【医師監修】夜間授乳はいつからいつまで?悩みや解決法について
夜間授乳とは?
夜間授乳とは、夜に授乳をすることをいいます。
生まれて間もない赤ちゃんは、胃の容量が小さく1回に飲める量が多くないため、1日に7、8回以上、2〜3時間おきに授乳が必要です。つまり、この間隔になると昼間だけでなく夜間にも授乳が必要になります。(※育児用ミルクの場合は、製品の使用量や回数を守って授乳しましょう。)
さらに、授乳間隔もそうですが、生まれたばかりの赤ちゃんには昼夜の感覚が整っておらず、夜中だろうと空腹を訴えるために泣き出すことがあります。
本来寝るはずの夜間に授乳をするのはママやパパにとって大きな負担になります。
そんな夜間授乳はいつまで続くのでしょうか。
夜間授乳はいつからいつまで?
生後2〜3ヶ月頃から頻度が変化していく
夜間授乳は生後すぐからはじまりますが夜間授乳がいつまで続くのかについてはかなりの個人差があります。
赤ちゃんの体重が順調に増えていれば、多くの場合、2〜3ヶ月頃には昼夜の区別がつき始め、新生児期よりは夜間の授乳時間が空いていきます。
ですが、発達の段階に合わせて夜泣きが起こることがあり、その度に授乳するという場合もあります。
中には2歳近くまで夜間授乳を続けるケースもあり、夜間授乳の卒業には個性や発達によるものということがうかがえます。
夜間授乳をいつまで続けるかについては、体重増加が順調かどうかが判断の目安となります。また、ママが直接母乳をしている場合は、乳房の張りや出かたによっても対処法が異なります。
夜間授乳でほかに不安なことや悩みがある場合は助産師や、健診の際に医師に相談してみましょう。
赤ちゃんが寝るためには授乳による満腹感も大切です。夜何度も起こされているなと感じる場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
ただ、今までの健診では順調だったのに、健診で体重減少が見られた場合は夜間の授乳も含めて授乳授乳量やタイミングなどを、見直す必要がある場合もあります。このような変化を指摘されたときは、医師や助産師と相談し、指導を受けましょう。
夜間授乳の悩み
夜間の母乳での授乳がつらいのですが、どうしたらよいですか?
夜間授乳用に搾乳しておく
どうしても母乳だけでの授乳がつらい場合、乳房や分泌量によっても異なりますが、ママの体調によっては、夜間だけミルクを使うなど考えてみてもよいでしょう。
搾乳をあらかじめしておきたい場合、搾乳した母乳は冷蔵庫で保存した上で、24時間以内に使う必要があるので、取り扱いに注意しましょう。
もしくは授乳がしやすいような服装で寝るなどの工夫もよいでしょう。
いずれにしても、急に授乳方法を変えることは、乳腺炎(にゅうせんえん)などの原因になることもあるので、 夜間授乳で悩みがあれば、なるべく早めに助産師に相談するようにしましょう。
赤ちゃんが寝ていても、起こして夜間授乳を行うべき
赤ちゃんの成長の度合いによって変わります
新生児の場合は1回の授乳量が少ないため、長く眠って授乳の時間になっても起きない場合は、起こしてでも夜間授乳を行う必要があります。
また、健診で体重の増加があまり進んでいないと言われた場合にも、夜間授乳を検討する必要があります。
気になることがあれば、健診のときや小児科を受診したとき、母乳外来をしている施設などで相談するとよいでしょう。
赤ちゃんが授乳中に寝てしまったら、どうしたらいいですか?
ゲップが出なくて苦しそうにしていなければ寝かせても大丈夫
赤ちゃんが授乳中に眠ってしまった場合について、詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
夜間授乳での添い乳には注意
赤ちゃんに添い寝をするような体勢で授乳することを「添い乳」といいます。夜間授乳は夜間であるがゆえに、横になりながら授乳したいと考えてしまいがちです。しかし添い乳には細心の注意が必要です。
ママが疲れていてうっかり寝てしまうと、赤ちゃんに覆いかぶさってしまい窒息させる可能性があります。夜間授乳では、目が覚めていないままでの添い乳は避けましょう。
夜間授乳は徐々に減っていく
新生児の頃は、1日に7、8回以上授乳し、2〜3時間おきに授乳しなくてはなりません。夜間であっても、赤ちゃんを起こしてでも授乳をしましょう。
ただ、赤ちゃんが成長していくにつれて、一回の授乳で飲める量が増え、授乳回数は徐々に減っていきます。
夜間の授乳は大変なことも多いですが、夜間にどうしてもつらいときはパパや親戚にも協力してもらったり、赤ちゃんの体調やママの乳房の状況に合わせて、助産師や先輩ママなどに相談してアドバイスをもらうのもよいでしょう。
参考
・日本小児科学会雑誌 115巻 8 号 1363~1389、栄養委員会・新生児委員会による母乳推進プロジェクト報告、「小児科医と母乳育児推進」 、2011年
・厚生労働省、「授乳・離乳の支援ガイド 」、2021年3月閲覧
・メヂカルフレンド社、『新体系 看護学全書 母性看護学2 マタニティサイクルにおける母子の健康と看護』、2019年
・メヂカルフレンド社、『母性看護学1 母性看護学概論 ウィメンズヘルスと看護』
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