことができます。

小児の予防接種に使用するワクチンには、3種類あります。

生ワクチン

生ワクチンは、病原体の毒性を弱めて作られたものをいいます。病原体は非常に弱い状態ですが、生きた状態で体内に接種することで効果が得られるワクチンです。代表のワクチンは、MR(麻疹・風疹)、水ぼうそう、BCG、おたふくかぜ、ロタウイルスなどがあります。

副反応は、接種後1~3週間のうちに病原体にかかったときと同じような軽い症状が出ることがありますが、少ない接種回数で免疫の効果が得られます。

不活化ワクチン

不活化ワクチンは、病原体の感染能力をなくしたものをいいます。代表のワクチンは、4種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ)、日本脳炎、肺炎球菌、ヒブ、B型肝炎、インフルエンザなど。

生ワクチンに比べると一回の接種で得られる免疫効果が少なく、免疫がつくまでに何回か接種する必要があります。

トキソイド

トキソイドは、病原体が出す毒素で作られているワクチンです。毒素をなくしているためその病気にかかることはありません。代表的ワクチンは、ジフテリア、破傷風など。

不活化ワクチンと同様に、複数回の接種が必要です。

副反応とは?

副反応とは、感染症への免疫を高める以外の、熱が出たり、注射した場所が腫れたりといった、ワクチンを受けたことが原因とみられる症状のことです。

ワクチンや子どもの体質によって現れ方が異なります。

詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

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予防接種を受けたあとに子どもの体調が変わらないか、心配になりますよね。この記事では、乳幼児が受ける予防接種による影響はないのかなど「副反応」について解説します。

ワクチン接種は計画的に

子どものうちに受ける予防接種の数は少ないとはいえません。予防接種には、決められた接種の間隔や年齢、順番、回数などが存在し、計画的に接種していく必要があります。

仕事をしているママやパパなら、計画的に予防接種を進めるのも大変かもしれませんが、医師と相談しながらなるべく前もってスケジュールを立てるとよいでしょう。

参考

・NIID 国立感染症研究所、「予防接種スケジュール

・日本小児科学会、『〜日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報」〜No.03 同時接種 』、2021年2月閲覧

・日本小児科学会、『〜日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報」〜No.2 定期接種と任意接種のワクチン 』、2021年2月閲覧

・第18回厚生科学審議会 予防接種・ワクチン 分科会 予防接種基本方針部会、『「同時接種・接種間隔」 について 』、2021年2月閲覧

・一般社団法人 日本ワクチン産業協会、「よ〜くわかる予防接種 」、2021年2月閲覧

・医学書院、『《系統看護学講座 専門分野Ⅱ》小児看護学[1]小児看護学概論小児臨床看護総論』、2014年

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