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【医師監修】妊娠11週(妊娠3ヶ月)|ママとおなかの赤ちゃんの様子

【医師監修】妊娠11週(妊娠3ヶ月)|ママとおなかの赤ちゃんの様子

手を動かしたり、ママのおなかをキックしたりと 赤ちゃんの体がどんどん発達してくる妊娠11週。ママはつわりに悩まされている方も多いことでしょう。この頃のママの体や、おなかの中の赤ちゃんの様子はどのようになっているのでしょうか。
手を動かしたり、ママのおなかをキックしたりと 赤ちゃんの体がどんどん発達してくる妊娠11週。ママはつわりに悩まされている方も多いことでしょう。この頃のママの体や、おなかの中の赤ちゃんの様子はどのようになっているのでしょうか。

妊娠11週のママの体

おなかはまだ目立たない

おなかのふくらみはまだほとんどなく、周囲には妊婦だとは気づかれにくい状態です。しかし、おなかの中で赤ちゃんは少しずつ着実に成長しています。

ウエストを締めつけるファッションは避け、ジャンパースカートやコットンパンツなど、ゆったりとしたものにしていきましょう。

つわりのピークを迎える

個人差はありますが、つわりは9〜11週頃にピークを迎えます。吐き気や胸やけのため、なかなか食べ物を口にできないこともあるでしょう。つわりは空腹時に吐き気が強くなることも多く、空腹を避けるために、食べられるものを少しずつとりましょう。1回分の食事を数回に分けて食べるのもおすすめです。
食べやすいトマトやきゅうり、おむすび、果物などを用意して、複数回に分けてちょこちょこと食べるようにするとよいでしょう。同じ食材でも温めたり逆に冷たくしたり、形状もとろみをつけたり、小さく切ったりなど少しでもおなかに収まるよう工夫をしてみてください。

便秘に悩まされることも

食事が思うようにならないつわりに加えて少しずつ大きくなる子宮がママの膀胱や腸を圧迫するようになり、トイレの回数が増えたり、便秘に悩まされることがあります。普段から便秘薬を使っている人は、医師に相談して妊婦でも服用できる薬を処方してもらうようにしましょう。

赤ちゃんの様子

妊娠11週の赤ちゃんの様子はどうなっているのでしょうか。

いちご1粒分ぐらいの重さに

妊娠11週末の赤ちゃんの大きさは次のようになります。

成長には個人差がありますので、あくまでも目安として参考にしてみてくださいね。

いちご1粒分ぐらいの重さに/図

© every, Inc.

体が発達して細かいところがわかるようになる

頭と胴体だけであった2頭身の状態から手や足が出てきているのがわかるようになります。鼻やあごのような輪郭も出てきて人間らしい顔つきに見えるようになります。まだ小さいですが、手足の爪や外性器の萌芽もできてきます。

手足や顔を動かせるようになる

まだ胎動は感じない時期ですが、おなかの中の赤ちゃんは、へその緒が長くなってきて、手足を動かしたり、あごを動かしたりできるようになってきます。中枢神経が発達してくるため、超音波検査でも蹴るような足の動作が見られるでしょう。

ママがこの時期気をつけるべきこと

まだまだ流産の可能性が高いときなので、無理をしない生活を心がけましょう。

激しい運動は避ける

散歩やストレッチ、ヨガなど軽い運動を取り入れて、気分をリフレッシュさせるのもおすすめです。激しい運動は避けましょう。

妊娠中の運動については、こちらの記事も参考にしてみてください。

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妊娠中はどのような運動をいつからしたらよいのか、運動をして赤ちゃんに影響はないのかなど、疑問や不安を抱えるママも少なくないでしょう。運動を始める前に、妊娠中におすすめの運動や注意点などを確認しておきましょう。

アルコールやタバコはNG

ママが飲んだアルコールは胎盤を通して赤ちゃんに届き、赤ちゃんにさまざまな影響を及ぼす可能性があります。

タバコも赤ちゃんの発育や発達を妨げる要因です。

ママがタバコを吸うと胎盤に流れる血液の量が減り、赤ちゃんに送られる酸素と栄養が少なくなってしまうため、低体重児が生まれるリスクが増えます。また、流産や早産の確率も上がるとされています。

赤ちゃんの健康のために、妊娠中から出産後もアルコールとタバコは中止しましょう。

アルコールは卒乳まで控えておきましょう。タバコは乳幼児の受動喫煙のほかに、乳幼児を誤嚥事故のもとにもなります。これらを防ぐためにも、家族にも禁煙の協力をしてもらうことが大切です。

