妊娠12週(4ヶ月)の妊婦・胎児の様子|過ごし方や気になる症状
つわりがひどかったママも、妊娠12週を境に徐々に体調が落ち着いていくことが多いです。それまでしっかり食べられなかった反動で、食欲を抑えられなくなってしまうこともあるでしょう。この時期は、赤ちゃんとママをつなぐ胎盤が完成期に入る頃。赤ちゃんの発育もスピードアップするので、しっかり栄養を摂るよう心がけましょう。妊娠12週の過ごし方や気をつけたいことをお伝えします。
つわりがひどかったママも、妊娠12週を境に徐々に体調が落ち着いていくことが多いです。それまでしっかり食べられなかった反動で、食欲を抑えられなくなってしまうこともあるでしょう。この時期は、赤ちゃんとママをつなぐ胎盤が完成期に入る頃。赤ちゃんの発育もスピードアップするので、しっかり栄養を摂るよう心がけましょう。妊娠12週の過ごし方や気をつけたいことをお伝えします。
妊娠12週目のママの様子
妊娠12週、つわりが落ち着くママも出てくる頃です。また、流産の確率もぐっと下がります。
はじめは2週間に1回だった妊婦検診も、4週間に1回になります。
通院の間隔があくことで不安になるママもいるかもしれません。
気になる症状は遠慮なく医師に相談しながら、日常生活は神経質になりすぎずゆったりと過ごしてくださいね。
胎盤が完成期に入る
妊娠12週~15週は胎盤の完成期です。胎盤とは、ママと赤ちゃんをつなぐ組織のこと。赤ちゃんに酸素や栄養を届けるだけでなく、赤ちゃんにとって不要な老廃物をママの体に戻す働きも担っています。
胎盤の完成後は、流産のリスクがほとんどなくなるので、少しほっとできるでしょう。胎盤が完成すると、ここまでものすごいスピードで成長してきた赤ちゃんの成長は少し緩やかに。
骨が成長し、体の臓器が機能しはじめるのにともなって、1週ごとの発育の違いは少なくなってくる頃です。
つわりが落ち着いて体調が安定してくる
つわりの症状に悩まされていたママも、12週頃になると体調が落ち着いてくることが多いです。流産のリスクも低下するので、過ごしやすくなるでしょう。体調が落ち着くにつれて、それまで抑えられていた食欲が出てくる人も少なくありません。
おなかの膨らみが感じられるようになる
赤ちゃんの発育にともなって、おなかの膨らみが感じられるようになります。服を着るとおなかの膨らみは目立ちませんが、ママ自身は「ちょっとおなかが出てきたかな?」と感じるのもこの頃です。
妊娠12週目の赤ちゃんの様子・エコー
12週頃の赤ちゃんは、それまで前かがみだった首や背骨が伸びて、徐々に骨が太く丈夫になっていきます。
エコーを当てると、腕や手の骨がはっきり見えるのもこの頃です。赤ちゃんによっては、ママのおなかの中を泳いだり、手足の曲げ伸ばしをしたりする様子も確認できますよ。
心臓や胃、腎臓などの内臓がほぼ完成し、それまで出ていた腸も体の中に収まって、徐々に機能しはじめます。
喉には声帯が、口には歯が生えはじめます。赤ちゃんは活発に動いていますが、胎動が感じられるのはもう少し先です。早い人は、赤ちゃんの性別がわかることがあります。
妊娠12週目頃の赤ちゃんの大きさ
受精から:70日~76日目
頭殿長:約6cm
体重:約10g~15g
妊娠12週0日目
赤ちゃんの大きさは約5cmほどになりました。この頃から赤ちゃんの成長を調べるため、頭殿長(とうでんちょう)にくわえて、BPD(頭の最も大きい横幅)もはかるようになります。
妊娠12週1日目
赤ちゃんの心臓の拍動がかなりはっきりするようになります。超音波ドップラーという、小さな音を大きく聞こえる機械を使えば心臓が拍動する音がはっきりと聞こえるようになります。
妊娠12週2日目
超音波検査では赤ちゃんの体だけでなく、ママから赤ちゃんに栄養を送っているへその緒や胎盤も見えるようになってきています。つながっているところが見えるとうれしい気持ちになりますね。
