つわり中に氷しか食べられないけど大丈夫?氷の効果や食べる際の注意点【管理栄養士監修】
つわり中、気分が悪いと食事はおろか飲み物も飲めなくなってしまいますよね。
そんなとき、氷なら食べられたという先輩ママの話を聞いたことはありませんか?
冷たい氷は、口の中をリフレッシュしたり、少しずつ水分を補給するのにおすすめです。しかし、食べ過ぎると体が冷えて、体調が悪くなったり出産に影響が出たりすることがあります。この記事では、つわり中に氷を食べる際の注意点を解説します。
つわり中、気分が悪いと食事はおろか飲み物も飲めなくなってしまいますよね。
そんなとき、氷なら食べられたという先輩ママの話を聞いたことはありませんか?
冷たい氷は、口の中をリフレッシュしたり、少しずつ水分を補給するのにおすすめです。しかし、食べ過ぎると体が冷えて、体調が悪くなったり出産に影響が出たりすることがあります。この記事では、つわり中に氷を食べる際の注意点を解説します。
つわり中に氷を食べたくなる理由
つわり中に氷が食べたくなるのは、香りがなく冷たいため、気分が悪いときでも口にしやすいからです。
人によっては、氷を噛んだときの食感を心地よく感じることもあります。
つわり中に氷を食べたときの赤ちゃんへの影響は?
つわり中に氷を食べても、赤ちゃんに影響はありません。
氷は、成分的には水と同じなので、いくら食べてもカロリーはゼロ。糖分や塩分も含まれていないので、病気につながることもありません。
つわり中に氷を食べるメリットは?
つわり中に氷を食べると、次のようなメリットがあります。
つわり中に氷を食べるメリット
水分補給になる
気分の悪さが和らぐ
食べ物や飲み物が喉を通らない、味のあるものだと気分が悪くなるといった場合に活用してみてくださいね。
つわり中に氷を食べるときの注意点
つわり中に氷を食べるときは、一度にたくさん食べないようにしましょう。
一度にたくさんの氷を食べると、体が冷えて胃腸の働きが鈍くなり、おなかが張ったり足がむくんだりしやすくなります。
氷を食べてもかまいませんが、食べ過ぎには注意してくださいね。
もし無性に氷が食べたくて仕方がない、食べてしまうというときは、貧血やほかの病気が原因のこともあるため、早めに医師に相談しましょう。
つわり中に氷を食べやすくするポイントは?
つわり中、氷を食べやすくしたいならかき氷にしたり、作る際にレモン汁を加えてみたりしましょう。
かき氷にする
かき氷にすると、くちどけがよくなりさらに食べやすくなりますよ。
シロップを掛ければ、さまざまな味も楽しめます。フルーツをのせてみてもよいでしょう。
ただし、シロップには糖分が多く含まれているので、かけ過ぎには注意してくださいね。
レモンで酸味をプラスする
味のしない氷では物足りないと感じるときは、氷を作るときにレモン汁を加えてみるのもおすすめです。
レモンの酸味と香りをプラスすることで、よりさっぱりとした風味が楽しめますよ。
つわり中の氷にまつわる迷信
「氷を食べるとつわりが治る」や「氷が食べたくなると、赤ちゃんの性別は男の子」のような話を聞いたことはありませんか?
これらの話は、迷信です。
水を凍らせただけの氷には、つわりを和らげる成分は含まれていません。
また、妊娠中にママが食べたくなったもので赤ちゃんの性別がわかるという科学的根拠もありません。
つわりがひどいときは食事が偏っても大丈夫?
つわり中、食生活に偏りが出ることに不安を感じる人もいるでしょう。
理想はさまざまな食材をバランスよく摂れることですが、食事が難しい場合つわり中に限っては食事の偏りは容認されています。
また、妊娠初期につわり・悪阻の症状がひどくて食事が摂れなくても、赤ちゃんの成長に影響を与えることはないと考えられています。
しかし、高カロリーのものや糖分が多いもの、塩分が多いものなど、肥満や妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群につながるものばかり食べてしまう場合や体重が減る・増えない場合は医師に相談してみましょう。
次のような工夫をするとつわり中でも食事がしやすくなりますよ。
つわり中の食事の工夫
食べ物の形状やのどごしを変えてみる(ドロドロ、さっくり、ぱさぱさ、など)
温度を変えてみる(温める、冷やす)
ストローを使い口の中に広げないようにして飲む
味付けは薄めで脂っぽくないものを選ぶ
1回の食事を分け少量・頻回にして食べる
つわりがおさまるのはいつからいつまで?
つわりの症状は妊娠5〜6週目頃から始まり、妊娠12〜16週までに落ち着く人が多いです。
しかし、つわりの症状は人により個人差があります。
つわりが全く出ない人、妊娠中期以降も残る人とさまざまです。
なかには、症状が重くなり「妊娠悪阻(にんしんおそ)」という状態になる人もいます。
食事が過度に偏っている場合や、食事や水分が摂れず体重が減っている場合は、産婦人科を受診しましょう。
つわり中の氷に関するよくある質問
ここではつわり中の氷に関するよくある疑問をご紹介します。気になる点を解消しましょう!
つわり中氷しか食べられないけど大丈夫?
氷しか食べられない日が続くときは早めに医師に相談しましょう
氷は水を凍らせただけのものなので、食べることで水分は補えても、体に必要な栄養は摂れません。つわり中、ある程度食事が偏るのは仕方がないこととされていますが、氷しか食べられなかったり、氷ばかり食べていたりすると栄養不足や、ほかの病気も懸念されます。氷しか食べられない日が続くときは早めに医師に相談しましょう。
1日に食べてもいい氷の量はどれくらい?
1日に食べてもいい氷の量は決められていません
1日に食べても良い氷の量は決められていません。しかし、妊娠中はできるだけ体を冷やさない方がよいので、体が冷たくなるほどたくさん食べるのは避けましょう。
かき氷や氷菓を食べる際に注意することは?
シロップの味や量、カロリーに注意しましょう
つわりで具合が悪いときに、かき氷やアイス、氷菓が食べたくなる人も少なくありません。かき氷を食べるときは、シロップの味や量に注意が必要です。抹茶シロップなどにはカフェインが含まれているので、できるだけ控えましょう。かき氷も氷菓も糖分が含まれるため、ほかの食事と合わせて1日の摂取目安カロリーをオーバーしないように工夫できるとよいですね。
氷はつわり中におすすめ!ただし食べ過ぎには要注意
氷を食べると、気分がさっぱりしたり、少しつわりが落ち着いたりする人は少なくありません。しかし、体を冷やさないためにも、食べ過ぎには注意しましょう。
氷を食べやすくするなら、かき氷や味付きの氷を作ってみるのもおすすめですよ。ただし、氷しか食べられない日が続くときは、早めに医師に相談してくださいね。つわりが重くしんどい時期ですが、氷などリフレッシュできるものを取り入れながら乗り切りましょう。
- 氷を食べても赤ちゃんに影響はない
- 体が冷えるほど氷を食べるのはNG
- 無性に氷が食べたくなるときは一度医師に相談を
- かき氷や氷菓はシロップの味や量に気を配って
- 氷しか食べられない日が続くときは早めに医師に相談しよう
【注意事項】
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