保育園に子どもが「行きたくない」 と言ったら?理由や対処法を紹介
子どもが保育園に「行きたくない」と言ってきた
朝の出勤前、子どもを保育園に連れて行こうとすると「保育園行きたくない~!」と、子どもがぐずって困ったことはありませんか?
- 朝、「行くのいやだ」と言って、ベッドの中からなかなか出てこない
- 「保育園行かない」と、着替えなどの準備をしない
など、子どもが駄々をこねているうちに出かけないといけない時間がどんどん迫り…。
つい怒ってしまって自己嫌悪することもあるかもしれません。
子どもが「保育園に行きたくない」という理由はいろいろあります。
この記事では、
- 子どもの登園拒否はよくあることなのか
- 登園拒否はいつまで?
- 保育園に「行きたくない」子どもへ心がけることは?
について、理由や対処方法をお伝えします。
保育園に「行きたくない」登園拒否ってよくあること?
子どもが、保育園に「行きたくない」と言って駄々をこねる登園拒否は、よくあることです。
幼稚園に通いはじめるのは、ちょうど2~3歳のイヤイヤ期とも重なっているので、とくにはっきりとした理由がないときにも「行きたくない」ということがあります。
そのような場合は、
- 子どもの気持ちに共感する
- 気持ちを切り替えさせる
- ダメの線引きをしてあげる
- いくつかの選択肢から子どもに選ばせる
- 感情的になって怒らない
ということを意識して子どもと関わるとよいでしょう。
登園拒否はいつまで続く?
子どもが何日も続けて「行きたくない」とぐずるとき、「いったいいつまで登園拒否が続くんだろう……」と、先が見えなくて不安になってしまいますよね。
結論として、それぞれのケースや子どもによって原因などが違うので「〇歳になったら行けるようになります」とは、明確に言い切れません。
ただ、子どもが成長したり環境が変わったりすることで、自分から行けるようになることがあります。
幼稚園に上がっても続くことはある?
家庭によって、子どもの年齢が小さいうちは保育園に通い、途中から幼稚園に行く場合もあります。
保育園で登園拒否をしていた子どもが、幼稚園に行くようになっても「行きたくない」と言わないか、ママやパパとしては気になりますよね。
この場合もいろいろなケースがあり、行きたくない理由が「ママと離れたくない」というものであれば、幼稚園になっても登園拒否が続く場合があります。
逆に、園が変わり新しい友達や先生になったことで、気分が変わって登園するようになる子もいます。
以下、保育園に行きたくない子どもへの関わり方や対処法を、順にお伝えしていきますので、参考にしてみてくださいね。
保育園に「行きたくない」子どもへ心がけることは?
保育園に「行きたくない」子どもに、ママやパパが心がけることは、「いつか終わりが来る」と信じて焦らないことです。
ママやパパの焦る気持ちは、子どもにも伝わっています。
今はなかなかそのように思えないかもしれませんが、子どもなりに日々成長しています。ほかの子どもと比べるのではなく、今目の前の自分の子どもに向き合って、丁寧に対応していきましょう。
保育園に「行きたくない」理由とその対処法
ここでは、保育園に「行きたくない」理由とその対処法について、それぞれ詳しくお伝えします。
理由:ママやパパと離れるのが寂しい
朝登園をぐずったり、保育園に着いてから泣いたりしていても、ママやパパと別れたあとは数分で気分を切り替えられている場合は、「離れるのが寂しい」という理由が大きいでしょう。
0歳~3歳で、保育園に通いはじめた頃に行きたがらない理由のほとんどは、ママやパパと離れることが寂しいから、ということが多く見られます。
とくに休み明けなどは、保育園に慣れている子でもこの理由で登園を渋ることがあります。
子どもは大好きなママやパパののそばにいると安心できるので、離れるのが寂しくなってしまうのですね。
対処法:必ず迎えに来ると伝える
対処法としては、「必ずお迎えに来るよ」と子どもに伝えることです。そして、保育士に引き渡したらその場を早く去ることも大切です。
