妊娠34週(9ヶ月)の妊婦・胎児の様子|過ごし方や気になる症状
出産が近くなり、赤ちゃんに会えるワクワク感と出産・育児に対する不安が混ざった気持ちで過ごしているママもいるでしょう。
出産34週頃は、つわりのような症状が出やすくなる時期です。1日の食事量はキープしながら、少しずつ食べるなどして乗り切りましょう。
この記事では、妊娠34週目の過ごし方や気をつけることをお伝えします。
出産が近くなり、赤ちゃんに会えるワクワク感と出産・育児に対する不安が混ざった気持ちで過ごしているママもいるでしょう。
出産34週頃は、つわりのような症状が出やすくなる時期です。1日の食事量はキープしながら、少しずつ食べるなどして乗り切りましょう。
この記事では、妊娠34週目の過ごし方や気をつけることをお伝えします。
妊娠34週目のママの様子
出産にあわせた入院のための準備は済みましたか?
病院や助産院からもらう準備リストを確認し、入院用バッグを作って準備しておくようにしましょう。
赤ちゃんのものとママのもの、両方の準備が必要です。
パジャマなどはマタニティから産後の授乳まで使えるデザインのものが多くありますので自分にあったものを選んでみましょう。
子宮のてっぺんがみぞおちまで上がってきてつわりのような症状が出やすくなる
妊娠34週頃になると、子宮のてっぺん(子宮底)がみぞおちぐらいまで上がってきます。
子宮で胃が圧迫されるため、食欲不振や吐き気、胃のむかつきなど、つわりのような症状に悩まされるママも少なくありません。
食事を一度にたくさん食べられなくなったときは、1日の食事量はそのままに4回以上に分けて少しずつ食べましょう。
少しずつ小分けにして食べることで、胃腸に負担がかかりにくくなりますよ。
膀胱が子宮に圧迫されて頻尿・尿漏れが起こりやすくなる
子宮がさらに大きくなって、膀胱も圧迫されるようになります。
膀胱が圧迫されることで、頻尿や尿もれといったトラブルが起こりやすくなるので、こまめにトイレに行くようにしましょう。
トイレを我慢すると膀胱炎になることがあります。トイレが近くなるからと水分を控える人もいますが、脱水症状を防ぐためにも、水分補給は積極的に行ってくださいね。
くしゃみをしたときなどの尿もれは、市販の尿もれパッドを使って対処するのがおすすめです。こまめに交換して、清潔に保ちましょう。
子宮に圧迫されて下半身の血流が悪くなるため痔になりやすくなる
大きくなった子宮が腸を圧迫することで便秘になりやすくなるだけでなく、肛門周辺の血行も悪くなります。
強くいきんだときに固くなった便で肛門周辺が切れたり、うっ血した部分がいぼになったりして、痔になりやすいです。
普段から積極的に食物繊維と水分を摂って便秘を防ぐほか、おしりを温めて血行をよくしておきましょう。
手がしびれることがある
ホルモンバランスの影響で、手根管症候群になりやすくなります。
手根管症候群とは、手の神経が手首の中にある「手根管」というトンネルで圧迫されることで起こる病気です。
神経が圧迫されることで手がしびれたり、痛くなったりします。もし手にしびれや痛みがある場合は、整形外科を受診しましょう。整形外科では、塗り薬や飲み薬を使って治療します。
妊娠中の手根管症候群は、出産すると症状が軽くなることが多いです。
おなかが張りやすくなる
妊娠30週以降は頻繁におなかが張りやすくなります。
このおなかの張りは生理的なものなので、次のようなことがなければ様子を見ていてかまいません。
病院を受診したほうがよいケース
規則的な張りが長時間続いている
痛みや出血などをともなう
これらの症状は切迫早産の兆候のことがあります。気になることがあればすぐに病院・産院に連絡して、指示に従いましょう。
骨盤が開いてくるため恥骨が痛くなる
おなかの赤ちゃんが大きくなってくると、出産にむけて徐々に骨盤が開いてきます。人によっては、痛みで歩けなくなることもあるでしょう。
そんなときは、骨盤底筋のトレーニングをしたり、妊婦帯や骨盤ベルトで下からおなかを支えたりするとよいですよ。
痛みがひどくて日常生活に支障が出そうなときは、早めに医師に相談しましょう。
心臓に負担がかかり動悸・息切れしやすくなる
妊娠33週頃になると、血流量が増えてママの心拍数が最大になります。
心臓に負担がかかって、動悸や息切れしやすくなっているので、無理をせずに過ごしましょう。
特に、体を動かしたあとなどは疲れがたまりやすく、疲れからおなかが張ることもあります。
少しでも疲れたと思ったら、座ったり横になったりして体を休められるとよいですね。
分泌物で乳頭がかゆくなる
