妊娠33週(9ヶ月)の妊婦・胎児の様子|過ごし方や気になる症状
妊娠33週頃は、大きくなった子宮に内臓が圧迫されて、食欲不振や吐き気といった症状が出てきやすい時期です。
食事は少しずつ、複数回に分けて摂るなど、体に負担をかけないように工夫して過ごしましょう。
この記事では妊娠33週の過ごし方や気になる症状をお伝えします。
妊娠33週頃は、大きくなった子宮に内臓が圧迫されて、食欲不振や吐き気といった症状が出てきやすい時期です。
食事は少しずつ、複数回に分けて摂るなど、体に負担をかけないように工夫して過ごしましょう。
この記事では妊娠33週の過ごし方や気になる症状をお伝えします。
妊娠33週目のママの様子
里帰り出産をするときは、出産する病院からの指示にもよりますが遅くてもこの頃までには帰省をしておくと安心です。
お産をする予定の病院でなるべく多くの健診を受けることで病院の様子を知ることができますよ。
この時期に里帰りしておけば、5~6回は健診を受けられます。また、里帰り先で産後の赤ちゃんとママの居場所を整えておきましょう。
心臓に負担がかかり動悸・息切れしやすくなる
妊娠33週頃は血流量が増えてママの心拍数が最大になります。
心臓に負担がかかって、動悸や息切れしやすくなっているので、無理をせずに過ごしましょう。
特に、体を動かしたあとなどは疲れがたまりやすく、疲れからおなかが張ることもあります。
少しでも疲れたと思ったら、座ったり横になったりして体を休められるとよいですね。
おなかが張りやすくなる
妊娠30週に入ると、頻繁におなかが張りやすくなります。
このおなかの張りは生理的なものなので、次のようなことがなければ様子を見ていてかまいません。
病院を受診したほうがよいケース
規則的な張りが長時間続いている
痛みや出血などをともなう
これらの症状は切迫早産の兆候のことがあります。気になることがあればすぐに病院・産院に連絡して、指示に従いましょう。
膀胱が子宮に圧迫されて頻尿・尿漏れが起こりやすくなる
この頃になると、子宮がさらに大きくなり膀胱が圧迫されるようになります。
膀胱が圧迫されることで、頻尿や尿もれといったトラブルに悩まされるママも少なくありません。
トイレを我慢すると膀胱炎になることがあるので、頻尿になったらこまめにトイレに行くようにしましょう。脱水症状を防ぐため、水分補給も積極的に行ってください。
くしゃみをしたときなどの尿もれは、市販の尿もれパッドを使って対処するのがおすすめです。こまめに交換して、清潔に保ちましょう。
途中で目が覚めたりしてぐっすり眠れなくなる
おなかが大きくなると、おなかで体が圧迫されて寝苦しくなったり、頻尿でトイレに起きることが増えたりして、朝までぐっすり眠れなくなるママも少なくありません。
仰向けで寝ると気分が悪くなるときは、横向きで寝てみましょう。体の左側を下にして横になる「シムス位」で抱き枕を抱えるなどすると、寝苦しさが和らぎますよ。
頻尿は大きくなった子宮で膀胱が圧迫されることによる生理的なものなので、解消するのは難しいです。膀胱炎を防ぐためにも、トイレは我慢せずにこまめに行くようにしましょう。
骨盤が開いてくるため恥骨が痛くなる
おなかの赤ちゃんが大きくなってくると、出産にむけて徐々に骨盤が開いてきます。人によっては、痛みで歩けなくなることもあるでしょう。
そんなときは、骨盤底筋のトレーニングをしたり、妊婦帯や骨盤ベルトで下からおなかを支えたりするとよいですよ。
痛みがひどくて日常生活に支障が出そうなときは、早めに医師に相談しましょう。
妊娠33週目の赤ちゃんの様子・エコー
妊娠33週目頃になると、赤ちゃんはふっくらとしたかわいらしい姿になります。皮下脂肪がついて、肌が少しずつピンク色になっていきます。
全身の骨はほとんどできあがっていますが、まだやわらかく、曲がりやすい状態です。
胎盤を通してママから病気に対する抗体を受け取ることで、徐々に免疫システムが機能しはじめるのもこの頃です。
エコーを当てると、目を開けている様子や表情などがはっきりわかります。
妊娠33週目頃の赤ちゃんの大きさ
受精から:217日~223日目
頭殿長:44cm~45cm
体重:1,600g~2,300g
妊娠33週0日目
妊娠33週では赤ちゃんはおおよそ2kg弱まで成長してきています。
もう外見はほとんど新生児に近くなっていますが、呼吸器や消化器などの成長がまだ残っています。
妊娠33週1日目
赤ちゃんは生まれた瞬間からおっぱいに吸い付くことができます。これは原始反射といっておなかの中にいるときから備わっている動きです。
教えなくてもできる、体が反射して動くように生まれつきできているのです。
妊娠33週2日目
赤ちゃんを撮影したエコー写真。どのように保管していますか?紙質によっては時間経過や温度変化で消えてしまうこともあるようです。
赤ちゃんの記念にデータにするなどして保管方法を考えてもいいかもしれません。
妊娠33週3日目
骨や筋肉はこの数ヶ月で急激に成長しました。必要なカルシウムなどの栄養は胎盤を通じてママからうけとったもの。
ママはこれだけ大きくなる赤ちゃんに栄養をあげているのですから、しっかり栄養をとりましょう。
妊娠33週4日目
生まれてくる赤ちゃんの名前を考えるのは大きな楽しみの1つですよね。本を買うもよし、画数をみるのもよし。
赤ちゃんへの初めての贈り物。家族でじっくり時間をかけて考えてみましょう。
妊娠33週5日目
もし早産で生まれてしまった場合、医療費の助成制度があります。
未熟児養育医療給付金は2000g以下の乳児などを対象に、入院時にかかった保険適用後の自己負担分の助成を受けられます。
妊娠33週6日目
産後、赤ちゃんが眠る場所は決まっていますか?
