トモニテ
妊婦はプルーンを食べてもいい?摂取量の目安や子宮収縮効果について解説!

【医師監修】妊婦はプルーンを食べてもいい?摂取量の目安や胎児への影響も解説!

プルーンは食物繊維が豊富で便秘予防や栄養管理に役立ちます。一方で、食べ過ぎによってお腹がゆるくなったりポリフェノールを摂りすぎたりしてしまうことがあるので注意が必要です。この記事では、妊婦さんが1日に食べても良いプルーンの量やその成分を解説します。

プルーンは食物繊維が豊富で便秘予防や栄養管理に役立ちます。一方で、食べ過ぎによってお腹がゆるくなったりポリフェノールを摂りすぎたりしてしまうことがあるので注意が必要です。この記事では、妊婦さんが1日に食べても良いプルーンの量やその成分を解説します。

妊婦はプルーンを食べても大丈夫!

プルーンは、西洋スモモの総称です。一般的には半生状のドライフルーツをイメージする人が多いでしょう。

食物繊維やビタミンが豊富なプルーンは、妊娠中におすすめの食品です。

ただし、糖分が多くカロリーが高いので、体重管理が大切な妊娠中の食べ過ぎには注意が必要です。

また、妊娠中に限らず、食べすぎるとお腹が緩くなることもあります。

妊婦は1日何個までプルーンを食べてもいい?

妊娠中にプルーンを食べる場合は、1日4〜5粒(40g)程度を上限にするとよいでしょう。各メーカーなどでは、妊娠中に限らず「プルーンの1日あたりの摂取個数は4〜5粒程度」と推奨していることが多いです。

「妊娠中は◯個まで」のように、妊娠中に限定した推奨摂取量は特に定められていませんが、一般的な推奨量である4〜5粒程度にとどめたほうがよいでしょう。

特に、ドライフルーツは糖分が高くお菓子と同じ扱いになるので、妊娠中の過剰摂取には注意が必要です。

出典:厚生労働省,「妊産婦のための食事バランスガイド」,2025/1/24閲覧
出典:厚生労働省,「果物は1日200g程度食べましょう」,2025/1/24閲覧

妊娠中に嬉しいプルーンの栄養素

プルーンは食物繊維をはじめとして、妊娠中に摂りたい栄養素を豊富に含んでいます。

ここでは、いくつかの栄養素を紹介します。

食物繊維

プルーンは食物繊維が豊富なことでよく知られています。

また「ソルビトール」という天然の甘み成分も含まれており、便の水分量を増やし、便をやわらかくして便通をよくする働きがあります

妊娠中はつわりによる食事の減少や水分不足、体内の女性ホルモンの変化、運動不足などによって便秘に悩まされる人も多いです。

食物繊維とソルビトールによって、便秘対策になります。

カリウム

カリウムは、体内の塩分(ナトリウム)を体外に排出する働きがあります。妊娠中にカリウムを積極的に摂ることで、むくみ予防につながります

ホルモンバランスの変化や、子宮による圧迫で血流が悪くなること、血液量が増えることなどによりむくみやすいです。

むくみやすい妊娠中には、カリウムを積極的に摂りましょう。

ビタミンA

ビタミンAは、ヒトの視覚・聴覚・生殖等の機能維持、成長促進、皮膚や粘膜の保持、タンパク質合成などに関与する大切なビタミンの一つです。

ただし、妊娠初期に過剰摂取すると、赤ちゃんに先天奇形が生じる可能性が高いといわれています。

摂りすぎには注意して、適切な量を食べるようにしましょう。

出典:JAグループ,「妊娠したら気を付けよう①摂取量に注意したい食べ物」,2025/1/24閲覧
出典:厚生労働省,「からだづくりの基礎となる『主菜』は適量をー」,p24,2025/1/24閲覧

