【管理栄養士監修】離乳食の七草粥|いつから食べられる?注意点やレシピ・保存方法を紹介
七草粥とは
七草粥は1月7日の朝食に1年の無病息災を願う意味で食べられており、3月3日の桃の節句や5月5日の端午の節句と並ぶ五節句の一つです。
七草とは一般的には、春の七草=せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな(かぶ)・すずしろ(だいこん)の若菜を指します。
また、お正月にごちそうを食べて疲れた胃を休め、不足しがちな野菜を補う意味もあります。
スーパーなどで売られている七草粥セットは離乳食で使える?
春の七草の中にはあまり馴染みのない野菜もあり、離乳食として与えていいか迷ってしまうこともあるかもしれません。
七草の中には葉が固いものや独特の味があるものもあるので、特に離乳前期(生後5〜6ヶ月頃)は七草の種類にはこだわらず、食べ慣れたほうれん草などの野菜の葉先で代用したほうが食べやすいでしょう。
離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)以降であれば葉物野菜の種類や赤ちゃんの発達に合わせて市販の七草粥セットの中の野菜を使うこともできます。下記で詳しく紹介していきます。
月齢別の七草粥レシピ
離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)の離乳食の七草粥
離乳初期はまだ食べられる食材も少なく、なめらかな状態で与える時期です。与えるならほうれん草など食べ慣れた葉物野菜のペーストを10倍粥に混ぜて七草粥の雰囲気を楽しみましょう。
(材料)
10倍粥、ほうれん草
(作り方)
1.よく洗ったやわらかい葉の部分(葉先など)のみ切り分け、ゆでるまたは電子レンジで加熱する。
2.1をハンドブレンダーや裏ごし器を使ってペースト状にしたものを、10倍粥と混ぜ合わせる。
こちらの動画も参考にしてみてくださいね。
離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)の離乳食の七草粥
七草粥セットの中から食べやすいすずな(かぶ)やすずしろ(大根)を選んで与えることができます。
やわらかい葉の部分(葉先など)をやわらかくゆで、あくをとってから使用しましょう。
離乳初期と同じように、ほうれん草、小松菜、白菜などの食べ慣れた葉っぱを数種類入れて代用してもよいでしょう。
(作り方)
すずなやすずしろ(または食べ慣れた葉物野菜)をやわらかくゆでてアク抜きし、刻んで7倍粥の上に乗せます。
赤ちゃんの食べ方を見ながら少しずつ混ぜて与えます。
こちらの動画も参考にしてみてくださいね。
離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)・離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)の七草粥
離乳後期のおかゆは5倍粥で、大人が食べるおかゆと同じ水分量ですが、味付けの塩の量には気をつけて、薄味にしてください。
七草粥セットの野菜は、筋の固い部分以外は使うことができます。
葉っぱはやわらかくゆでてアク抜きをし、子どもに合わせて食べやすい大きさに刻みます。茎は細かく切りましょう。
MAMADAYSではごはんから電子レンジで作るおかゆのレシピもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
管理栄養士のひとこと
食は単に栄養を補給するだけではなく、文化を繋ぐものでもあります。
特に行事食にこめられた意味をママ・パパも改めて知っておくと、成長の中で子どもたちにも伝えられ、食育になります。
1年の無病息災を願いながら、赤ちゃんの発達に合わせた七草粥を楽しんでみてくださいね。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
参考
堤ちはる・土井正子編著、『子育て・子育ちを支援する子どもの食と栄養』、萌文書林、2018年
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写真提供:ゲッティイメージズ
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