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妊活中にやってはいけない事とは?女性・男性それぞれの注意点を解説

【医師監修】妊活中にやってはいけない事とは?女性・男性それぞれの注意点を解説

これから妊活を始める人のなかには「妊活中にやってはいけないことってあるの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

また「何をしたら妊娠しやすくなる?」「男性も生活習慣に気をつけたほうがいい?」などの疑問を抱えている人もいるかもしれません。

この記事では、妊活中にやってはいけない生活習慣や控えたほうがよい行動について解説します。

妊活に取り組もうとしている人や妊活中の人は、ぜひ参考にしてくださいね。

これから妊活を始める人のなかには「妊活中にやってはいけないことってあるの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

また「何をしたら妊娠しやすくなる?」「男性も生活習慣に気をつけたほうがいい?」などの疑問を抱えている人もいるかもしれません。

この記事では、妊活中にやってはいけない生活習慣や控えたほうがよい行動について解説します。

妊活に取り組もうとしている人や妊活中の人は、ぜひ参考にしてくださいね。

妊活中は日頃の行動や食生活に気をつけよう!

妊活中にやってはいけない事とは?女性・男性それぞれの注意点を解説

妊活中は、日頃の生活習慣や食生活を見直し、健康的な生活を送ることが大切です。

健康的な体づくりは、妊娠した場合の体調を整えたり、赤ちゃんに十分な栄養を与えたりするために欠かせません

栄養バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠を意識して、ホルモンバランスを整え、妊娠に向けた準備を進めていきましょう。

妊活中に生活習慣を整えるのは「妊娠率を上げるため」ではない

妊活中に生活習慣や食生活に気を配るのは、今後妊娠した場合にママや赤ちゃんが健康に過ごせるようにするためです。「妊娠率を上げるため」ではないので、勘違いしないようにしましょう。

また「◯◯をしたら妊娠率が上がる」「◯◯を食べると妊娠しやすくなる」など、医学的に明確な根拠のある習慣や食品はありません。妊娠しやすいといわれている食べ物ばかりを食べるなど、極端な食事制限をすることは避けてください。

妊娠した場合の影響を考え、規則正しい生活を送り、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。

【女性・男性】妊活中にやってはいけないこと

妊活中にやってはいけない事とは?女性・男性それぞれの注意点を解説

妊活中の過ごし方によっては、赤ちゃんに何らかの異常が生じたり、流産したりするリスクが高まることがあります。

以下の行為は赤ちゃんに重大な影響を与えることがあるので、妊活中は避けましょう。

喫煙

喫煙は、妊娠の可能性を低下させる大きな要因の一つです。

妊娠中の女性がタバコを吸うと、早産や低出生体重児、発育遅延などのリスクが高まるといわれています。また、1日に吸うタバコの本数が多いほど妊娠率が下がるとも考えられています。

受動喫煙も妊娠や赤ちゃんに悪影響を与えるため、パートナーや周囲の人も喫煙を控えることが重要です。妊活を始めたら、夫婦で禁煙に取り組みましょう。

過度な飲酒

妊活中の過度な飲酒も、妊娠に悪影響を及ぼします。

妊娠中にアルコールを過剰摂取すると、赤ちゃんが「胎児性アルコール症候群」を発症し、発育が遅れたり奇形が生じたりすることがあります。

また、妊活中の男性が習慣的にお酒を飲んでいた場合も、精子の遺伝子や赤ちゃんの成長に悪影響を与えることが知られています。

「何杯以下なら赤ちゃんに影響しない」ということは断言できず、少量でも赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるので、妊娠したあとのことを考え、妊活中から飲酒を控えましょう。

感染症対策をしない

妊活中に感染症対策を怠ると、母体だけでなく赤ちゃんの健康にも悪影響を及ぼします。

特に注意すべきなのが風疹です。妊娠初期に風疹に感染すると、赤ちゃんに心疾患や難聴などの障害が生じる「先天性風疹症候群」を引き起こす可能性があります。

妊娠中に風疹のワクチンを受けることはできないので、風疹にかかったことがない人は妊娠前に抗体検査を受け、必要に応じてワクチンを接種しましょう。

また、妊娠中にインフルエンザなどの感染症にかかると重症化しやすいため、妊活中から手洗いやマスクの着用、人混みを避けるといった基本的な対策を徹底することが重要です。