この時期にやっておきたいことリスト

妊娠3ヶ月頃にやっておくことを確認しておきましょう。

必ずやっておくべきこと

  • 妊婦健診を受ける

妊娠11週までの初期にはおよそ3回程度、11週以降妊娠23週までは1ヶ月に1回の妊婦検診を受けます。11週までには血液一般検査や各種感染症の検査、子宮頸がん検査など、トラブルを発見するための検査が行われます。

  • どこで赤ちゃんを産むか選ぶ

自分らしいお産ができる施設や病院をリサーチして、どこで赤ちゃんを産むか決めておきましょう。出産できる施設には、産科以外に内科や小児科などもある総合病院、同じ医師がずっと診てくれる個人病院、助産師がお産をサポートしてくれる助産院などがあります。

それぞれの個性がありますので、パートナーや家族とも話し合って納得のいく施設を選びましょう。多くの産科施設は分娩予約を行っています。予約金の有無やいつまでに申し込めばよいかもチェックしておきましょう。

  • 母子健康手帳をもらう

妊娠が確定したら、自治体の役所に行き、妊娠届を提出して母子健康手帳を交付してもらいます。予定日やかかっている産科施設の名前をメモしておきましょう。

母子健康手帳と同時に、妊婦健康検査の無料受診券や補助券なども配布されます。両親学級の案内など、さまざまな母子健康サービスも積極的に利用しましょう。

母子手帳は妊娠しているあなたを守るだけでなく、いずれ生まれてくる赤ちゃんの記録として一人一人の赤ちゃんの大事な健康手帳なのです。

母子健康手帳の内容は、妊娠中の健診、生まれた赤ちゃんの健康診査や予防接種の記録、緊急時の応急処置の方法、妊娠中の食事ガイドなどです。妊娠中は常に携帯しておかあさんとなる自覚とともにぜひ目を通しておくとよいでしょう。

できればやっておきたいこと

  • 職場に妊娠を伝え、今後について相談する


働いている人は上司に妊娠したことを伝え、妊娠中や出産後の働き方について相談しておきましょう。

つわりの重い人が多い時期でもあります。医師から通勤緩和や勤務時間短縮などの指導を受けた場合には、医師が書いた「母性健康管理指導事項連絡カード」を職場に提出して、対応してもらいましょう。

母性健康管理指導事項連絡カードについては、こちらの記事も参考にしてください。

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妊娠すると、今までどおりの仕事の進め方が難しくなることも少なくありません。ママはもうちょっと頑張れると思っていても、おなかの中の赤ちゃんには負担がかかっていることも。母子ともに元気で、仕事もスムーズに運ぶようにするにはどうすればよいでしょうか?

大柴葉子先生からのメッセージ

母子手帳は日本が世界に誇れる日本発信の母子保健ツールです。

日本においては6ヶ国語の言語に対応した手帳が用意されていて、国籍の内外をとわず日本で出産し子育てするにあたり、手帳を申請して医療の恩恵が受けられる仕組みになっています。海外でも日本の母子手帳に倣ったシステムを導入して妊婦さんと乳幼児を守ろうとしている国があります。

妊婦さんと医療機関との連携に役立つのみでなく、異なる医療行政機関どうしもこの手帳によりつながることができます。さらに小さな手帳ですが、親子の絆において心身両面をサポートする大きな役割をになっているのです。

参考: 

・「≪系統看護学講座 専門分野Ⅱ≫母性看護学[2]母性看護学各論」(医学書院)

・「最新版 はじめての妊娠・出産 安心百科」(主婦と生活社)

・医療情報科学研究所(編)、『病気がみえる vol.10 産科 第4版』、株式会社メディックメディア、2018年

・武谷雄二・上妻志郎・藤井知行・大須賀穰(監修)、「第3版プリンシプル産科婦人科学②産科編」、メジカルビュー社、2017年

・安達知子(監修)、「はじめてママ&パパの妊娠・出産」(主婦の友社)、2018年

・「飲酒、喫煙と先天異常」(公益社団法人 日 本産婦人科医会)、2020年10月閲覧

・「女性にやさしい職場づくりナビ 『母健連絡カードとは』 」(一般財団法人女性労働協会)、2020年10月閲覧

・母子保健法( 昭和40年08月18日法律第141号) (厚生労働省)

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写真提供:ゲッティイメージズ

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