妊婦は白子を食べてもいい?妊娠中に白子を食べるときの注意点について解説
白子は、主に魚類の精巣を食材とする時の総称です。フグやタラ、アンコウなどの白子がよく知られています。
なまものは避けた方がよいと言われる妊娠中、白子は食べてもよいのでしょうか?
この記事では、妊娠中の白子の食べ方や、妊娠中の注意点について説明します!
白子は、主に魚類の精巣を食材とする時の総称です。フグやタラ、アンコウなどの白子がよく知られています。
なまものは避けた方がよいと言われる妊娠中、白子は食べてもよいのでしょうか?
この記事では、妊娠中の白子の食べ方や、妊娠中の注意点について説明します!
妊婦は白子を食べても大丈夫!ただし生は避けた方がよい
妊婦さんが白子を食べても問題ありませんが、加熱したものに限ります。
生の白子や軽く湯通ししただけの白子は、アニサキスなどの食中毒のリスクが高いため妊娠中は避けましょう。
飲食店で提供される白子ポン酢などは、湯通ししたものから数分茹でたものまでさまざまです。
白子は加熱してもトロッとした食感のままなので、しっかり加熱されているかどうかがわかりづらいです。
どれくらい加熱されているかわからない場合は、食べない方が安心でしょう。
内部までしっかり加熱された白子であれば、妊娠中でも食べることができます。
妊婦が生の白子を避けるべき理由
妊婦が生の白子を避けるべき理由は、アニサキスなどによる食中毒にかかる恐れがあるためです。
妊娠中は食中毒のリスクが高い
免疫力が下がっている妊娠中は、普段はあまり気にしなくてもよい食中毒にもかかりやすい状態です。
さらに、妊婦さんが食中毒になると腹痛や下痢の影響で子宮収縮が起こり、赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性があります。
また、妊娠中は飲める薬の制限もあるため、症状が長引くことも考えられます。
妊婦と胎児の健康のためには、食中毒のリスクを避けた方がよいでしょう。
アニサキスとは
アニサキスは魚介類の内臓に寄生する寄生虫で、アニサキスが寄生している魚介類を生で食べると食中毒(アニサキス症)を引き起こします。
アニサキスは、マイナス20℃で24時間以上冷凍するか、70℃以上もしくは60℃で1分加熱をすることで死滅させることができます。
免疫力の下がっている妊娠中は、できるだけリスクを避けるために、白子を食べる際はしっかり加熱したものを食べましょう。
家庭で食べる場合、冷凍でもアニサキスを死滅させられるのでは?と考える方もいるかもしれませんが、これは危険です。ほとんどの家庭用冷凍庫の最低温度はマイナス18℃なので、アニサキスを死滅させられない可能性があります。
白子は加熱しても独特の食感や風味を楽しめる食材なので、加熱してから食べましょう。
生の魚介類全般のリスクについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
妊娠中の白子の食べ方
ここでは、妊婦さんが白子を食べる時におすすめの食べ方を紹介します。
白子ポン酢
白子の食べ方の定番といえば、白子ポン酢ですよね。
一口大に切ってから茹でることで中まで火が通るようにし、内部が70度以上になるまで加熱することに注意してください。
白子の天ぷら
外はサクッと中はとろーりとした白子の食感を楽しめるのが、天ぷらです。
塩などをつけて食べる場合、塩分の摂りすぎには注意しましょう。
タラと白子の親子鍋
タラの白子とタラの身を一緒に楽しめるのが、鍋です。
一緒に野菜をたくさん摂ることができ、体も温まるメニューですよ。
白子を妊娠中に食べるメリット・デメリット
白子は実は低カロリーで、妊娠中に摂取したい栄養素を含んだ食品です。一方で、注意が必要な栄養素も含まれているので、食べ過ぎには注意が必要です。
妊娠中に嬉しい白子の栄養素
高タンパク低カロリー
白子は高タンパクで低カロリーな食材です。
タンパク質は胎児の成長に必要不可欠なので、妊娠中は積極的に摂取しなくてはいけない栄養素です。
また、低カロリーな食材は、妊娠中の体重管理に役立ちます。
ビタミンB12
白子にはビタミンB12が豊富に含まれています。ビタミンB12は、赤血球の生成をサポートし、貧血を予防してくれる栄養素です。
その他にも、神経の正常な働きのサポートやアミノ酸や脂肪酸の代謝のサポート、タンパク質の合成にも関わっており、妊娠中には通常より多く摂取することが推奨されています。
カリウム
カリウムは、体内の塩分(ナトリウム)を体外に排出する働きがあります。妊娠中にカリウムを積極的に摂ることで、むくみ予防につながります。
ただし腎臓系の持病がある人は注意が必要な成分なので、気になる人はかかりつけ医に相談しましょう。
妊娠中に特に要注意な白子の栄養素
プリン体
プリン体には悪いイメージを持っている人が多いかもしれません。しかし実は、生物の遺伝子を構成する成分で、細胞の代謝・増殖などに利用される、生命活動に必要なものです。
しかし、利用されなかった一部のプリン体は、尿酸として体外へ排出されるため、過剰摂取してしまうと血清尿酸値の上昇や、高尿酸血症、痛風発症リスクの上昇などにつながります。
コレステロール
コレステロールも悪いものと捉えられがちですが、人間の体に存在する脂質のひとつで、体に必要な物質です。
しかし、コレステロールも摂りすぎると、肥満や脂質異常症、動脈硬化を引き起こす可能性があり、高血圧や高血糖にもつながります。
妊娠中に限らず、摂りすぎに注意が必要な栄養素です。
妊娠中でも気をつけながら白子を楽しもう!
妊婦さんが白子を食べる場合は、十分に加熱し、食中毒には充分に注意しましょう。
また、プリン体やコレステロールを摂りすぎないように、食べ過ぎにも注意しましょう。
この記事を参考にして、妊娠中でも白子を楽しんでみてくださいね。
- 妊婦は十分に加熱した白子なら食べることができる
- 生の白子はアニサキスなどの食中毒のリスクがある
- 70℃以上で加熱することで予防することができる
- プリン体やコレステロールを多く含むので食べ過ぎには注意する
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