フライドポテトをつわり中に食べたくなるのはなぜ？食べる際の注意点やおすすめレシピ【管理栄養士監修】

妊娠中にフライドポテトが食べたくなる妊婦さんは意外と多く、SNSなどでも「マックのポテトが食べたくなる！」という声は少なくありません。

「つわり中にフライドポテトを食べたくなりましたか？」と200人にアンケートをとったところ、61%の人が「無性に食べたくなった」「たまに食べたくなった」と回答。

意外にも、脂っこいフライドポテトが食べたくなったという人が多い結果となりました。

つわり中は味覚や食べ物の好みが変わります。

食べ物が喉を通らない、脂っこいものが苦手になったという人もいれば、フライドポテトのようなこってりしたものが無性に食べたくなる人もいます。

これは自然なことで、健康上の異常ではないので安心してくださいね。

つわり中にフライドポテトを食べても、通常の量なら赤ちゃんに影響はありません。

ただし、ポテトの食べ過ぎは塩分・脂質の摂り過ぎやカロリーオーバーにつながります。

カロリーオーバーの状態が続いて体重が増えたり、塩分の摂り過ぎで妊娠性高血圧になったりすると、早産や流産のほか、巨大児など赤ちゃんの発育に影響が出ることがあるので注意しましょう。

つわり中にフライドポテトやじゃがいもを食べるときは、次のことに注意しましょう。

自宅でフライドポテトを作るときは、芽が出ていない・変色していないじゃがいもを使いましょう。

じゃがいもの芽や変色したじゃがいもには、毒があります。

妊娠中は体がデリケートになっていて食中毒などを起こしやすいので、芽が出ているものや変色したものは避けてくださいね。

じゃがいもには、糖質が多く含まれています。

食べ過ぎるとカロリーオーバー・糖質の摂り過ぎにつながるので、食べ過ぎないように注意しましょう。

フライドポテトの場合、揚げて塩を振ることで脂質・塩分もプラスされます。脂質・塩分の摂り過ぎを防ぐためにも、食べる量は控えめにしてくださいね。

つわり中は、次のような食べ方でフライドポテトを食べるのは避けましょう。

フライドポテトはできるだけあっさりした味付けにしましょう。

塩を多く振ったり、ケチャップやマヨネーズをつけると、塩分や脂質、糖質などの取りすぎにつながります。

急激な体重増加、妊娠糖尿病などのリスクが高まるため、注意してくださいね。

妊娠中は胃腸の働きも低下するので、こってりした調味料、辛い調味料を使いすぎないようにしましょう。

フライドポテトを手作りする際は、少ない油で揚げたり、揚げない調理法で作るとよいでしょう。

じゃがいもを食べるときは、できるだけ蒸す・ゆでる・焼くなど、油を控えた調理法で料理するとヘルシーですよ。

ここからは、つわり中におすすめのじゃがいもレシピを紹介します。

ノンオイルで作れるチップスはヘルシーで簡単なのでつわり中におすすめですよ。

油を使わずに、電子レンジで作るノンオイルチップスです。

おいしく作るポイントは、薄くスライスすることと水気をしっかり拭き取ること。水気をしっかり拭き取ると、パリッと食感よく仕上がりますよ。

できあがったら、好みの調味料と一緒に袋に入れて振れば、簡単に味変もできます。ふりかけや粉末すし酢など、いろいろ試してお気に入りのフレーバーを見つけてみましょう！

「じゃがいもが食べたくなると赤ちゃんの性別は男の子（女の子）」のような話を聞いたことはありませんか？

妊娠中に食べたもので赤ちゃんの性別が決まると思うと、より食べるものに気を配りたくなりますよね。

しかし、妊娠中に食べたくなったもので赤ちゃんの性別がわかるというのは、あくまでも迷信です。科学的な根拠はありません。

つわり中、食生活に偏りが出ることに不安を感じる人もいるでしょう。

理想はさまざまな食材をバランスよく摂れることですが、食事が難しい場合つわり中に限っては食事の偏りは容認されています。

また、妊娠初期につわり・悪阻の症状がひどくて食事が摂れなくても、赤ちゃんの成長に影響を与えることはないと考えられています。

しかし、高カロリーのものや糖分が多いもの、塩分が多いものなど、肥満や妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群につながるものばかり食べてしまう場合や体重が減る・増えない場合は医師に相談してみましょう。

次のような工夫をするとつわり中でも食事がしやすくなりますよ。

つわりの症状は妊娠5〜6週目頃から始まり、妊娠12〜16週までに落ち着く人が多いです。

しかし、つわりの症状は人により個人差があります。

つわりが全く出ない人、妊娠中期以降も残る人とさまざまです。

なかには、症状が重くなり「妊娠悪阻（にんしんおそ）」という状態になる人もいます。

食事が過度に偏っている場合や、食事や水分が摂れず体重が減っている場合は、産婦人科を受診しましょう。

ここではつわり中のポテトに関するよくある疑問をご紹介します。

気になる点を解消しましょう！

妊娠中にフライドポテトが食べたくなる妊婦さんは少なくありません。

しかし、フライドポテトは高カロリー・高脂質・高塩分。つわり中はある程度食事が偏っても仕方ありませんが、食べ過ぎには注意したいですね。

つわりがひどくてフライドポテトしか食べられないときは、自宅でヘルシーなじゃがいも料理を作ってみるのもおすすめです。少ない油で揚げ焼きにすれば、カロリーを抑えながら、満足感のある一品が作れますよ。

食べられるときに食べられるものを食べながらしんどいつわりの時期を乗り切りましょう！

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