妊娠中にプルーンを食べる時の注意点

妊娠中に嬉しい栄養素がたくさん詰まったプルーンですが、いくつか注意も必要です。

1日4〜5粒なら問題ありませんが、過剰に食べるといくつかのデメリットが心配されます。

ソルビトールによってお腹がゆるくなる

プルーンに含まれる食物繊維とソルビトールによって便秘予防効果が期待できますが、一方で大量に摂取するとお腹を下しやすくなるという一面もあります。

ソルビトールは便秘薬(緩下剤)の成分として使われることもある成分です。

多くの市販のドライプルーンのパッケージにも、食べ過ぎによってお腹がゆるくなる可能性がある旨が注意書きされています。

妊娠中に限らずプルーンの食べ過ぎには注意が必要です。

ポリフェノールによる胎児への影響

プルーンにはポリフェノールも含まれています。抗炎症作用や抗酸化作用があるとされ、健康にいいと言われるポリフェノールですが、妊娠中は過剰摂取を避けましょう。

特に妊娠後期にポリフェノールをたくさん摂取すると、胎児や新生児の心不全や肺高血圧症を引き起こす可能性があるという報告があります。

妊娠中のポリフェノールの摂取についてはわかっていない部分も多く、具体的な摂取上限量は決められていません。

胎児に胎児動脈管早期収縮という異常が起きた症例では、ポリフェノールを毎日500~1,000mgほど摂っていたようです。

プルーン100gに含まれるポリフェノールは184mgなので、プルーン1個が10gだとするとポリフェノール500mgを摂取するにはプルーン27個を食べることになります。

ポリフェノールの観点だけでいうと、よほど大量に毎日プルーンを食べない限りは問題はないといえそうです。

妊娠中のプルーンは適度に楽しんで

プルーンは妊婦に嬉しい栄養素を豊富に含んでいますが、一方で食べすぎるとお腹がゆるくなる可能性やポリフェノールを取りすぎてしまう可能性があります。

1日4〜5粒程度を、適度に間食として取り入れると良いでしょう

ぜひ妊娠中の栄養管理に役立ててくださいね。

  • 1日4〜5粒であれば妊娠中にプルーンを摂取しても問題ない
  • 大量摂取、過剰摂取は避ける
  • ソルビトールの働きでお腹がゆるくなる可能性がある
  • ポリフェノールの過剰摂取によって胎児に悪影響が出る可能性がある

【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
掲載情報に基づく判断はユーザーの責任のもと行うこととし、必要に応じて適切な医療機関やかかりつけの病院などに相談・受診してください。

サイベックスベビーカー当たる!

人気のベビーカー「サイベックス リベル」が当たるよ♪

アプリで妊娠中の体調管理&情報収集!

自分の週数に合わせて情報が出てくる!

ママの妊娠週数に応じたおすすめ記事が表示されます。

ネットなどでわざわざ調べに行かなくても、出産予定日を設定するだけで、ママの妊娠週数に応じた情報が手に入りますよ!

2e29208c-8f90-4967-af4d-1880da32737c

おなかの赤ちゃんの成長がイラストでわかる

妊娠中のママがおなかの赤ちゃんの成長をよりイメージしやすくなる新機能です。

出産予定日までの日数をカウントダウンしながら、イメージイラストで週数に合わせて赤ちゃんが成長していくようすが見れます。

cf7cac4a-e097-406a-a15a-cc2aff893d34

イラストをタップすると、赤ちゃんからのひとことが表示され、妊娠中のママを応援してくれます!

1327e800-e3b3-4c98-8ba4-afab37411857 (1)

医師監修のメッセージで週ごとの赤ちゃんとママの様子がわかる

医師監修のもと、赤ちゃんやママに関する様子や変化に関する読み物を毎日更新!

「今日の赤ちゃんのようす」では、おなかの中で赤ちゃんがどう過ごしているのかなどについて分かります。

c6c42184-b960-41a5-a291-4700d9099d61

「今週のママのようす」では妊娠中のママの体調変化、過ごし方のアドバイスなどを毎週読むことができます。

パパにママの体調を理解してもらう助けにもなりますよ。

c8cfd5fd-c3a5-40a6-9668-fa8d0137b020

ストアへのリンク