妊娠14週(4ヶ月)の妊婦・胎児の様子|過ごし方や気になる症状
つわりが落ち着いてきて、徐々に気持ちの余裕も出はじめるのが14週頃。
おなかの赤ちゃんは、ママから栄養をもらってすくすく育っています。
それにともない、貧血や腰痛などの症状が出やすい時期です。少しでも体調がよくないときは、無理をしないでくださいね。
妊娠14週の過ごし方や、気をつけたい症状をお伝えします。
つわりが落ち着いてきて、徐々に気持ちの余裕も出はじめるのが14週頃。
おなかの赤ちゃんは、ママから栄養をもらってすくすく育っています。
それにともない、貧血や腰痛などの症状が出やすい時期です。少しでも体調がよくないときは、無理をしないでくださいね。
妊娠14週の過ごし方や、気をつけたい症状をお伝えします。
妊娠14週目のママの様子
赤ちゃんの性別を人から聞かれるかもしれません。
この時期にわかることはまだ稀ですが、生まれる前に性別を聞くかどうかはよく話し合い、ママとパパの意見を一致させておきましょう。
ただ、健診のときの赤ちゃんの向きによっては性別がよくわからないことも......。
判別の時期も赤ちゃんによってそれぞれです。
つわりが落ち着いて食欲が戻ってくる
14週になると、つらかったつわりが落ち着き、食欲が戻ってくる人が増えます。吐くことが減り、何を食べてもおいしく感じられるでしょう。
つわりが落ち着くタイミングは人それぞれ。ある日突然つわりの症状が消える人もいれば、少しずつ落ち着いてくる人もいます。つわりの症状は個人差があるので、人によっては16週頃まで長引くこともあります。
子宮の位置が上がり頻尿が解消される
妊娠14週ぐらいになると、子宮が骨盤の上の方に移動します。妊娠初期から頻尿に悩まされていた人の場合、膀胱への圧迫が解消されることで、頻尿がやわらぐことがあります。
高かった基礎体温が下がる
14週頃になると、それまで揺らぎやすかった体内のホルモンバランスが安定してきます。ホルモンバランスが安定し高かった基礎体温が下がると、熱っぽさやだるさといった不快な症状もやわらぐことが多いです。
胎盤が完成期に入る
妊娠12週~15週は胎盤の完成期です。胎盤とは、ママと赤ちゃんをつなぐ組織のこと。赤ちゃんに酸素や栄養を届けるだけでなく、赤ちゃんにとって不要な老廃物をママの体に戻す働きも担っています。
胎盤の完成後は、流産のリスクがほとんどなくなるので、少しほっとできるでしょう。胎盤が完成すると、ここまでものすごいスピードで成長してきた赤ちゃんの成長は少し緩やかに。
骨が成長し、体の臓器が機能しはじめるのにともなって、1週ごとの発育の違いは少なくなってくる頃です。
妊娠14週目の赤ちゃんの様子・エコー
妊娠14週は、赤ちゃんの首が発達しはじめ、よりヒトらしい形に近づく頃です。
脂肪はまだ十分についていないものの、少しずつ皮膚が厚くなり、産毛も生えはじめます。エコーを当てると、頭や手足を動かしたり、口を動かしておっぱいを吸う練習をしたりしているのが見えることもありますよ。
胃や腸など基本的な臓器が完成し、少しずつ機能が発達してくるのも妊娠14週頃。男の子と女の子それぞれ外性器もできはじめますが、性別がはっきりわかるのはもう少し先です。
妊娠14週目頃の赤ちゃんの大きさ
受精から:84日~90日目
頭殿長:80mm~93mm
体重:約25g
妊娠14週0日目
妊娠14週頃、個人差がありますが、約8cmから9cmに成長しています。妊娠中期に入り、赤ちゃんにママから栄養を送る胎盤の完成が近づいています。
妊娠14週1日目
赤ちゃんの皮膚ははじめ透明に近いですが、だんだん生まれるときの肌色に近くなっていきます。皮膚には全体的に胎毛という毛が生えていて、ママの羊水などの外部の刺激から体を守っています。
妊娠14週2日目
男の子と女の子に体が分かれるのはこの頃までにほぼ終わっています。超音波では、運がよければ男の子ならおちんちん、女の子なら木の葉やコーヒー豆のような形がエコーで確認できます。
妊娠14週3日目
赤ちゃんが顔を動かしたり、手足を動かしたりする動作がますます活発になってきています。あくびや指しゃぶりもしていますが、小さいのでまだママに感じられるほどにはなっていません。
妊娠14週4日目
赤ちゃんは手足を曲げることができるようになってきました。ほんの少し前までクリオネのようだったのが、今では自分の意思で手を口のあたりまでもってきたり、パタパタすることができるようになっています。
妊娠14週5日目
頭の大きさは約2.6cmほどになっています。毎回の検診では赤ちゃんの頭の大きさ(最も横幅の大きなところ=BPD)も順調に育っているかを確認するための大事な要素です。
妊娠14週6日目
初期には脳や心臓が発達しましたが、中期で発達する大事な器官は肺です。まだ呼吸に使っていませんがふくらんだりしぼませたりする機能をこの時期から発達させています。
妊娠14週目の過ごし方・気をつけること
妊娠14週の過ごし方と気をつけることをお伝えします。
つわりが落ち着いてくる一方で、赤ちゃんがどんどん成長する頃です。無理をしないことはもちろん、体調よく過ごすために次のことを心がけましょう。
バランスのよい食事を心がけよう
妊娠初期からママの体を流れる血液は変化し、血液内の血漿(けっしょう)と呼ばれる成分が増加します。
成分の中でも血漿の増加量が多いため、血液が水っぽく薄くなり、鉄分不足から貧血気味になってしまうことがあります。
貧血になると、めまいや立ちくらみを起こして転倒するリスクが高まるので、普段の食事でしっかり鉄分を補給できるよう献立を工夫しましょう。また、便秘にもなりやすいので、野菜や海藻など食物繊維が豊富な食材も取り入れることで、よりバランスのよい献立になりますよ。
食べ過ぎに注意しよう
つわりが落ち着いて食欲が戻ってくると、なんでもおいしく感じられますよね。だからといって、食べ過ぎには要注意!
