赤ちゃんのギャン泣きはいつまで続く?原因や対処法もご紹介!
ギャン泣きとは?
ギャン泣きとは、子どもが大声をあげて激しく泣く様子をいいます。
ギャン泣きにはっきりとした定義はありませんが、ひっくり返ったり、絶叫のような大声で泣く姿のことを「ギャン泣き」と表現することが多いでしょう。
ただ、子どもが泣くのは普通のことです。特に赤ちゃんは泣くのが仕事といわれるほど、泣くことでしてほしいことを伝えています。
ギャン泣きで激しく泣くからといって過度に心配することはありません。
ギャン泣きはいつまでするの?
赤ちゃんのギャン泣きにたびたび遭遇していると、「いつまで続くの?」と疲れてしまうママやパパもいるでしょう。
ギャン泣きにはさまざまな理由があり、時期も個人差があるため、「いつまで続くのか」には答えがありません。
赤ちゃんの頃から激しく泣く子もいれば、いつの間にか激しく泣くことはなくなった、ということもあるでしょう。また、頻度は減ってもたまに激しく泣くということもあります。
ギャン泣きも、黄昏泣きや夜泣きと同様に、子どもが少しずつ成長していく中で、いつの間にかおさまっていくものとされています。コミュニケーションが取りやすくなると、ギャン泣きを回避できたり、泣き止むまでの時間が短くなるでしょう。基本的には成長と共に落ち着いていきます。
ママやパパは声をかけたり、抱っこしてあげながら見守ってあげましょう。
子どもがギャン泣きする理由は?
子どものギャン泣きには、ママやパパに伝えたいことがあって泣いていることもあります。ここではなぜ泣くのか、ギャン泣きするときに考えられる理由をチェックしてみましょう。
おなかが空いている
「おなかが空いている」という理由で泣くのは、生後1~3ヶ月頃の赤ちゃんによくみられる傾向です。
泣くことでしか自分の欲求を伝えられない赤ちゃん。そんな赤ちゃんにとって、空腹は我慢ができない状況です。時間を確認し、おっぱい・ミルクの目安の時間になっていたら授乳をするとおさまるかもしれません。
おむつが汚れている
「おむつが汚れている」という理由も、赤ちゃんによくみられる傾向です。
肌が敏感な赤ちゃんにとって、お尻が湿っていることはとても不快。不快感を感じ、一生懸命に泣いておむつ替えを訴えているのかもしれません。
肌が敏感なこの時期はちょっとした刺激で、お尻が赤くなってしまうこともあるでしょう。1度かぶれてしまうと、おしっこやうんちの刺激で痛みを感じ、激しく泣くこともあります。
おむつをチェックしたり、腫れやかぶれがないか確認してみましょう。
眠たいのに寝れない
「眠たいのに寝れない」という理由でも泣くことがあります。
生まれてすぐの赤ちゃんは、寝ている時間と起きている時間がはっきりと区別されていません。生後3ヶ月を過ぎると、少しずつ起きている時間も長くなり、眠いときに「眠い」と感じられるようになってきます。
入眠のしかたが、まだわからない赤ちゃんは「寝たいのに、寝られない」と、苛立ちから、ギャン泣きがはじまってしまうこともあります。俗にいう「寝グズリ」というものですね。
部屋を暗くしたり抱っこをしたり、眠りやすい環境を整えてあげましょう。
暑い・寒い
赤ちゃんの時期には、「暑い・寒い」という理由で泣くこともあります。
言葉を話せない赤ちゃんは、体に感じる不快感を激しく泣いて伝えます。
体の発達が未熟な赤ちゃんは、体温調整が苦手です。暑くて汗をかいても着替えられなかったり、寒くても体を温める術がなかったりと、自分1人では体温調節が難しい状況です。
大人にとって、過ごしやすいと感じる体感でも、赤ちゃんにとっては不快に感じるかもしれません。汗をかいていないか、体が冷えていないか、温度計や湿度計を確認して調節してあげましょう。
思い通りにならない・やりたいことができない
「思い通りにならない・やりたいことができない」という理由は、1歳前後からみられる傾向があります。
自分の意志が出はじめの頃は、発語もなく、相手にまだ自分の思いを上手く伝えられません。子どもは、自分の思いを一生懸命に身振り手振りなどのしぐさで伝えようとしますが、大人がくみ取るのはなかなか難しいことも。
上手く伝わらないことに、苛立ち、そのままギャン泣き、ということもあるでしょう。コミュニケーションが上手に取れるようになると、自然と減るかもしれませんね。成長には個人差もあるので、長い目で見守ってあげることが必要です。
体調が悪い・痛いところがある
「体調が悪い・痛いところがある」という理由は、どの年齢の子どもたちにも考えられる理由の1つです。
言葉で表現できない子どもは、自分の体調不良を上手く伝えられません。そのため、泣いて訴えたりグズグズしたりして、子どもなりに訴えようとします。
「普段の泣き方と違う」「どこかをかばうようなしぐさがある」「顔色が悪い」など、なにか様子がおかしいと感じる場合には、病気や体調不良を疑い病院へいきましょう。
ギャン泣きには理由がないことも?
