妊娠後期の出血の原因は?病院に行くべき?注意が必要な症状や赤ちゃんへの影響も解説
あと少しで赤ちゃんに会える、と期待と不安が入り混じる妊娠後期。
突然、出血に見舞われてしまったら不安で仕方がないですよね。
妊娠後期の出血の原因はさまざま。なかにはリスクが高い場合もあります。
今回は、妊娠後期の出血の原因や対処法、赤ちゃんへの影響について詳しく解説します。
病院を受診したほうがよいタイミングや症状も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
あと少しで赤ちゃんに会える、と期待と不安が入り混じる妊娠後期。
突然、出血に見舞われてしまったら不安で仕方がないですよね。
妊娠後期の出血の原因はさまざま。なかにはリスクが高い場合もあります。
今回は、妊娠後期の出血の原因や対処法、赤ちゃんへの影響について詳しく解説します。
病院を受診したほうがよいタイミングや症状も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
妊娠後期の出血の原因は?
妊娠後期の出血の原因はひとつではありません。
問題がないものもあれば、注意が必要な出血もあるため、状況や症状に応じた適切な対応が必要になります。
ここでは、妊娠後期に起こる出血のおもな原因について詳しく説明します。
おしるし
おしるしとは、出産が近づいたことを知らせる兆候のひとつです。
子宮口が開いて粘液栓が剥がれ落ちることで発生します。
おしるしの出血は少量で、色はピンク色から茶色、少し粘り気があるのが一般的です。多くの場合、心配はいりません。
しかし、出血量が多い場合や赤色の鮮血が見られる場合は注意が必要です。すぐに医師に相談しましょう。
性行為による刺激
妊娠後期の出血は、性行為が原因になっていることもあります。
子宮や腟内は血管が豊富で、さらに妊娠中は血管が拡張している状態です。この時期の血管は非常にデリケートで、軽度の摩擦でも出血を引き起こすことがあります。
通常は少量の出血で済みますが、出血が止まらない、大量の出血があるという場合は、医師に相談してくださいね。
内診による刺激
妊娠後期の内診は、子宮頸部や腟内の状態を確認するために行われます。その際、軽度の出血が見られることがあるのです。
妊娠中の子宮や腟内はデリケートになっており、普段よりも傷つきやすい状態です。内診によって腟内などに外部的な刺激が加わって出血してしまいます。
通常、内診後の出血は一時的なもの。
出血もごく少量であれば、様子を見ていて問題ないことがほとんどですが、出血が止まらない場合や出血量が多い場合は、医師に診察してもらいましょう。
前置胎盤
前置胎盤は、胎盤が正常な位置よりも子宮の下部に位置してしまう症状です。前置胎盤になってしまうと、胎盤が子宮口を覆う状態になります。
赤ちゃんの出口である子宮口を一部または全て覆ってしまうため、帝王切開での出産になることがほとんどです。
前置胎盤は、妊娠後期や分娩時に大量出血を引き起こす可能性があり、ママと赤ちゃんの両方にとって重大なリスクをともないます。
前置胎盤と診断されている場合、性器出血があったらすぐに産婦人科を受診しましょう。
前置胎盤の診断は超音波検査で行われ、出血が見られた場合はすぐに医師の診察を受けることが必要です。
常位胎盤早期剥離
常位胎盤早期剥離に伴う出血もママ・赤ちゃんともにリスクがあります。
常位胎盤早期剥離とは、まだ子宮内に赤ちゃんがいるにもかかわらず、胎盤が予定日より前に子宮壁から剥がれてしまう状態のことです。
原因としては、妊娠高血圧症候群や外的衝撃などがあげられます。
常位胎盤早期剥離の症状には、腹痛や急な子宮収縮、そして大量の出血が見られ、状態によっては赤ちゃんだけでなくママの命も危険な状態になります。
このような症状があらわれた場合、早急に医師に連絡してください。
子宮頸部びらん
子宮頸部びらんは、子宮頸部の表面がただれている状態のことです。女性ホルモンの影響によって発生します。
びらんになった部分は非常にデリケートで、性行為や内診、日常生活の動作で簡単に出血してしまいます。
出血は通常、少量ですぐに止まりますが、心配な場合は医師に相談してみましょう。
子宮頸管ポリープ
子宮頸管ポリープとは、子宮頸管内にできる良性の腫瘍のこと。血管が豊富な上に柔らかいため、簡単に出血してしまいます。
性行為や内診などでも軽度の出血が起こるので、注意しましょう。
ポリープが原因の出血が続く場合は、医師の判断で摘出されることもあります。
切迫早産
切迫早産とは、妊娠37週未満に出産が始まってしまう状態のことです。
症状としては、腹部の張りや痛み、そして出血があげられます。
早急な対応が求められるため、出血が見られた場合はすぐに医師に連絡してください。場合によっては入院が必要になる場合もあります。
妊娠後期に出血した場合の対処法は?