急激に体重が増えると、妊娠高血圧や妊娠糖尿病になってしまうリスクが高まります。食事は規則正しくよく噛んで、腹八分目を心がけましょう。
腰痛対策をしよう
妊娠14週頃になると、見た目からはあまりわからなくても、子宮は赤ちゃんの頭くらいの大きさにまでなっています。
腰や背中への負担が少しずつ増してくるので、妊婦帯などを使って負担を和らげましょう。
おなかが大きくなると、おなかを支えるために反り腰の姿勢になりやすいです。反り腰は腰痛の原因にもなるので、この時期から正しい姿勢を意識してみましょう。
適度な運動を心がける
適正体重をキープするためにも、体に負担をかけない程度に体を動かしましょう。激しい運動や長時間立ちっぱなしになる運動以外なら構いません。
妊娠前、運動する習慣がなかった人は、ゆったりとしたペースでできる散歩やウォーキングからはじめてみませんか?体調が安定しているときに体を動かすと、よい気晴らしにもなりますよ。
眠気・疲れを感じたら休もう
妊娠中はホルモンの影響で、眠気や疲労感を覚えやすくなります。少しでも眠気や疲労感がある場合は、無理をせずに体を休めましょう。
ホルモンバランスが変化することで、それまで平気だったことが負担になることも。ママがしんどそうなときは、パパが積極的にサポートしてくださいね。
妊娠14週目に気になる症状や病気
妊娠14週目の気になる症状や病気をお伝えします。
少しでも不安なことがあれば、早めに医師の診察を受けましょう。
つわりのぶり返し
人によっては、赤ちゃんの成長にともなって、つわりのぶり返しが起こることがあります。赤ちゃんがおなかの中で大きくなると、腸や胃を圧迫するため、吐き気や息苦しさなどが出やすくなるのです。つわりがぶり返したときは、1日3回の食事を4回以上に分けて、少しずつ食べるようにしましょう。
体重の急激な増減
体重は、増え過ぎても増えなさ過ぎてもよくありません。体重が増え過ぎると妊娠高血圧や妊娠糖尿病になったり、巨大児を出産したりするリスクが高まります。一方、体重が増えなさ過ぎると、低出生体重児を出産するリスクが高まります。
妊娠中は医師や助産師に相談しながら、適正体重をキープできるようにしましょう。
妊娠中の体重増加幅には妊娠前のBMIごとに目安があります。妊娠40週までの体重増加量の目安は下記の通りです。
妊娠中の体重増加の目安
妊娠前BMIが18.5未満:妊娠全期間を通して12kg~15kg
妊娠前BMIが18.5以上25未満:妊娠全期間を通して10kg~13kg
妊娠前BMIが25以上30未満:妊娠全期間を通して7kg~10kg
妊娠前BMIが30以上:原則個別対応(上限5kgを目安に医師と相談)
貧血
妊娠初期は、つわりでしっかり食べられないこともあり、貧血になりやすい時期です。鉄分の豊富な食品を積極的に摂って、貧血を予防しましょう。
牛肉や納豆、小松菜、ナッツ類など鉄分の多い食品を摂る際は、ビタミンCも一緒に摂るようにすると鉄の吸収がよくなりますよ。
出血
妊娠初期の少量の出血は珍しくなく、過度に心配する必要はありません。しかし、次のような場合は、早めに医師の診察を受けましょう。
病院を受診する目安
出血だけでなく下腹部の痛みもある
突然、たくさん出血した
痛みはないが、鮮血が出た
少量の出血だが数日以上続く
これらの症状は、流産や早産につながったり、病気が原因だったりすることがあります。
「大したことはない」と自己判断せず、少しでも「変だな?」と思ったら医師の診察を受けましょう。
妊娠14週目にやること・やっておいたほうがいいこと
妊娠14週にやっておくこと・やっておいたほうがよいことをお伝えします。体調がよくなったら、時間を作ってやってみてくださいね。
つわりが落ち着いたら歯科検診を受けよう
つわりが落ち着いてくるので、都合のよいタイミングで歯科検診を受けましょう。
つわりに悩まされた人は、なかなか歯が磨けなかったり、口をすすぐのがやっとだったり、口内環境が悪化しがちです。
吐きづわりがひどかった人の場合、逆流してきた胃酸で歯が溶けていることもあります。おなかが大きくなると、仰向けの姿勢がしんどくなり、歯の治療を受けるのが難しくなります。
おなかがまだ大きくならないこの時期に、体調が落ち着いたタイミングで歯科を受診し、必要があれば治療を受けましょう。
母親学級・両親学級へ参加してみよう