子どもが保育室に入ったあとも「泣いていないかな?」と、ママやパパにとっては子どもの様子が気になりますが、ママやパパの存在に気付くと、また泣き出してしまうことがあります。
ママやパパが不安そうな顔をしていると子どもにも伝わりますので、心配な気持ちをこらえて、「いっぱい遊んでね!おやつを食べたら迎えにくるよ」など、明るく離れたほうが、子どもも早く気持ちを切り替えられますよ。
理由:友だちや先生とのトラブル
保育園の友だちとケンカしたり、先生に叱られたりしたことで保育園に行きたくないと訴える子もいます。
乳児クラスなど年齢が小さいうちは、それぞれ一人遊びを楽しむことが多いのですが、2・3歳になると、少しずつ友達と遊ぶことが増えてきます。
その分、おもちゃの取り合いや噛みつかれるなど、友だちとのトラブルが原因で登園をしぶることも出てくるでしょう。
子どもが友だちと遊ぶようになるのは、成長の証です。
ただ、「いつもケガをして帰る」「園から帰るとしょんぼりしている」などの様子が見られたら、友だちや先生とのトラブルの可能性があります。
対処法:トラブルの内容を聞き出す
子どもに登園を嫌がる理由を聞いてみましょう。
話を聞くときは、静かで落ち着いている場所で、ママやパパと2人きりのとき(お風呂の時間や寝かしつけの時間)がよいでしょう。
「○○ちゃんとケンカした」「△△先生が怖い」というような理由が出てきた場合は、担任の先生に相談に乗ってもらうのが1番です。
担任の先生のことで子どもが悩んでいるのであれば、前年度の担任の先生や主任、園長先生など、ほかの先生に相談してみましょう。お迎えのときに話しづらければ、昼休憩などに電話をかけるのも一つの方法です。しっかりと相談に乗ってもらえます。
子どもが理由を言えない場合は、担任の先生に「子どもが保育園で何かあったようだが、教えてくれなくて困っている」ということを伝えて、先生から子どもにそっと聞いてもらうという手もあります。
もしも「○○ちゃんに嫌なことをされる」ということが度を越えていたり、長く続いたりするようであれば、子どもだけの問題ではなくクラスや保育園全体に関わってくることもあります。
子どもの言い分だけでは状況が見えない場合もありますので、まずは担任の先生としっかり話をしましょう。改善が見られない場合は園全体での対応を検討してもらいましょう。
理由:園生活で苦手なことがある
「昼寝が嫌い」「ごはんが嫌」など、保育園の生活で苦手なことが理由により登園を嫌がることもあります。
「家では昼寝をしないのに保育園では昼寝をしなきゃいけないから嫌だ」という子は、意外と多くいるものです。
朝、保育園に行くまでは楽しそうにしているのに、いざ保育園についたら嫌そうな顔をする場合は、園生活で苦手なことがあることが多いでしょう。
対処法:担任の先生と相談する
まずは担任の先生に、保育園での子どもの様子を聞いてみましょう。
「休日、家ではお昼寝をしないのですが、保育園ではすんなり寝ているでしょうか?」
「ごはんは全部食べていますか?」
などと聞いてみると、原因がわかる場合もあります。
たとえばごはんやおかずの量が多くて嫌なのであれば、「食べる前に量を減らしてもらう」。
お昼寝が嫌なのであれば、「寝なくていいけれど横になって静かに休む」というように、今の子どもに合わせた配慮をしてもらえるようにすると、嫌がらずに行けるようになる場合もあります。
理由:進級や行事前の心境の変化
入園や進級など新たな環境にストレスを感じて、保育園に登園したくないという子どもも毎年数名います。
入園や進級前後、行事前に、
- 保育園が嫌な理由がないのに静かに泣くことが多い
- 朝だけでなく日中も不安定な状況が続く
というときは、この理由であることが多いです。
対処法:ポジティブな声かけを心がける
入園や進級後、新しいクラスで仲良しの友だちができると、それまでの登園拒否がうそのように楽しく通えるようになることもあるので、しばらく様子を見るというのも一つの手です。
家に帰ってから、夕食を食べたり、お風呂に入ったりしているときに「今日はどんなことをしたの?」と、さりげなく様子を聞いてみましょう。