妊娠後期に出血があった場合、どう対処したらよいのでしょうか。
ここでは、出血があった場合の対処法を紹介します。
出血が少ない場合は30分程度様子を見る
妊娠後期に少量の出血が見られることはあります。
出血が少量かつ一時的であれば、ナプキンなどをあてて30分程度、様子を見ましょう。
ただし、自己診断は危険です。まずは安静にし、それでも出血が続く場合や腹痛や異常な体調不良を感じた場合は、必ず医師に連絡してください。
出血の色や量を観察して医師に伝えられるようにしましょう。
出血がひどい・止まらない場合は病院に連絡を
多量の出血があったり、出血が止まらなかったりする場合は、切迫早産や常位胎盤早期剥離などの、危険な状態に陥っている可能性もあります。
さらさらとした血が性器から流れ出ている、生理2日目のような多量の血や塊が見られる、などの場合には早急に医師に相談してください。
病院に連絡する際は、出血の量や色、他の症状(腹痛、めまい、発熱など)を詳しく伝えることが重要です。
病院を受診したほうがよいケースとは?
妊娠後期に出血あった際、すぐに病院を受診したほうがよい場合があります。
以下のような症状があったときは、躊躇せずにすぐに医師に相談しましょう。
こんな症状があったらすぐに受診を!
出血が多量である場合
一定期間続く少量の出血が見られる場合
下腹部の痛みを伴う出血がある場合
胎動が極端に少なくなる、または感じられなくなる場合
出血が明るい赤色である場合
安静にしても出血が治まらない場合
頭痛や視界がぼやけるなどの出血以外の症状が見られる場合
これらの症状は、ママや赤ちゃんに重大な影響を及ぼす可能性があるものです。
妊娠後期に出血したら赤ちゃんにどんな影響がある?
妊娠後期に出血すると、赤ちゃんへの影響が心配ですよね。
少量で一時的な出血は、大半の場合は問題ないことがほとんどです。
一方で、前置胎盤や常位胎盤早期剥離が原因の出血は赤ちゃんの命や健康状態に影響がでる可能性があります。
前置胎盤は、早産や流産のリスクがあります。未発達の状態で生まれてきてしまうと、死産や出産後に障害が残る可能性があります。
常位胎盤早期剥離では、胎盤が子宮壁から剥がれてしまうことで赤ちゃんへの酸素供給が妨げられる可能性があります。
いずれの場合も、早急な医療処置が必要となるため、出血を見逃さずにすぐに受診することが重要です。
一方、びらんやポリープが原因となる出血は、赤ちゃんへの影響はほとんどないといわれています。
妊娠後期の出血、不安なら迷わず医師に相談してみて
いよいよ出産に向かう妊娠後期、出血があると不安でたまらないですよね。
まずは、妊娠後期に出血する原因をしっかりと理解し、出血の状態を見て対処できるようにしましょう。
「大したことないかも」と自己判断をせず、不安を感じたらすぐに医師に相談してくださいね。
自分自身も赤ちゃんも、揃って健康に出産を迎えられるよう、正しい知識を身につけて安心して残りの妊娠期間を過ごしましょう。
- 妊娠後期に起こる出血の原因はさまざま。出血の様子で判断して
- 出血量が少ない場合は30分程度様子を見てみて
- 出血が止まらない、出血量が多いなどの異常がある場合は即受診を!
- 前置胎盤や常位胎盤早期剥離は母子ともにリスクあり
- 安心して出産を迎えられるよう、正しい知識や情報を身につけて
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写真提供:ゲッティイメージズ
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