妊婦はお菓子を食べてもいい？妊娠中にお菓子を食べるときの注意点やメリットについて解説

妊婦さんでもお菓子は食べることができます。

しかし、妊婦さんはバランスの良い食事をとり、体重管理するのが大切です。

そのため、お菓子を食べる際にも注意するべきことがあるので確認していきましょう。

お菓子は糖分が多く、カロリーが高いものもあるため、妊婦さんは食べない方がよいイメージがあるかもしれません。

お菓子には和菓子や洋菓子、スナック菓子などの種類がありますが、どれも脂質や糖質が多くカロリーが高いのが特徴です。

ただ、食べ方や食べる量を調節すれば、妊婦でもお菓子を食べても大丈夫です。

厚生労働省の食事バランスガイドでも、栄養バランスを保ちながらであればお菓子や嗜好品を適度に楽しんでもOKとされています。

ここでは、妊娠中にお菓子を食べる時に気を付けるべき4つのポイントを紹介していきます。

まず気をつけたいのが、お菓子の食べ過ぎによる体重増加です。

妊婦さんの体重が増加しすぎると、難産や帝王切開のリスクが高まるためです。

また、お菓子は糖分・塩分が高めなので、食べすぎると妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などのリスクを高めます。

妊娠中の間食は、1日200kcalまでを目安にしましょう。

毎日200kcalのお菓子を食べるというよりは、200kcalを上限として、控えめにする日とお菓子を楽しむ日を設けると良いでしょう。

妊婦の食事バランスは逆三角形の「コマ」のような形になっています。

上から主食→副菜→主菜→牛乳・乳製品→果物と示され、お菓子などの嗜好品はコマのヒモの部分と考えられています。

ヒモが大きくなるとコマが回れないので、お菓子を摂りすぎないようにすることが重要です。

200kcalのお菓子というと、小さいショートケーキ1個、どら焼き1個、シュークリーム1個、ポテトチップスの小袋の半分が目安となります。

妊婦さんは少量でもアルコールが含まれる生菓子は避ける必要があります。

なぜなら、アルコールは胎児の奇形や発育不全、早産などのリスクがあるためです。

加熱でアルコールがとんでいれば問題ありません。

アルコールを含んでいる可能性があるお菓子には、チョコレートやケーキなどがあります。

カフェイン入りのお菓子は、食べすぎに注意が必要です。

カフェインを過剰摂取すると、流産や新生児が生まれるリスクが指摘されているためです。

どのくらいのカフェイン量から胎児や出産に影響するかは明確にわかっていないため、どれくらいのカフェインまでならとってもよいということはありません。

WHO（世界保健機関）は、妊婦が摂取しても健康に悪影響のないカフェインの最大摂取量を1日当たりの300 mg/日としています。

お菓子の中には、抹茶やコーヒーなどカフェインを含む量が多いものもあります。

お菓子を食べる際にはカフェインの含有量を確認し、1日300mgを超えないように調節しましょう。

また、チョコレートにもカフェインが含まれます。特に、ハイカカオチョコレートではカフェインが多くなっているので気をつけましょう。

人工甘味料が使われているお菓子はできるだけ避けたほうがよいでしょう。

人工甘味料はカロリーが少なくても甘味があるので、体重管理に使えるイメージがありますよね。しかし、食べても血糖値が上昇しないため「もっと食べたい」と体が欲求し、結局食べ過ぎてしまうと言うことがあるようです。

また、国が指定する安全の範囲内では使用されていますが、胎児への影響などはまだわからない点も多いです。

「人工甘味料を使っていて糖質とカロリーが低いからOK」とは思わずに、適量を心がけましょう。

妊婦さんがお菓子を食べる際には、注意する点があります。しかし、だいたいのお菓子は、食べ過ぎに注意すれば妊婦さんでも楽しむことができます。

ぜひ工夫しながらお菓子の時間を楽しんでくださいね。

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