妊娠11週（3ヶ月）の妊婦・胎児の様子｜過ごし方や気になる症状

妊婦健診の様々な病気の抗体を調べる検査はもう受けましたか？妊婦検診は公費での補助の対象になっているので必ず受けましょう。

風疹は妊娠初期に感染すると赤ちゃんの眼や心臓、耳などに後遺症が残る可能性がある恐ろしい病気です。

ぜひパートナーも抗体検査をし、場合によっては予防接種を受けてもらいましょう。

妊娠中に分泌される女性ホルモンの影響などで、疲れやすくなります。人によっては、強烈な眠気を感じることも。

妊娠中は、妊娠前のような無理は禁物です。少しでも疲れた・眠いと感じるときは、無理をせずに体を休めるようにしましょう。

妊娠すると、ホルモンの影響でおりものが増えます。

通常のおりものは透明か白く濁った色をしており、少し酸っぱい臭いがするのが特徴です。

もし次のような場合は、早めに産婦人科を受診しましょう。

妊娠中は腟内の自浄作用が低下して、カンジダ腟炎などの感染症にもかかりやすくなります。

放っておくと流産や早産の原因にもなるので、おりものの異常は放置しないようにしましょう。

つわりの症状や重さは人それぞれです。まだつわりのピークが続いている人もいれば、徐々に症状が落ち着いてくる人もいます。

つわりが落ち着いても、妊娠11週頃は胎盤が未完成なので、無理をしないことが大切です。

つわりは、いつか落ち着きます。ほとんどの人は妊娠16週頃までに落ち着くので、それまでもう少しの辛抱です。

妊娠11週頃になると、子宮はグレープフルーツほどの大きさになります。

子宮が大きくなることで、下腹部に手を置くと少しふっくらしていることがわかるでしょう。

服を着るとおなかの膨らみは目立ちませんが、徐々にふっくらしてくる下腹部で赤ちゃんの成長を感じる機会が増えるでしょう。

11週頃になると、骨盤内の血流が悪くなることと、子宮が大きくなることで、腰の奥に重だるさや鈍い痛みを感じることがあります。

デリケートゾーンやおしりのあたりが痛くなる人も珍しくありません。

妊娠11週は、赤ちゃんの反射神経も発達し、エコーを当てると手足を曲げ伸ばしする様子が見られる頃です。

内臓はすべてできあがり、脳も生まれるときと同じ構造にまで発達しています。腎臓が機能しはじめることで、ママのおなかのなかでおしっこもしているんですよ。

この頃の赤ちゃんは皮膚感覚がとても敏感で、温度や振動なども感じられます。11週の終わり頃には、赤ちゃんの体が作られる「器官形成期」が終わり、これ以降赤ちゃんに奇形が見られることはほとんどありません。

妊娠11週、赤ちゃんの大きさは約4cmになってきました。芽キャベツくらいの大きさのイメージです。赤ちゃんのいるママの子宮も大人の握りこぶしほどに大きくなり、赤ちゃんはその中に浮かんでいます。

男の子、女の子を分ける生殖器官は、妊娠11週の終わり頃には完成します。早い場合にはもう超音波検査で確認できる場合もあるようです。わかるかどうかは赤ちゃんの成長や、そのとき向いている方向にもよります。

この頃の赤ちゃんはまるでおなかの中であるいているかのように足を交互にバタバタさせる動きをすることがあります。膝から下を蹴るような動きです。これは赤ちゃんの神経がしっかり成長している証拠です。

顔つきがほぼ完成に近づきます。顔のパーツの細かいところができあがり、耳たぶや唇ができ、鼻の穴もできあがります。顎もできあがり、すっきりとした形になってきます。

手足を動かせるようになってきているので、超音波検査ではまるでこちらに向かって手を振っているように見えることもあります。たまたまかもしれませんが、とってもかわいらしいですね。

赤ちゃんの主要な臓器は妊娠11週でほぼ完成します。脳もほぼ生まれてくるときの状態です。腎臓もできあがり、ママのおなかの羊水におしっこをし、それをまた飲むことで羊水をきれいにたもっています。

赤ちゃんの神経もほぼ完成し、あくびをしたり指しゃぶりのようなしぐさもできるようになってきています。このあとは機能ができあがった脳の指示どおりに、体がどんどん成長していきます。

妊娠11週目の過ごし方・気をつけることをお伝えします。徐々に体調が落ち着いてくる人も出てくる11週目。体調が落ち着いたからといって、くれぐれも無理はしないでくださいね。

冬はもちろん、暑い時期もエアコンが効いた室内で体を冷やさないように注意しましょう。体が冷えると、下半身の血流が悪くなって次のような症状が出やすくなります。

つわりが少しずつ落ち着いてくると、食欲が出てきます。だからといって、食欲のままにたくさん食べるのは控えてくださいね。

食べ過ぎによって急に体重が増えると、妊娠高血圧や妊娠糖尿病のリスクが高まります。食欲が落ち着かないときは、1日の食事を4回以上に分け、こまめに食べるとよいですよ。水分もしっかり補給しましょう。