【女性・男性】妊活中に控えたほうがよいこと

妊活中にやってはいけない事とは?女性・男性それぞれの注意点を解説

赤ちゃんに重大な影響をもたらすわけではないものの、自身の健康のためにできるだけ控えたほうがよい習慣もあります。

ここでは、夫婦ともに妊活中に控えるべき習慣について詳しく解説します。

カフェインの摂取

カフェインは適量であれば問題ありませんが、過剰に摂取するとホルモンバランスが乱れやすくなったり、血管が収縮し、子宮や卵巣への血流が低下する可能性が懸念されています。

また、妊娠していた場合に赤ちゃんに影響することもあるため、注意が必要です。

妊活中のカフェイン摂取量について明確な基準はありません。しかし、海外の公的機関では妊娠中は1日200〜300mg以下にとどめることを推奨しています。コーヒーなら1〜2杯程度、紅茶なら2〜3杯程度を目安にしましょう。

また、寝不足やホルモンバランスの乱れを引き起こす原因になるので、男性もカフェインの摂りすぎに注意が必要です。

妊活中にカフェインを摂るときは適度な量を心がけつつ、カフェインを含まない飲み物をうまく取り入れましょう。

睡眠不足

寝不足や不規則な生活は、妊活の大敵です。睡眠が不足すると、ホルモンバランスが崩れ、排卵の問題や生理不順を引き起こす可能性があります。

また、男性の睡眠不足が妊娠のしやすさに関連するという報告もあるため、夫婦で規則正しい生活を意識することが大切です。

妊活中は、男女ともに7〜8時間の睡眠時間を確保しましょう。また、就寝前のスマホ・パソコンの使用やカフェインの摂取を控え、毎日同じ時間に寝起きすることも大切です。

偏った食生活

健康的な体を作るため、栄養バランスの取れた食生活を心がけましょう。栄養が偏って痩せすぎてしまうと、月経不順や無排卵のリスクが高まります。一方、太りすぎると、糖尿病や排卵障害などが生じやすくなるため注意が必要です。

妊活中は、さまざまな食材から栄養を満遍なく摂り、「体重(kg)/身長(m)/身長(m)」から算出されるBMIの数値が18.5以上25未満の状態をキープすることを意識しましょう。特に、たんぱく質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルの5大要素をバランスよく取り入れた食事をとることが大切です。

また葉酸は、赤ちゃんの健康な発育に欠かせない栄養素なので、サプリメントも活用して積極的に摂取しましょう。

運動不足

運動不足が続くと、体の冷えやストレスの原因となります。また、肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病につながり、将来妊娠した場合のリスクが高まることもあるため注意が必要です。

妊娠に向けて健康的な体を作るために、適度な運動を行いましょう。ウォーキングやヨガなどの軽い運動を取り入れるだけでも効果が期待できますよ。無理なく続けられるよう、1日20〜30分を目安にするとよいでしょう。

また、男性にとっても運動は大切です。週に数回、軽いウォーキングやジョギング、筋トレなどをして心身の健康を保ちましょう。

【女性】妊活中に控えたほうがよいこと

妊活中にやってはいけない事とは?女性・男性それぞれの注意点を解説

体が冷えると、子宮や卵巣の血流が悪くなり、排卵機能やホルモンバランスに悪影響を及ぼすことがあるといわれています。

また、冷えによって免疫力が低下し、風邪をひいたり感染症にかかりやすくなったりすることも。

温かい飲み物を飲む、腹巻や靴下を着用する、適度な運動をするなどして、体を温めましょう。入浴時は、38度前後のぬるめのお湯に15〜20分ほどゆっくり浸かるのも効果的です。

