妊婦はココアを飲んでもいい？妊娠中にココアを飲むときの注意点やメリットについて解説

妊婦さんはココアを飲んでも問題ありません！

ただし、ココアに含まれている成分の中には、妊娠中に気をつけたほうがいいものもあります。

飲み過ぎに注意し、適度にココアを楽しみましょう。

ココアに含まれるカフェインとポリフェノールは、妊娠中に要注意な成分です。

ココアに含まれる量は、妊娠中に摂取しても問題ない量ですが、ココアの飲み過ぎには注意が必要です。

まずは、これらの成分が妊婦さんや胎児にどう影響するのかを解説していきます。

妊娠中にカフェインを摂りすぎると胎児の発育を妨げるため、妊娠中にはカフェインを避ける必要があります。

実は、ココアにもカフェインが含まれています。

しかし、ピュアココア（粉末）のカフェイン含有量は100gあたり200g、ココア1杯分にあたる5gでは10mgのカフェインと、ごく微量です。

妊娠中のカフェインの摂取量については、日本には明確な基準があるわけではありませんが、海外の機関は、妊娠中のカフェイン摂取上限目安を200〜300mg/日と定めています。

この基準に則ると、カフェインの上限摂取量に達するココアの量は20〜30杯ほどということになります。一般的な量を飲むのであれば、妊娠中にココアを飲む際にカフェインの心配はしなくてよいと言えますよ。

ココアにはポリフェノールも含まれています。抗炎症作用や抗酸化作用があるとされ、健康にいいと言われるポリフェノールですが、妊娠中は過剰摂取を避けましょう。

特に妊娠後期にポリフェノールをたくさん摂取すると、胎児や新生児の心不全や肺高血圧症を引き起こす可能性があるという報告があります。

妊娠中のポリフェノールの摂取についてはわかっていない部分も多く、具体的な摂取上限量は決められていません。

胎児に胎児動脈管早期収縮という異常が起きた症例では、ポリフェノールを毎日500～1000mgほど摂っていたようです。

このポリフェノールの量はおよそココア10杯に相当します。

ポリフェノールの観点だけでいうと、よほど大量に毎日のココアを飲まない限りは問題はないと言えそうです。

ココアはカロリーが高く糖質も多量に含まれているので、妊娠中に飲む場合は1日1杯程度がおすすめです。

カロリーや糖質を摂りすぎると、望ましくない体重増加や妊娠糖尿病につながるためです。

粉末のミルクココアのカロリーは100gあたり400kcal、ココア1杯分の20gに換算すると80kcalとなります。ミルクココアを作る際には牛乳も使用することが多いので、普通牛乳120mlのカロリー76kcal加算すると、ココア1杯のカロリーは156kcalとなります。

間食（おやつ）のカロリーは200kcalが推奨されているので、ココアは1杯でこのカロリーに迫ります。糖質や脂質が多く含まれるココアは間食と捉え、1日1杯程度に収めることをおすすめします。

糖質オフのココアや低脂肪乳で作ったココアを選ぶのもよいでしょう。

ココアには少量のカフェイン、ポリフェノールの他、糖質が多く含まれていることがわかりました。

さほど大量に飲まない限りカフェインやポリフェノールの影響は及ばないので、妊娠中でもココアを飲むことができます。

しかし、糖質が多く含まれているので飲む頻度や量を工夫してココアを楽しんでいくとよいでしょう。

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