エコー写真の見方がわからない!BPDやFLとは?専門用語の意味と時期ごとのチェックポイントを解説!
妊婦健診でもらったエコー写真には、さまざまな記号やアルファベットが書かれています。
その場で医師から説明されても「家に帰るまで覚えていられない!」「一気にいわれてもわからない」という人もいるでしょう。
この記事では、エコー写真に書かれているアルファベットやの意味を解説します。エコー写真のチェックポイントもあわせて紹介しますので、エコー写真の見方をマスターしましょう!
妊婦健診でもらったエコー写真には、さまざまな記号やアルファベットが書かれています。
その場で医師から説明されても「家に帰るまで覚えていられない!」「一気にいわれてもわからない」という人もいるでしょう。
この記事では、エコー写真に書かれているアルファベットやの意味を解説します。エコー写真のチェックポイントもあわせて紹介しますので、エコー写真の見方をマスターしましょう!
エコー写真とは?どう見ればいい
妊娠すると、産婦人科の検診でエコー・超音波検査を行います。エコー・超音波検査をすることで、子宮内の状態と赤ちゃんの発育状態を確認します。
その結果をプリントしたものがエコー写真です。
白い部分が赤ちゃんで、赤ちゃんの大きさや向き、性別、しぐさなどがわかります。障害や病気の有無がわかることもあります。
エコー写真を見る際に覚えておきたい用語
エコー写真には、CRLやBPDなどのアルファベットが書かれています。
それぞれの意味を知ることで、エコー写真からわかる赤ちゃんの様子を理解できますよ。
BPD
BPDはBiparieta Diameter(両頭骨頂直径)の頭文字をとったもので、赤ちゃんの頭の幅を示す値です。妊娠12週以降に計測することで、妊娠週数や出産予定日を割り出すことができます。
CRL
CRLはCrown(頭の先)・Rump(おしり)・ Length(長さ)の頭文字を取ったもので、頭からおしりまでの長さを表します。「頭殿長(とうでんちょう)」といい、赤ちゃんの大きさを示す値です。
CRLの長さからは、出産予定日も割り出すことができます。妊娠6週頃から計測することができますが、まだこの頃は個体差が大きいです。
妊娠8~11週頃は個体差が少ないため、出産予定日を割り出しやすくなります。
FL
FLはFemur(大腿骨)Length(長さ)の頭文字を取ったもので、太ももの骨の長さを示す値です。
ほかの数値とFLをあわせて計測することで、赤ちゃんの推定体重がわかります。
FLが極端に短い場合は、ダウン症が疑われることもあります。
APTD
APTDは腹部前後径を示す値です。赤ちゃんのおなかの前後の厚みを表します。
TTD
TTDは腹部横径を示す値です。赤ちゃんのおなかの左右の幅を示します。
APTD×TTD(A×T)
APTD×TTD(A×T)は、腹部面積を示す値です。赤ちゃんのおなかの前後の厚みと左右の幅から求められます。赤ちゃんの推定体重を割り出す際に用います。
GA
GAはGestational Ageの頭文字を取ったもので、妊娠週数(在胎期間)を表します。「〇w(週)※d(日)」の形で表されるのが一般的です。あくまでも超音波検査の結果から導き出された週数のため、実際の妊娠週数と異なることがあります。
GS
GSはGestational Sac(妊娠袋)の頭文字を取ったもので、胎嚢のサイズを示す値です。妊娠初期に確認することで、妊娠しているかどうかがわかります。
AC
ACはAbdominal Circumference(腹部の周りの長さ)の頭文字を取ったもので、体幹周囲長や腹部周囲長とも呼ばれます。赤ちゃんのおなか周りの大きさを示す値です。
AFI
AFIはAmniotic fluid Index(羊水指数)の頭文字を取ったもので、羊水指数や羊水インデックスを示しています。羊水の深さを測り、羊水の量を確認します。羊水過少・過多はこの値を参考にします。
EDD
EDDはRstimated(推定)Due(予定)Date(日)の頭文字を取ったもので、出産予定日を示しています。あくまでも超音波で測定した赤ちゃんの大きさに基づいた予定日なので、実際の出産日とズレが生じることも。出産予定日のひとつの目安としてとらえておきましょう。
EFW
EFWはEstimated Fetal Weight(推定胎児体重)の頭文字をとったものです。BPDやAC、FLの数値を元に導き出されます。
SD
SDは標準偏差です。標準偏差とは、標準に比べて赤ちゃんがどの程度大きいまたは小さいかを示す値で、標準と同じ場合は「0.0SD」、大きい場合は「+○○SD」、小さい場合は「-〇〇SD」と示されます。標準と比べた際の赤ちゃんのサイズがわかる値です。