日々の生活に体を温める工夫を取り入れ、体を冷やさないように心がけましょう。

【男性】妊活中に控えたほうがよいこと

妊活中にやってはいけない事とは?女性・男性それぞれの注意点を解説

妊活中は、男性も気をつけたほうがよいことがいくつかあります。ここでは、男性が控えたほうがよい行動について解説します。

睾丸を温めすぎない

精子は熱に弱いため、睾丸を温める行為は避けたほうがよいでしょう。特に、サウナに入ると精子の数や運動率が下がるという報告があるので、妊活中の男性はサウナの利用を控えてくださいね。

また、締め付けの強い下着は熱がこもりやすいので、風通しのよいトランクスなどを選ぶのがおすすめです。

長期間の禁欲

長期間禁欲してしまうと、精子の運動率や遺伝子に悪影響を及ぼす可能性があります

世界保健機関(WHO)は適切な禁欲期間を「2〜7日程度」としていますが、妊活中は2〜3日ごとに射精したほうがよいでしょう。

排卵日にタイミングを合わせつつ、定期的な射精を心がけてくださいね。

妊活中の生活習慣についてよくある質問

妊活中にやってはいけない事とは?女性・男性それぞれの注意点を解説

妊活中は、普段の生活のなかで「これは大丈夫?」「やってもいいの?」と疑問に思うことが多くありますよね。

特に、薬の服用や食べ物の選び方は、妊娠を望む人にとって気になるポイントです。ここでは、妊活中によくある疑問について詳しく解説します。

クエスチョン吹き出し

妊活中に薬を飲んでもいい?

  • クエスチョン回答吹き出し

    少量の市販薬を短期的に服用するのは問題ありません。必要に応じて医師に相談を

    妊活中でも、風邪薬や頭痛薬などの市販薬を短期間服用する程度であれば、大きな問題はありません。ただし、妊娠初期は胎児の発育に影響を与える可能性があるため、妊娠の可能性がある時期はかかりつけの医師に相談したうえで服用しましょう。また、持病がある場合、薬の飲み合わせに注意する必要があります。持病によっては飲めない薬もあります。いずれにしても、妊娠への影響を考慮し、自己判断で服用せず医師に相談することが大切です。

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クエスチョン吹き出し

妊活中に食べてはいけないものはある?

  • クエスチョン回答吹き出し

    妊娠したときのために、生ものやビタミンAの過剰摂取は控えましょう。トランス脂肪酸にも注意

    妊活中は、生肉や生卵など、生ものの摂取を控えましょう。生肉や生卵には食中毒を引き起こす菌や寄生虫が付着していることがあり、妊娠していた場合に胎児の発育に悪影響を及ぼすおそれがあります。また、レバーやウナギなど、ビタミンAが豊富な食べ物にも注意が必要です。ビタミンAを過剰に摂取し続けると、妊娠した場合に赤ちゃんに奇形が生じるリスクが高まります。そのほか、マーガリンやファストフードなどに多く含まれるトランス脂肪酸も、排卵障害や子宮内膜症などのリスクを高めるといわれているため、妊活中は摂取を控えましょう。

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妊活中はやっていけないことに注意しつつ自分ペースで過ごそう

妊活中にやってはいけない事とは?女性・男性それぞれの注意点を解説

妊活中は、妊娠に向けて健康的な体づくりを心がけることが大切です。喫煙や飲酒、食生活の乱れ、運動不足などは体に悪影響を及ぼすため、子どもがほしいと思ったらできるだけ早く改善しましょう。

妊活は、パートナーとの協力が不可欠です。無理をせず、自分たちのペースで取り組みながら、前向きな気持ちで赤ちゃんを迎える準備を進めていきましょう。

  • 妊活中は、男女ともに生活習慣や食生活を見直すことが大切
  • 男女ともにカフェインの摂取は控え、十分な睡眠や適度な運動を心がけて
  • 栄養を満遍なく摂り、痩せすぎ・太りすぎに注意しよう
  • 体の冷えは排卵に影響することも。暖かくして過ごそう
  • 男性は睾丸を温めることや長期間の禁欲は控えよう
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