妊娠12週3日目
赤ちゃんはこの時期、まだ口で呼吸はしていません。おなかの中ではへその緒を通じて酸素をやりとりしている赤ちゃんですが、たまにあくびのような動きをすることで生まれたあとの肺呼吸の準備をしています。
妊娠12週4日目
目のまぶたは完成しましたが、この時期はくっついたままで過ごしています。まばたきをしたり眼球を動かしたりするのはもう少し先の時期になってからです。
妊娠12週5日目
赤ちゃんのできあがったばかりの手足の指に爪ができ始めます。この時期には足よりも手のほうがはやく成長をしていて、検査で手を振っているように見えた人もいるかもしれません。
妊娠12週6日目
赤ちゃんにママから栄養を送る胎盤がほぼ完成しはじめています。このあと2週間から3週間ほどで胎盤が完成し赤ちゃんの体を成長させる基礎ができます。
妊娠12週目の過ごし方・気をつけること
妊娠12週目の過ごし方・気をつけることをお伝えします。体調が落ち着いてくる頃ですが、油断は禁物。
無理せず、体調を優先して過ごしましょう。
体重の増え過ぎに気をつけよう
体調が安定してくると、食欲が戻り、たくさん食べてしまう人もいます。しっかり食事が食べられるのはよいことですが、食べ過ぎには要注意!体重が急に増えると、妊娠高血圧や妊娠糖尿病のリスクが高まります。
一方で、食べずに体重が減ってしまうような場合も低出生体重児を出産するリスクが高まるので、1日の摂取カロリーを目安にバランスの良い食事を心がけてくださいね。妊娠中の体重の増減幅は、妊娠前のBMIによって異なります。
妊娠中の体重増加の目安
妊娠前BMIが18.5未満:妊娠全期間を通して12kg~15kg
妊娠前BMIが18.5以上25未満:妊娠全期間を通して10kg~13kg
妊娠前BMIが25以上30未満:妊娠全期間を通して7kg~10kg
妊娠前BMIが30以上:原則個別対応(上限5kgを目安に医師と相談)
妊娠中は、体重の増え過ぎ・減り過ぎに気をつけて、適正体重をキープできるとよいですね。
体に負担をかけない程度に体を動かそう
適正体重をキープするためにも、体に負担をかけない程度に体を動かしましょう。激しい運動や長時間立ちっぱなしになる運動以外なら構いません。
妊娠前、運動する習慣がなかった人は、ゆったりとしたペースでできる散歩やウォーキングからはじめてみませんか?体調が安定しているときに体を動かすと、よい気晴らしにもなりますよ。
おりものが増える時期なので体を清潔に保とう
ホルモンの影響でおりものが増えるので、入浴・シャワーで体を清潔に保ちましょう。
量が多いだけなら特に気にする必要はありませんが、色や臭いがおかしい場合や、デリケートゾーンがかゆくなる場合は、我慢せずに産婦人科で相談してくださいね。
眠気や疲労感があるときは無理をせずに体を休めよう
妊娠中はホルモンの影響で、眠気や疲労感を覚えやすくなります。少しでも眠気や疲労感がある場合は、無理をせずに体を休めましょう。
ホルモンバランスが変化することで、それまで平気だったことが負担になることも。ママがしんどそうなときは、パパが積極的にサポートしてくださいね。
つわりの状況や体調はできるだけ家族と共有しておくとよいでしょう。
気分転換におでかけしてみよう
つわりが治まり、体調が安定してくる時期です。たまには気分転換におでかけしてみてはいかがでしょうか?おでかけの際は、時間や移動距離が負担にならない場所で、ゆったりと出かけるようにしましょう。久しぶりのおでかけで、見たいもの・やりたいことがたくさんあるかもしれませんが、スケジュールは詰め込み過ぎず、時間にも行程にゆとりをもって計画してくださいね。
妊娠12週目に気になる症状や病気
妊娠12週目に気になる症状や病気を解説します。もし不安なことがあれば、小さなことでも主治医に相談してくださいね。