1週間の体重増減幅は、500g以内が目安なので体重の変化にも気をつけましょう。

慢性的に強いストレスを受け続けると、分泌されるホルモンの影響で赤ちゃんが栄養不足に陥ることがあります。

妊娠中は、リラックスを心がけ、ゆったりと過ごせるよう工夫しましょう。不安な気持ちやイライラは一人で抱え込まず、家族、友人に話してみてください。

意外と盲点なのが、暑さや寒さ、空腹といった肉体的なストレス。まずは過ごす場所の温度や湿度を調整し、規則正しい生活と栄養バランスのよい食事を心がけましょう。

疲れているのに無理をしたり、イライラや不安を溜め込んだりしないように過ごしましょう。

妊娠11週目の気になる症状や病気を解説します。

妊娠11週になると、子宮に流れる血液の量がこれまでよりも増えます。

そのため、急に立ち上がったりしたときに頭まで血液が回らず、立ちくらみやめまいを感じることがあるので注意しましょう。

急に立ち上がらないようにして、くらくらしたときは静かに座って休むようにしてください。我慢できないほどの立ちくらみやめまいを感じるときは、無理をせず産婦人科で相談しましょう。

妊娠悪阻は、つわりが重症化した場合の診断名です。つわりが起こるメカニズムは、ホルモンバランスの変化が原因といわれていますが、まだ詳しくわかっていません。

食事や水分が摂れず、栄養失調や脱水症状を起こすほどのひどいつわりは、「重症悪阻」として入院治療が必要になることがあります。

つわりがひどいときは、我慢せず産婦人科で相談しましょう。特に、体重が妊娠前の5kgまたは10%以上と、急激に減ったときは要注意です。つわりは妊娠8週～11週頃にピークを迎え、遅くても妊娠16週頃までには落ち着くといわれています。つわりがつらいときは、次の記事で紹介している対処法を試してみてくださいね。

妊娠初期は、流産が一番起きやすい時期です。

早期流産は染色体異常など受精卵や胎児の異常が原因のことが多く、ママの行動や生活習慣が原因でないことがほとんどです。

しかし、流産を経験すると自分の体質や行動に原因があると感じてしまうママも少なくありませ。

妊娠初期は日常生活では無理をせず、少しでもおなかの張りや出血が見られたら、早めに産婦人科を受診しましょう。

妊娠11週目にやること・やっておいたほうがよいことをお伝えします。

人によっては徐々につわりの症状が落ち着いてくる頃です。体調が落ち着いたら食生活の立て直しをはじめましょう。

食生活の立て直しは次のポイントを意識すると良いでしょう。

自炊にこだわりすぎず、宅食やお惣菜なども活用して、栄養バランスのよいヘルシーな献立を意識してみてくださいね。

自治体や病院で、母親学級・両親学級が開催されているので参加してみましょう。

妊娠中の過ごし方のポイントや、産後の赤ちゃんのお世話について学べるよい機会です。母親学級・両親学級に行くと、同じ週数頃のママ・パパと情報交換ができることも。体調が落ち着いたら母親学級・両親学級の情報をリサーチしてみてくださいね。

少しずつおなかや胸が大きくなってくるため、楽な着心地の下着を揃えましょう。

特にブラジャーは、妊娠中に2カップ程度サイズアップすることがあるので、サイズ調整ができるマタニティブラを購入するとよいですよ。

出産が近づくにつれて乳頭が敏感になるので、できるだけ肌触りがよく、乳頭を保護できる形のものを選んでください。

体調がなかなか落ち着かず、実店舗に買いに行くのが難しいときは、ネット通販を利用しましょう。

妊娠11〜12週は、妊婦健診を受ける時期です。11週頃の妊婦健診では次のことを行います。

トモニテでは管理栄養士が監修した、妊娠中におすすめのレシピもご紹介しています♪

• つわり中でも食べやすいレシピ
• 鉄分や葉酸、食物繊維が摂れるレシピ
• 忙しくても簡単に調理できるレシピ

妊娠中に嬉しい料理やおかずを動画でわかりやすく紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

妊娠中のママにおすすめのグッズや、ベビーカーや哺乳瓶など、出産後に使うグッズをご紹介しています。

早いうちに、どんなものがあるのか、欲しいものはどれか、チェックしておくとよいですよ♪

つわりがピークを迎えている人も、徐々に体調が落ち着くと、体力的にも精神的にも余裕が出てきます。しんどいつわりの症状が治まるまでもう少しです。今は体調を最優先に、無理せず過ごしましょう。この頃は、おなかに手を当てるとふっくらとした感触を感じられるようになってきます。嬉しいこともしんどいことも、ママとパパで共有しながら、出産までの1日1日を大切に過ごせるとよいですね。

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「今週のママのようす」では妊娠中のママの体調変化、過ごし方のアドバイスなどを毎週読むことができます。

パパにママの体調を理解してもらう助けにもなりますよ。