やわらかすぎる布団や柵のないベッドなど大人向けの寝具は赤ちゃんが窒息したり、落下したりする危険があります。
ベビーベッドなど赤ちゃん用の寝具を準備してくださいね。
妊娠33週目の過ごし方・気をつけること
妊娠33週目になると、子宮で胃が圧迫されて、つわりのような症状を感じるママもいます。
妊娠33週目は次のことに気をつけて過ごしましょう。
適度な運動で出産に向けて体力をつけよう
出産は、体力・気力ともに大きく消耗します。出産まで、無理のない範囲で運動を続けて、体力を落とさないようにしましょう。
特別なエクササイズをしなくても、窓ふきや床の雑巾がけなど、普段の家事もよい運動になりますよ。
ただし、医師に「運動は控えましょう」と言われたり、「子宮頸管が短い」と指摘されたりした人は、運動をはじめる前に医師に相談してくださいね。
毎日赤ちゃんの胎動をチェックしよう
妊娠32週~35週頃になると、赤ちゃんは約20分ごとに眠る・起きるを繰り返しています。胎動の回数をカウントすると、赤ちゃんが元気に育っているかどうかがわかり、異常にも気づきやすくなりますよ。
胎動カウントは、赤ちゃんが「とてもよく動いている」と感じたタイミングからはじめます。
そこから赤ちゃんが10回動くまでの時間を計りましょう。個人差はありますが、赤ちゃんが10回動くまでは通常30分~40分程度かかることが多いです。
まずは1週間胎動カウントを続けて、普段の様子を把握してみてくださいね。胎動をカウントするときは、病院や産院でもらえる用紙やアプリを使うと記録しやすいですよ。
おなかに負担をかけないために楽な姿勢で過ごそう
おなかが大きくなると、身動きが取りにくくなるだけでなく、座っているだけでもしんどいと感じることが増えます。
少しでもしんどいと感じたら、楽な姿勢で体を休めましょう。体の左側を下にして横になる「シムス位」は、おなかが大きくなったママにおすすめの姿勢です。
シムス位に限らず、少しでも楽な姿勢を探してみましょう。
妊娠33週目に気になる症状や病気
妊娠33週目に気になる症状や病気を解説します。
少しでも「変だな?」と感じたら、健診を待たずに早めに病院を受診してくださいね。
おりものの増加・色の異常
妊娠後期になるとホルモンの影響で水っぽいおりものが増えます。
しかし、おりものの量が急に増えたり、色が変わったりした場合は、感染症にかかっていることがあるので注意しましょう。
感染症をそのままにしておくと、早産や赤ちゃんへの感染といった悪影響が心配されます。
おりものの様子を毎日チェックして、少しでも変わったことがあれば速やかに病院を受診してくださいね。
逆子
この頃は赤ちゃんがおなかのなかで活発に動いて、逆子になることがあります。
妊婦健診で逆子と言われても、あまり心配しすぎないでください。
自然と直っていることもあれば、出産前に逆子になってしまうこともあるものです。ママの寝る向きや生活も特に影響しないので、いつもどおりに過ごしましょう。
前駆陣痛
前駆陣痛とは、出産が近くなると起こる下腹部の痛みです。
前駆陣痛も本陣痛も、子宮が収縮することで引き起こされます。人によってその程度はさまざまで、軽い生理痛程度の人もいれば、動けなくなるほど強い痛みを感じる人もいます。
前駆陣痛と本陣痛の違いは、痛みの持続時間です。本陣痛が出産まで長く続くのに対し、前駆陣痛はしばらくすると痛みが消えます。
前駆陣痛か本陣痛か自分で判断できないときは、病院または産院に連絡して、指示に従いましょう。
破水
破水は、何らかの原因で出産より前に羊水が漏れてしまうことをいいます。
破水すると子宮内感染が起こって赤ちゃんに危険がおよぶことがあるので、すぐに病院で処置を受けましょう。
特に、尿漏れに悩んでいるママは「尿漏れだと思っていたら破水していた」ということがあるので気をつけてくださいね。
羊水は尿と違って無臭で、透明または薄い乳白色をしています。自分でどちらか判断できない場合は、速やかに病院に連絡しましょう。
