妊婦はピザを食べてもいい？妊娠中にピザを食べるときの注意点やメリットについて解説

基本的に妊婦がピザを食べることに問題はありません。

しかし、ピザの具材、使われるチーズによっては食べる際に、注意するべき点があります。

妊娠中、「チーズや加工品で食中毒にかかるって本当？」「ピザは体に良くないイメージだけど食べていいかな？」と疑問を抱く人もいるでしょう。

ここからは、ピザについて妊婦さんが気にすべきポイントを3つ紹介します。

ピザに欠かせないチーズの中には、「リステリア菌」という食中毒菌が繁殖する種類もあります。

その種類とは、製造過程で牛乳を加熱しないで作るナチュラルチーズです。

リステリア菌は、4℃以下の低温、12％の食塩濃度下でも繁殖します。妊婦さんが感染すると早産や流産の原因になり、胎児にも影響を与えてしまう危険な菌です。

海外から輸入されたナチュラルチーズは殺菌工程を経ていないことが多く、リステリア菌感染症の報告もあります。

火の通ったナチュラルチーズや、国産で殺菌されているナチュラルチーズ、元々製造工程で加熱されているプロセスチーズであれば問題ありませんよ。

妊娠中のナチュラルチーズのリスクと食べ方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています！

ピザに、加熱処理されていない生ハムやサラミなどがトッピングされている場合は、避けましょう。

なぜかというと、「トキソプラズマ」という寄生虫に感染する心配があるためです。

トキソプラズマは、生肉や猫の糞などに寄生します。

妊娠初期に感染してしまうと流産や死産の原因となり、胎児にも水頭症が生じるなどの影響を及ぼす可能性があります。

トキソプラズマは、生ハムやサラミといった火が十分に通っていない食材にも存在する可能性があります。

また、生や半熟の卵にもサルモネラ菌という食中毒の原因菌が含まれていることもあります。

妊娠中は生ものがトッピングがされているピザは避けましょう。

妊婦さんは塩分が高い食事を摂りすぎることで、妊娠高血圧症候群などの病気を引き起こすリスクがあります。

妊娠高血圧症候群は、赤ちゃんにもママにも危険があるものです。こちらの記事で詳しく紹介していますよ。

また、ピザはカロリーや脂質も高い食べ物です。食べすぎると体重増加につながるため気をつけましょう。

妊娠中に気をつけるポイントがわかったところで、妊婦さんがリスクを回避して美味しくピザを食べるための注意点を紹介します。

充分に加熱したピザなら、チーズのリステリア菌や生もののトキソプラズマのリスクを回避することができます。

リステリア菌は、中心部分の温度が75℃以上1分以上の加熱で死滅します。中までしっかり加熱されていることが重要です。

外食などで加熱することが難しい場合は、下記のものを含まないメニューを選びましょう。

妊娠中にピザを食べる時は、量や頻度に注意しましょう。。

ピザの一切れは130~260kcalほどで、チーズやソースなど糖質や脂質が多いほどカロリーが高くなります。

妊婦さんの1日の推奨カロリーは、個人差がありますが1750～2800Kcalです。

カロリーを摂りすぎると、産道に脂肪がつくことで難産になったり、さまざまな合併症の原因にもなったりします。

適度な量と頻度を心がけましょう。

妊娠中にピザが食べたくなるという人や、家族と同じものを食べたいという人もいますよね

毎日ピザを食べるのではなく、量を調節しながら食べるとカロリーの摂りすぎの心配もないでしょう。

また「リステリア菌」や「トキソプラズマ」「サルモネラ菌」などの感染予防のために、しっかり全ての具材が加熱調理されているピザを食べるようにしましょう。

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