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【管理栄養士監修】離乳食の初期(生後5〜6ヶ月頃)の量はどれくらい?

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【管理栄養士監修】離乳食の初期(生後5〜6ヶ月頃)の量はどれくらい?

離乳食の初期(生後5〜6ヶ月頃)はどれくらいの量を与えたらよいか疑問に思ったことはありませんか?この記事では、離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)の離乳食の量や、食べる量が少ないとき・多いときの考え方などを紹介します。
離乳食の初期(生後5〜6ヶ月頃)はどれくらいの量を与えたらよいか疑問に思ったことはありませんか?この記事では、離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)の離乳食の量や、食べる量が少ないとき・多いときの考え方などを紹介します。

離乳初期(生後5~6ヶ月頃)の量はどれくらい?

1週目〜2週目

離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)に与える離乳食の量は、離乳食用のスプーンで10倍がゆを1さじから始めて、赤ちゃんが慣れたら1さじずつ量を増やしていきます。

10倍がゆに慣れたら、野菜や絹ごし豆腐など与える食材の種類も増やして同様に1さじずつ量を増やしていきます。

初めての食材を与えるときは、離乳食用のスプーン1さじから与えて食物アレルギーの反応が出ないかなど様子をみてください。

離乳食の量と種類の増やし方はこちらの表を参考にしてみてください。

野菜の種類はこの時期に食べやすいものの一例なので、違う野菜で進めても大丈夫ですよ。

離乳食開始1日目〜7日目

離乳食開始1日目〜7日目/図

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8日目〜14日目

8日目〜14日目/図

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3週目以降

離乳食を始めて3週目以降は、離乳食が始まってから1さじずつ徐々に量を増やしていく延長で、食べる量にはとらわれず、赤ちゃんの様子を見ながら食べられそうな量を与えて離乳食に慣れていきましょう。

この時期の離乳食は、今まで母乳やミルクだけを飲んできた赤ちゃんが、離乳食の舌触りや食感に慣れて、上手に飲み込めるようになる練習をすることが目的の1つです。

授乳・離乳の支援ガイド 」(厚生労働省)では、離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)は離乳食の1回あたりの目安量は示されず、食材の進め方の順序が示されています。

目安となる量が示されていないと、与えている量が多すぎたり少なすぎたりしないか心配になってしまうかもしれませんが、離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)の離乳食は少量の食材を水やだしで伸ばしてペースト状にしているので、ここからとれるエネルギーや栄養素は問題にするほどの量ではありません。

ただし、豆腐や白身魚などのたんぱく質源となる食品は、消化器官がまだ未熟な赤ちゃんが食べすぎると腎臓に負担がかかってしまうため、離乳食1回あたり10〜15g程度までにすることをおすすめします。

※離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)の卵の量は、固ゆでにした黄身を耳かき1さじ程度の少量から与え始め〜スプーン1さじ分までが目安です。

卵の与え方についてはこちらの記事を確認してください。

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動画で量を確認

離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)の量や進め方はこちらの動画でも確認できます。

先ほども述べたように、離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)の量には決まりがありませんが、動画では10倍がゆや野菜の量についても、離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)の目安量を参考に、おおよその目安を示しています。

これはあくまでも目安の量なので、赤ちゃんの様子に合わせて量にとらわれすぎず進めていきましょう。

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食べる量が少ないとき・多いとき

離乳食を与えていてあまり量が食べられていないと、ママ・パパは心配になってしまうこともありますよね。

ただ、離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)は前出のように与える量に決まりはなく、離乳食に慣れることが目的として大きい時期になります。

また、この時期のエネルギーや栄養素は主に母乳や育児用ミルクからとるため、「栄養をとるためにもっと食べさせないと」と焦らなくても大丈夫ですよ。

この時期の母乳や育児用ミルクは、授乳のリズムに沿って赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませます。

反対に、食べすぎている気がして心配という場合でも、母子健康手帳に載っている「乳幼児身体発育曲線」のグラフに体重や身長を記入したときに、発育曲線のカーブに沿って体重が増加していて、カーブから大きく外れていなければ、いま食べている量で問題ないといえます。

豆腐や白身魚などのたんぱく質源となる食品は、できるだけ離乳食1回あたり10〜15gの範囲に収めるようにして、おかゆや野菜のペーストは引き続き赤ちゃんが食べたがる量を与えるのがよいでしょう。

このように、食べている量がいまの量で大丈夫か心配になったときは、母子健康手帳の「乳幼児身体発育曲線」を見て、体重の増加が曲線に沿って増えていることと、曲線から大きく外れていないかを確認してみましょう。

もし体重増加が見られなかったり、急に体重が増加して曲線から大きく外れていく場合は、医師に相談してその後の成長の経過を観察してください。

2回食になるときの増やし方

離乳食を始めて1ヶ月ほど経ったら、1日の離乳食の回数を2回に増やします(これを2回食といいます)。

2回食になったばかりの時期は、2食目の量は1食の半分程度など、少なめの量からのスタートでも大丈夫です。少しずつ量を増やして1日2回離乳食を食べることに慣らしていってくださいね。

2回食になる離乳食2ヶ月目についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

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母乳やミルクの回数や量は?

離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)は、母乳や育児用ミルクの回数に明確な決まりはありません。

離乳食を与えたあとに母乳または育児用ミルクを与え、そのほかは授乳のリズムに沿って赤ちゃんの欲しがるタイミングで欲しがる量を与えましょう。

授乳と離乳食のタイムスケジュールの例

・離乳食が1日1回の時期

離乳食が1日1回の時期/図

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離乳食が1日1回の時期は、午前中に離乳食を与えたあとに、母乳または育児用ミルクを赤ちゃんが欲しがる量与えます。そのほかは、授乳のリズムに沿って赤ちゃんの欲しがるタイミングに欲しがる量を与えます。

・離乳食が1日2回(2回食)の時期

離乳食が1日2回(2回食)の時期/図

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離乳食が1日2回になったら、2回の離乳食のあとに母乳または育児用ミルクを赤ちゃんが欲しがる量与えます。

そのほかに、母乳の場合は授乳のリズムに沿って赤ちゃんの欲しがるタイミングに欲しがる量を与え、育児用ミルクの場合は1日3回程度、200〜220mlを目安に与えましょう。

回数や量はあくまでも目安で個人差があるので、例えば育児用ミルクの量が目安の量に達していなくても、赤ちゃんが元気で体重が増えていれば心配入りません。

授乳の量について気になる場合などは、産婦人科や助産院、保健所などで助産師に相談してみるとよいかもしれません。

管理栄養士のひとこと

離乳食や授乳の目安量として書かれている数字はあくまでも目安なので、「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版) 」(厚生労働省)でも、子どもの食欲や成長・発達の状況に合わせて量を調整するように書かれています。

よく食べる子ども、食が細い子ども、その日の体調、体の大きさや活動量など、一人ひとりの環境や状況によって食べる量などは異なってくるので、数字は目安と捉え、子どもに合わせて柔軟に進めていきましょう。

参考

授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版) 」(厚生労働省)

五十嵐隆(監修)「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き」公益財団法人 母子衛生研究会、2020年

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