病院で簡単な検査を受ければ、破水かどうかがすぐにわかります。破水を防ぐためには、普段の生活で無理をしないことが大切です。
切迫早産
妊娠後期になると、仮に早産で生まれたとしても、新生児医療の助けを借りればほとんどの赤ちゃんが健康に成長できるまで発達しています。
切迫早産は、なんらかの原因で子宮口が開いて、赤ちゃんが出かかっている状態です。
もしおなかが張る・規則的に痛む場合は、速やかに病院を受診しましょう。日常生活では無理をしないように心がけることが予防につながります。
妊娠33週目にやること・やっておいたほうがいいこと
妊娠33週目にやること・やっておいたほうがよいことをお伝えします。
体調がよいときにやってみてくださいね。
お産の呼吸法を練習してイメージを掴んでみよう
出産予定日まであと2ヶ月を切りました。33週目頃になったらお産の呼吸法を確認し、お産のイメージを掴んでみましょう。
お産の呼吸法はラマーズ法やソフロロジー法などがあります。
お産の進み方についてもあらかじめ知っておくと、当日あわてずに済みますよ。
出産前後に必要な手続きを確認しよう
出産前後は、何かとバタバタしていて余裕がないママ・パパが多いです。今のうちに、出産前後に必要な手続きを確認しておきましょう。
給付金の申請や出生届提出の流れをチェックしておくとよいですよ。
出産後、ママは赤ちゃんと一緒に入院しています。必要な手続きは積極的にパパが行えるとよいですね。
里帰り出産予定の人は帰省しよう
里帰り出産をする人は、そろそろ帰省しましょう。
万が一の事態に備えて、余裕をもって帰省できるとよいですね。帰省のタイミングが遅くなると、移動に苦労するだけでなく、移動中に体調を崩しやすくなります。
帰省するときは体に負担の少ない交通手段で、パパまたは家族に付き添ってもらって移動するようにしましょう。
入院準備の最終チェック・再確認をしよう
妊娠33週頃になると予定日よりも早く陣痛がはじまり出産になるケースもあるため、入院準備の最終チェック・再確認をしましょう。
病院からもらう資料の中に、入院に必要なもののリストが入っていることが多いです。
そこに書かれているものが、必要な数準備されているか確認してください。万が一足りなくなったときに備えて、病院内の売店で購入できるかどうかも確認しておけるとよいですね。
確認が終わったら、入院に必要なものは大きなバッグなどにまとめておきましょう。1箇所にまとめておくと、急に入院になったときにも持っていきやすいですよ。
産休・育休・退職する準備をしよう
妊娠33週頃になったら、産休・育休前の引継ぎ、退職の挨拶を済ませておきましょう。
早めに済ませておくと、万が一切迫早産などで突然入院することになってもあわてずに済みます。
産休・退職の挨拶や、職場で配るお菓子の選び方などはこちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
【管理栄養士監修】妊娠中のおすすめレシピ
トモニテでは管理栄養士が監修した、妊娠中におすすめのレシピもご紹介しています♪
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出産までもう少し!お産のイメージトレーニングをはじめてみては?
妊娠も33週目に突入し、出産予定日まで2ヶ月を切りました。
出産や育児に対する不安とワクワク感が入り混じった気持ちで過ごしているママも多いでしょう。
妊娠33週目に入ったら、無理のない範囲でお産のイメージトレーニングをはじめてみるとよいですよ。
- 子宮で内臓が圧迫されるので無理はしないで
- 骨盤の痛みは我慢せずに早めに医師に相談を
- 適度に体を動かして、出産にむけて体力をキープしよう!
- 産前産後の手続きやその流れを確認しておこう
- 呼吸法を練習するなどして、お産のイメージを掴んでみよう
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
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