ギャン泣きする子の中には、考えられる理由がなかったり、夜泣きのときに激しく泣く子もいます。生後2ヶ月頃からは、理由なく泣き出す「黄昏泣き」がはじまる子も。激しく泣くと不安になるかもしれませんが、理由なく泣くこともあります。抱っこしたり、揺らしたり、添い寝をする中で、落ち着かせてみましょう。
ギャン泣きへの対処法
泣き出すとなかなか泣き止まないことが多いギャン泣き。激しく泣き続ける我が子をみると、「どうしたらいいの?」と途方に暮れてしまうこともあるかもしれません。
ここではギャン泣きをした子どもを落ち着かせるための対処法をご紹介します。
授乳とおむつ替え
ギャン泣きがはじまったら、まずはおなかが空いていないか、うんちやおしっこをしていないかチェックしてみましょう。
赤ちゃんの頃によく考えられる理由が、空腹やおむつの不快感です。毎日の授乳や、おむつ替えの時間を記録しておくとタイミングの目安になるでしょう。
授乳やおむつの内容を簡単に記録できるアプリもあります。激しく泣いているときには、授乳をした時間やミルクの量なども一緒に確認できるとよいでしょう。
一方で、前回の授乳から間隔が空いていないときや、十分におっぱいやミルクを飲んでいそうな場合は、授乳以外の方法をとり授乳をしても少しだけにしましょう。
衣類や室温のチェック
「衣類や室温をチェックする」ことも大切です。体温調整がうまくできない子どもに代わって、大人が調節してあげることが必要です。
- 汗をかいていないか
- 体は冷えていないか
- 厚着をさせていないか
- 着心地の悪い服ではないか
- 動きづらくないか
- 部屋が乾燥していないか
- ジメジメしていないか
大人にとっては快適な温度・湿度でも、子どもにとっては不快な場合もあります。部屋に室温計を置いてチェックする、加湿や除湿をするなどの対策をすることで改善される場合もあります。
抱っこをする
ギャン泣きには理由がなかったり、単に甘えたいということもあります。落ち着かせたいとき、泣いている理由が考えられないときは「抱っこをする」ことが1番かもしれません。
激しいギャン泣きのときは、いつもの抱っこでは落ち着かなかったりすることもあるので、抱っこのしかたを工夫してみることがおすすめ。
- 縦抱っこ
- 横抱っこ
- ピッタリとくっついて包み込むような抱っこ
- 抱っこ紐に入れる
- おくるみで包む
抱っこといっても、抱き方はさまざまです。抱っこをして背中をさすったり、トントンしたり。優しく声をかけてあげることで落ち着くこともあるでしょう。
激しく泣いているときは、急に暴れたり反り返ったり、予想しない動きをすることもあります。抱っこのときは落下させないように注意してください。
環境を変えてみる
ギャン泣きをしたときは、環境を変えながらあやすのもおすすめです。
抱っこする人を変えてみたり、場所を変えてみたりしてみましょう。
普段はママしか受け付けないといった子でも、ギャン泣きのときに人が代わると、泣き止むことがあります。また、廊下に出たり、家の外に出てみたりなど、子どもの気分が変わり、泣き止むきっかけになることがあります。
抱っこ紐で抱っこしたり、バウンサーに乗せたりしてもよいでしょう。
ギャン泣きしているときに放置はOK?
ギャン泣きをすると、ママもパパも焦ってしまいますよね。いろいろな方法を試してみたけれどまったく泣き止まず、自分もイライラしてしまい、どうしたらよいかわからなくなってしまうこともあるでしょう。
そんなときには、必要以上に関わるのをやめ、休憩をとったり少し距離を取ってみてもよいでしょう。「泣かせておこう」と考えると気持ちに余裕がもてるかもしれません。
その際は、ベビーベッドに寝かせたりベビーサークルの中に入れたり、赤ちゃんに危険がないようにし、何かあったらすぐに対応できるようにしておきましょう。子どもは、泣き疲れて寝てしまったり、自分で泣き止むこともあります。
ギャン泣きは過度に心配しなくてOK!子どもの成長を見守ろう
子育て中のママ、パパが経験するギャン泣き。あまりの激しい泣き方にストレスが溜まってしまうママやパパもいることでしょう。
しかし、ギャン泣きにはいつか終わりがあります。イライラしてしまうこともありますが、成長の1つととらえ考えすぎないことも大切です。
適度に距離をとったりまわりの人にも協力してもらいながら、上手に付き合っていけるとよいですね。
- ギャン泣きしたら泣いている原因を解消しよう!
- 原因がわからないときは抱っこしてあげよう
- ママやパパは適度に距離をとりストレスを解消しよう
- いつもと違う泣き方をしていたら病気や体調不良を疑って
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