出血
妊娠初期の少量の出血は珍しくなく、過度に心配する必要はありません。しかし、次のような場合は、早めに医師の診察を受けましょう。
病院を受診する目安
出血だけでなく下腹部の痛みもある
突然、たくさん出血した
痛みはないが、鮮血が出た
少量の出血だが数日以上続く
これらの症状は、流産や早産につながったり、病気が原因だったりすることがあります。「大したことはない」と自己判断せず、少しでも「変だな?」と思ったら医師の診察を受けましょう。
下腹部の痛みや張り
すぐにおさまれば基本的に問題ありませんが、下腹部に痛みや張りといった違和感を覚えたり、症状が続いたりする場合は、早めに病院を受診しましょう。
痛みや張りの原因はさまざまで、自己診断できるものではありません。場合によっては、流産につながることもあります。
特に痛みに加えて出血も見られるときや、痛みや張りが長く続くときは、速やかに病院を受診してくださいね。
妊娠高血圧・妊娠糖尿病
妊娠高血圧や妊娠糖尿病にも気をつけましょう。
妊娠高血圧・妊娠糖尿病は、早産や帝王切開のリスクを高めます。
特につわりが治まって食欲が出て、食べ過ぎてしまうことが続くときは要注意です。体重が急激に増加すると、妊娠高血圧・妊娠糖尿病になるリスクが高まります。
食事は減塩を心がけ、適度に体を動かすのはもちろん、ストレスを溜めない生活を心がけてくださいね。
貧血
妊娠初期は、つわりでしっかり食べられないこともあり、貧血になりやすい時期です。
鉄分の豊富な食品を積極的に摂って、貧血を予防しましょう。
牛肉や納豆、小松菜、ナッツ類など鉄分の多い食品を摂る際は、ビタミンCも一緒に摂るようにすると鉄分の吸収がよくなりますよ。
感染症
感染症のなかには、妊娠・出産・授乳を通してママから赤ちゃんに感染する病気があります。
ママから赤ちゃんに感染する代表的な病気
風疹
カンジダ膣炎
水ぼうそう
りんご病
インフルエンザ
妊娠中は免疫力が低下して感染症にかかりやすくなるだけでなく、使える薬が限られてしまいます。感染症にかからないよう対策をしっかり行いましょう。
日頃から心がけたい感染症対策
手洗い・うがいをする
外出の際はマスクを着用する
できるだけ人混みを避ける
食品の衛生管理をきちんと行う
予防接種を受ける
規則正しい生活を心がけ十分な睡眠をとる
少しでも体調がおかしいと感じたら、早めに医師に相談することも大切です。
妊娠12週目にやること・やっておいたほうがいいこと
妊娠12週目にやること・やっておいたほうがいいことをお伝えします。
マタニティダイアリーを記録してみよう
体調が安定してくる頃なので、マタニティダイアリーを書きはじめるのもおすすめです。マタニティダイアリーに毎日の記録を残しておくと、あとから妊娠中のことを振り返りやすくなりますよ。
最近は、スマホのアプリなどでもマタニティダイアリーがつけられるので、気になる人はアプリストアで探してみましょう。
マタニティ下着へ切り替えよう
妊娠12週頃からおなかが大きくなってくるので、体を締めつけないマタニティ下着に切り替えましょう。胸は妊娠中に2カップ程度サイズアップする人もいるので、サイズが調整できるものを選ぶとよいです。
ショーツは、大きくなるおなかをすっぽり覆うハイウエストタイプがおすすめ。次の記事では、おすすめのマタニティショーツやマタニティブラを紹介していますので、下着選びの参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの名前のアイディアを出してみよう
赤ちゃんの性別は、早ければ12週~13週頃にわかることもあります。体調が落ち着いたタイミングで、赤ちゃんの名前を考えはじめるとよいでしょう。こちらの記事では、男女問わず名づけられる中性的な名前を紹介しています。名前を考えるヒントにしてみては?
