【管理栄養士監修】離乳初期（生後5～6ヶ月頃）のにんじん｜冷凍保存やレシピなど
離乳初期のにんじんはいつから与えられる？
離乳初期の生後5～6ヶ月頃からOK
にんじんは、離乳初期の生後5～6ヶ月頃から与えられます。離乳食を開始して1週間経ちおかゆに慣れた頃からはじめます。
甘みがあって食べやすいので、野菜が初めての場合でも挑戦しやすい食材です。色合いもきれいなので、離乳食の彩りとして大活躍してくれますよ。
初めて与えるときは離乳食用スプーン1さじから
にんじんを初めて与えるときは、離乳食用スプーン1さじからはじめ、少しずつ量を増やしていきましょう。初めはほかの食材と混ぜずに与えます。
離乳食全期間を通したにんじんの調理方法など、詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
離乳初期のにんじんのレシピ
離乳初期のにんじんは、基本的に加熱したものをつぶしたり裏ごししたりして使います。
加熱には鍋でもよいですが、電子レンジを使っても大丈夫です。大きめの輪切りにすることで、火の通りもよくなります。栄養は皮の近くに豊富に含まれるので、よく洗い皮は薄めにむきましょう。
材料（作りやすい分量）
- にんじん 1本（1食あたり5～10g）
- 水 適量
- ゆで汁またはだし汁 適量
作り方
ゆでる場合
- にんじんの皮をむき、大きめの輪切りに切る。
- 鍋に、にんじんを入れ、水を被るくらい入れ強火にかける。
- 沸騰したら弱火にしやわらかくなるまでゆでる。
- ザルに上げ冷ます。
電子レンジの場合
- にんじんの皮をむき、大きめの輪切りに切る。
- 耐熱容器ににんじんを入れ、水を大さじ２加えてふんわりラップをかける。
- 600Wのレンジで約5分加熱する。
- 取り出してラップをかけたまま粗熱が取れるまで冷ます。
- 子どもの月齢に応じて、ハンドブレンダーやフードプロセッサーでペースト状にし、ゆで汁またはだし汁で食べやすいように伸ばす。（すり鉢や裏ごし器を使って手動でつぶしてもOK）¥
こちらの記事では動画で紹介しています。にんじんの基本の調理の仕方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
離乳初期のにんじんを簡単に調理するポイントは？
ポイント1：電子レンジで加熱すると簡単
にんじんは電子レンジで加熱すると簡単に調理できます。
水を一緒に入れて加熱すること、また大きめに切って加熱することでしっとりとやわらかく仕上がりますよ。
ポイント2：ハンドブレンダーを使うとさらに簡単に
にんじんをつぶすときは、ハンドブレンダーがあると簡単です。すり鉢や裏ごし器は、つぶすのに少し力がいるのでちょっと面倒ですが、ハンドブレンダーだとあっという間にペースト状になります。お湯やだし汁を加えて、ちょうどいい固さに調整しましょう。
離乳初期のにんじんは冷凍保存できる？
離乳初期に使うにんじんは、冷凍保存ができます。ペースト状にしたにんじんを、離乳食用小分けトレーに大さじ1ずつ入れて冷凍します。凍ったらフリージングバッグに移して、1週間以内に使い切りましょう。
食べる前に電子レンジまたは小鍋などで再加熱しましょう。1週間は目安の期間なので、 匂い、味、色、食感が少しでもおかしいと感じたら廃棄してください。
にんじんをおいしく調理したいときはどうしたらいい？
一昔前のにんじんは、青臭かったり、甘くなかったりするものも少なくありませんでした。でも最近は、品種改良が進んで、くさみがなく甘みのあるにんじんがほとんどです。
とはいっても、調理してみても、ちょっと青臭い、または甘さを感じないにんじんも時々ありますよね。
そんなときは一手間かけて、鍋を使ってにんじんをじっくりゆでてみましょう。ゆでることで青臭さがやわらぎ、また加熱時間を長くすることで甘みが引き立ちやすくなります。
にんじんが青臭いかも？というときなどに、ぜひ試してみてください。
食物アレルギーに関する注意
にんじんは、まれに食物アレルギー発症の危険性があります。初めて食べる際は少量から始めましょう。
また、万が一食物アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関に受診できる時間に与えるようにしましょう。
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色合いがきれいでビタミンAなどの栄養も含むにんじんは、離乳食期間だけでなく、その後も毎日の食卓に欠かせない存在になります。離乳初期から少しずつ慣れられるよう、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
参考：
・五十嵐隆（監修）「授乳・離乳の支援ガイド（2019年改定版）実践の手引き」公益財団法人 母子衛生研究会、2020年
・「日本食品標準成分表2020年版（八訂） 」（文部科学省）、2021年3月閲覧
・堀江秀樹平本理恵，ニンジンの蒸し加熱による甘味強化，日本調理科学会誌 Vol. 42，No. 3，194～197 （2009）
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