たとえば発表会前などで、うまくできるか緊張している場合は、「間違えても大丈夫よ」と安心できるような言葉をかけます。
先生にも、子どもが不安に思っていることを伝えておくと、子どもが安心して発表できるよう配慮をしてもらえます。
大きな行事を乗り越えたときは、子どもにとって大きな自信となり成長につながるので、優しく見守るようにしましょう。
理由:ママの妊娠や下の子が生まれたから
ママの妊娠や、下の子が産まれたことをきっかけに、登園拒否をする場合もあります。
子どもは、これまでひとり占めしていたのに、赤ちゃんにママやパパをとられてしまったようで、複雑な気持ちになっているのでしょう。
産後のママやパパ、そして赤ちゃんは家にいるのに、自分だけ保育園に行かなければならないというときも、登園拒否につながることがあります。
対処法:上の子だけの時間もつくる
産後すぐは難しいかもしれませんが、ママやパパと上の子だけの時間を作ると効果的です。
下の子はおじいちゃんやおばあちゃんなど親戚に預けて、上の子と2人きりでお出かけしたり、食事に行ったりする時間を作ると、少しずつ上の子も落ち着いてきます。
また育休中は、週に1回や2週間に1回など、ときにはお休みして家で過ごす日を作るのもよいでしょう。
理由:保育園が楽しくないと漠然とした拒否
とくにはっきりとした理由はないのに、「保育園が楽しくない」と、漠然とした理由で行きたがらないこともあります。
- 休日に家族で遊びに出かけて疲れが残っている
- これまで遊んでいた友だちが、ほかの子と遊ぶようになってつまらない
など、なんとなく体がだるかったり、遊ぶ友だちがいなくておもしろくないといった理由が考えられます。
対処法:話を聞いて先生にも協力してもらう
子どもに話を聞いてみて、とくに詳しい理由が出てこないような場合は、担任の先生に相談してみましょう。
もしほかの子どもたちが遊んでいる中、一人でポツンとしているようであれば、先生が様子を見ながらほかの子と一緒に遊ぶきっかけを作るなど、状況に応じた配慮をしてもらえます。
理由:体調が悪い
登園拒否の理由の一つに「体調が悪い」という可能性も考えられます。
- 昨夜いつもより寝つきが悪かった
- 寝起きが普段と違って機嫌が悪い
- 朝ごはんを残した
など、熱以外にいつもと違っているところがあれば、体調が悪くなる前ということも。
子どもはうまく自分の体調を言葉で伝えられないため、「いつもと違うな」と感じたら、体調の変化がないか注意してみましょう。
対処法:無理をさせないよう休みましょう
いつもより元気がない、食欲がないなど、「体調が悪いのかも」と感じたら、無理をさせず休ませるのも大切です。
熱がない場合は、本当に体調が悪いのかどうか判断が難しいところですよね。ただ、ママやパパの「なにか様子が変だな」という勘は、なぜかよく当たっていたりするものです。
もし熱などの症状がなく、仕事の都合でどうしても朝から休めないときは、「しんどくなったらお迎えに行くからね」と子どもに伝えて連れていきます。保育士にも体調が悪くなるかもしれないことを話しておくと、より体調に注意して見てもらえます。
焦らずに、子どもと過ごす時間を充実させよう
子どもが保育園に行きたがらないことが続くと、本当に困ってしまいますよね。親子ともども、朝が憂鬱になりますし、ストレスになります。
泣いている子どもを抱きかかえて保育室まで連れていく気持ちは、筆者自身も経験しているのでとてもよくわかります。
けれども、焦らず根気よく対応していくことで、子どもの成長を感じられる日が必ずやってきますよ。
ママやパパが自分と向き合い、信じてくれていることは、子どもにも伝わっています。気持ちを明るく持って、夜や休日など、子どもと楽しいひとときを過ごしていきましょう。
- 行きたくないという子どもの様子を見たり悩みを聞き出すことが大切
- 家庭内で解決しきれないことを保育士に相談するのも一つの方法
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