体調が落ち着いてきたら、母親学級や両親学級に参加してみましょう。母親学級・両親学級は、住んでいる自治体の保健センターや病院で開催されていることが多いです。お風呂の入れ方やおむつの替え方といった育児のノウハウも学べますよ。
参加には予約が必要なことが多いので、まずは最寄りの役所や保健センター、かかりつけの産婦人科などで情報を集めてみましょう。
おなかが大きくなる前から妊娠線を予防しよう
妊娠14週頃はまだ目立ちませんが、徐々におなかが大きくなってきます。
妊娠線ができやすくなるので、おなかが大きくなる前から妊娠線予防をはじめましょう。妊娠線とは、皮膚が急激に引き伸ばされるのにともなってできる赤い線です。一度できてしまうと消えることはありません。
妊娠線を防ぐには、おなかが大きくなる前からしっかり保湿して、肌をやわらかく保つことが大切です。
赤ちゃんの性別は教えてくれないこともある?
妊娠14週頃になると、早ければ赤ちゃんの性別がわかります。一方で、名付けやベビー用品の準備で性別を知りたくても、病院によってははっきりと性別を教えてくれない・伝えていないこともあるので病院の方針を確認してみましょう。
また、夫婦間でも性別を知りたい、生まれるまで楽しみに待っていたいと考えが違うこともあります。
事前に性別を聞くのかどうか、夫婦間でも相談しておきましょう。
妊娠14週目の体験談
ここでは先輩ママの体験談をご紹介します。
妊娠中の体調や気持ちの変化は個人差があります。状況や環境によって「やってよかった!」「やらなきゃよかった!」が真逆になることも。
いろんなママの体験・意見のなかから共感できるものを取り入れてみてくださいね。
ぽんたさん/30代/パート・アルバイト/近畿地方在住/子ども1人のママ
ようこさん/40代/専業主婦/九州・沖縄地方在住/子ども3人のママ
ふうさん/20代/専業主婦/関東地方在住/子ども2人のママ
Mililyさん/30代/専業主婦/関東地方在住/子ども2人のママ
つっちーさん/20代/専業主婦/中国地方在住/子ども1人のママ
たぬきちさん/30代/専業主婦/関東地方在住/子ども1人のママ
ねむごろさん/20代/専業主婦/関東地方在住/子ども1人のママ
kohemanaさん/30代/専業主婦/関東地方在住/子ども1人のママ
【管理栄養士監修】妊娠中のおすすめレシピ
トモニテでは管理栄養士が監修した、妊娠中におすすめのレシピもご紹介しています♪
- つわり中でも食べやすいレシピ
- 鉄分や葉酸、食物繊維が摂れるレシピ
- 忙しくても簡単に調理できるレシピ
妊娠中に嬉しい料理やおかずを動画でわかりやすく紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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本記事の監修者が関与しているものではありません。
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14週は体調が安定する時期!おでかけや運動も積極的に
妊娠14週頃は、つわりが落ち着いて体調が安定してくる頃です。赤ちゃんもママのおなかのなかですくすく育っています。体調が安定してきたら、気分転換におでかけしたり、軽く体を動かしてみたりしては?はじめての出産で不安なことも多いでしょうが、気持ちをママとパパで共有して、出産のその日まで1日1日大切に過ごしていけるとよいですね。
- つわりが落ち着いたからといって食べ過ぎには要注意!
- バランスよく食べて、貧血・便秘を防ごう
- 体調がよい日に歯科検診を受けよう
- 妊婦帯などを使って腰痛対策をはじめよう
- 性別を聞くかどうかはママとパパでよく話し合って
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
本サイトの記事中で紹介している商品やサービスは編集部が選定しております。記事の監修者が選定・推奨したものではありません。
記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
掲載情報に基づく判断はユーザーの責任のもと行うこととし、必要に応じて適切な医療機関やかかりつけの病院などに相談・受診してください。
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