インフルエンザの予防接種を受けよう
出産するタイミングに合わせて、インフルエンザの予防接種を受けましょう。例年、インフルエンザの予防接種が受けられるのは11月前半頃から。
ワクチンの効果が出るまで数日かかるので、それを踏まえて主治医と日程を調整してください。インフルエンザは、妊婦が感染すると重症化しやすく、使える薬が限られているため、しんどい症状が長く続くおそれがあります。
ワクチンの接種を受けたことで、流産や子どもの先天異常の発生リスクが高くなることはないとされているので、医師と相談してインフルエンザ対策をしましょう。
妊娠12週目の体験談
ここでは先輩ママの体験談をご紹介します。
妊娠中の体調や気持ちの変化は個人差があります。状況や環境によって「やってよかった!」「やらなきゃよかった!」が真逆になることも。
いろんなママの体験・意見のなかから共感できるものを取り入れてみてくださいね。
ゆうとママさん/30代/自営業/関東地方在住/子ども2人のママ
まいこさん/40代/専業主婦/中部地方在住/子ども2人のママ
snow1105さん/40代/専業主婦/関東地方在住/子ども2人のママ
ままみぽちゃんさん/30代/専業主婦/中部地方在住/子ども2人のママ
hikaママさん/40代/専業主婦/近畿地方在住/子ども2人のママ
aiさん/20代/専業主婦/中部地方在住/子ども1人のママ
とんとさん/20代/専業主婦/東北地方在住/子ども2人のママ
shilasuさん/20代/会社員(正社員)/関東地方在住/子ども2人のママ
流産の可能性も高いので、走ったり、高い位置のものを取ったり、重いものを持ったり、自分で頑張りすぎない方がいい。
かんちゃんさん/40代/パート・アルバイト/九州・沖縄地方在住/子ども3人のママ
マリメッコさん/30代/専業主婦/近畿地方在住/子ども3人のママ
コーヒースムージーさん/30代/専業主婦/近畿地方在住/子ども2人のママ
【管理栄養士監修】妊娠中のおすすめレシピ
トモニテでは管理栄養士が監修した、妊娠中におすすめのレシピもご紹介しています♪
- つわり中でも食べやすいレシピ
- 鉄分や葉酸、食物繊維が摂れるレシピ
- 忙しくても簡単に調理できるレシピ
妊娠中に嬉しい料理やおかずを動画でわかりやすく紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
レシピ記事はトモニテ編集部が作成、トモニテ管理栄養士が監修したものとなります。
本記事の監修者が関与しているものではありません。
【編集部セレクト】妊娠中に準備しておきたい育児グッズ
妊娠中のママにおすすめのグッズや、ベビーカーや哺乳瓶など、出産後に使うグッズをご紹介しています。
早いうちに、どんなものがあるのか、欲しいものはどれか、チェックしておくとよいですよ♪
商品やサービスの紹介記事は、トモニテ編集部が作成したものとなります。
本記事の監修者が関与しているものではありません。
体調が落ち着きはじめる12週目!おでかけを楽しんでみては?
それまでしんどかったつわりが落ち着きはじめる12週頃は、流産のリスクも減ってママとパパがほっとひと息つける頃です。まだまだ油断は禁物ですが、体調がよいときは近場でのおでかけを楽しんでみるのもよいでしょう。妊娠生活はやっと1/3を過ぎた頃。これから胎動が感じられるようになったり、おなかがどんどんと大きくなったりと、大きな変化が訪れます。出産までの1日1日を大切に、ママとパパで支え合って過ごせるとよいですね。
- つわりが落ち着いてくる人が増える
- ご飯の食べ過ぎ・急な体重増加に要注意!
- 体調がよいときは軽く運動してみよう
- おでかけするなら、ゆとりのある日程で
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
本サイトの記事中で紹介している商品やサービスは編集部が選定しております。記事の監修者が選定・推奨したものではありません。
記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
掲載情報に基づく判断はユーザーの責任のもと行うこととし、必要に応じて適切な医療機関やかかりつけの病院などに相談・受診してください。
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「今日の赤ちゃんのようす」では、おなかの中で赤ちゃんがどう過ごしているのかなどについて分かります。
「今週のママのようす」では妊娠中のママの体調変化、過ごし方のアドバイスなどを毎週読むことができます。
パパにママの体調を理解してもらう助けにもなりますよ。