時期別のエコー写真のチェックポイント
ここからは、時期別のエコー写真のチェックポイントを解説します。
妊娠4~7週頃のチェックポイント
妊娠4~7週頃の超音波検査では、胎嚢や卵黄嚢(らんおうのう)、胎芽(たいが)などが確認できます。
胎嚢が確認できるようになるのが妊娠4週頃で、エコー写真では子宮の中に黒い丸のような形で見えます。
胎嚢のなかに白いリングのようなもの(卵黄嚢)が映り始めるのが、妊娠5~6週頃です。さらに成長すると胎芽が確認できるようになります。
妊娠8~11週頃のチェックポイント
妊娠8~11週頃になると、エコーで赤ちゃんの心拍も確認できるようになります。
ピーナッツのような胴体から少しずつ手足が生えはじめ、赤ちゃんらしい形に変わってくるのもこの頃です。
妊娠9週頃の平均CRLは20~30mm程度。ちょうどいちご1個分くらいの大きさになります。
妊娠12週頃からのチェックポイント
妊娠12週に入ると胎盤が完成し、羊水量も徐々に増えてきます。
この頃になると頭の大きさや太ももの骨の長さが測定できるようになるので、推定体重もわかるようになります。
赤ちゃんの成長スピードは個人差が大きいので、平均値に満たないからといって心配しすぎることはありません。
不安なことがあれば、担当の医師に相談してみましょう。
妊娠14週頃からのチェックポイント
この頃から性器の形を確認できるようになってくるため、性別がわかることがあります。
赤ちゃんが男の子の場合は妊娠14~15週頃から、女の子の場合は性器の形が確認しづらいため妊娠17~18週ごろから性別がわかります。
エコー・超音波検査とは?
そもそも超音波検査とは、人間には聞こえない超音波の反響を利用して体の内部を調べる検査です。
プローブと呼ばれる機械を膣に挿入する経腟超音波検査や、おなかに当てる経腹超音波検査で調べます。
経腟で行うか経腹で行うかは妊娠週数によって異なり、おおむね妊娠11~12週頃までは経腟で超音波検査を行うのが一般的です。
超音波検査では、赤ちゃんの骨や内臓の発育度合いも知ることができます。そのため、ダウン症などの障害や病気の有無がわかることもあります。
2Dエコーと3D・4Dエコーの違いとは
妊婦健診で一般的に行われている超音波検査は2Dエコーと呼ばれるものです。
2Dエコーは、赤ちゃんや子宮の断面図を平面的にとらえることで、骨や内臓の発育度合いや羊水量、大きさなどを測ることができます。
超音波検査には3D・4Dエコーという種類もあり、こちらは赤ちゃんを立体的にとらえるエコーです。
静止画の場合は3Dエコー、動画の場合は4Dエコーと呼ばれます。3D・4Dエコーでは、赤ちゃんの顔立ちやしぐさなどがはっきりわかりますが、骨や内臓の発育度合いを詳しく調べることはできません。
どの方法で超音波検査を行うかは、何をチェックしたいかによって変える必要があります。
エコー写真が消えるって本当?思い出に残すには
赤ちゃんが生まれる前の情報がたっぷり詰まったエコー写真を、思い出にとっておきたいというママ・パパは多いでしょう。そんな時、保管方法には注意が必要です。
エコー写真には感熱紙が使われていることが多く、FAX用紙やレシートと同じで特別な用紙と熱による化学反応で発色しています。
そのため、熱を加えたり暖かい場所に置いておくと真っ黒になってしまったり、光に当たると印刷が薄くなってしまったりします。
また、きれいな状態で残しておきたいからとラミネート加工をしたりすると、加工の際の熱で真っ黒になってしまうので注意しましょう。
エコー写真をそのまましまっておくと、日常の光や暑さの影響を受け、もらったときの状態を維持しておくことは難しいため、保管方法に注意が必要です。
専用のフィルムで保護したり、データ化して保存することで、エコー写真を思い出に残すことができますよ。
用語がわかるとエコー写真の見方もわかる!
エコー写真の用語がわかると、写真の見方もわかるようになります。
日々成長する赤ちゃんの様子がわかると、会える日がさらに待ち遠しくなりますね。
もらったエコー写真はぜひフォトブックなどにして保存しておきましょう。
- エコー写真からは赤ちゃんの大きさや性別がわかる
- CRLやBPTといった用語は赤ちゃんの大きさを表している
- 超音波検査は2D・3D・4Dの3種類がある
- 検査のやり方は妊娠週数によって変わる
- わからないことがあれば積極的に医師に質問してみよう
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