妊娠34週頃になると、乳頭から分泌物が出てかゆくなることがあります。
これは体が授乳の準備をはじめているサインなので、心配いりません。
分泌物の量が多い場合は、母乳パッドを当てて対処しましょう。乳頭がかゆいときは、湿ったガーゼなどでやさしく分泌物をふき取ってくださいね。
足に負担がかかってむくみやこむら返りが起こりやすくなる
大きなおなかを支えているため、今まで以上に足に負担がかかっています。
妊娠34週頃になると、足がむくんだり、こむら返りが起こりやすくなったりするほか、足の付け根が痛むこともあるので、無理をしないでくださいね。
むくみがひどいときは、寝るときに足の下にクッションを置くなどして、足を少し高くして寝るのがおすすめです。足湯やマッサージで血行をよくするのも効果的ですよ。
こむら返りが起こったときは、やさしくストレッチして強張った筋肉を伸ばしましょう。足の付け根の痛みがひどいときは、我慢せず病院で相談してくださいね。
妊娠34週目の赤ちゃんの様子・エコー
妊娠34週頃になると、皮下脂肪が付き、ふっくらとした体つきになります。
骨はだいぶ硬くなってきましたが、頭がい骨はまだやわらかいままです。この頃になると、顔の筋肉も細かく動くようになり、エコーを当てるとさまざまな表情が確認できますよ。
声をかけたり、おなかを撫でたりすると、その刺激に反応して表情を変えることも。体の機能は成熟し、心臓や肺の働きも安定し、自律神経のバランスも整っています。
体は日々大きくなり、子宮内で体を動かす余裕もなくなってきます。この頃までに逆子が直らない場合は、帝王切開での出産になる病院・産院が多いです。
妊娠34週目頃の赤ちゃんの大きさ
受精から:224日~230日目
頭殿長:45cm~46cm
体重:1,800g~2,500g
妊娠34週0日目
呼吸機能や脳の機能はまだまだ成長の途中。
でも、もし早く生まれても生き延びるための体の機能は整いました。自力でなんとか呼吸ができます。
また、胃腸の消化機能がほぼ完成し、食べ物を消化することはできます。
妊娠34週1日目
里帰り出産の場合には、この頃の検診では里帰り先の病院の指示に従い、検診を受けるようにしましょう。
この頃を過ぎての移動はリスク大。特に飛行機の場合には36週以降は医師の診断書などが必要になります。
妊娠34週2日目
バースプランは立てましたか?出産や、産後の赤ちゃんとの過ごし方(母子同室かどうか)などの計画をたて、それを周囲や産院と共有することです。
悔いのないよう、しっかり相談しておきましょう。
妊娠34週3日目
赤ちゃんは胎盤から栄養のほかに病気への免疫もうけとります。
赤ちゃんの最初の予防接種は生後2ヶ月からですが、それまでは胎盤からうけとった免疫と母乳からの免疫が赤ちゃんを守ります。
妊娠34週4日目
この頃の赤ちゃんは羊水を飲み、排泄の練習をしています。
まだうんちはおなかの中に溜めています。生まれたあとに出しますが、黒っぽくてネバネバした緑色をしています。母乳やミルクを飲んで段々と黄色くなります。
妊娠34週5日目
産後、車で退院する予定のママなら、赤ちゃんを乗せるためのチャイルドシートは準備をしていますか?
新生児からチャイルドシートは必要です。マイカーへの設置の方法もあわせて、しっかり準備しておきましょう。
妊娠34週6日目
母乳は赤ちゃんにとっていちばんの栄養です。母乳には栄養だけでなく免疫なども含まれていて、赤ちゃんの健康にもメリットがあります。
乳首のマッサージをするなど母乳育児の準備をするのもよいでしょう。
妊娠34週目の過ごし方・気をつけること
妊娠34週目の過ごし方・気をつけることをお伝えします。体調が悪いときは無理をせず、体を休めてくださいね。
適度な運動で出産にむけて体力をつけよう
出産は、体力・気力ともに大きく消耗します。出産まで、無理のない範囲で運動を続けて、体力を落とさないようにしましょう。
特別なエクササイズをしなくても、窓ふきや床の雑巾がけなど、普段の家事もよい運動になりますよ。
ただし、医師に「運動は控えましょう」と言われたり、「子宮頸管が短い」と指摘されたりした人は、運動をはじめる前に医師に相談してくださいね。
毎日赤ちゃんの胎動をチェックしよう
妊娠32週~35週頃になると、赤ちゃんは約20分ごとに眠る・起きるを繰り返しています。
胎動の回数をカウントすると、赤ちゃんが元気に育っているかどうかがわかり、異常にも気づきやすくなりますよ。
胎動カウントは、赤ちゃんが「とてもよく動いている」と感じたタイミングからはじめます。そこから赤ちゃんが10回動くまでの時間を計りましょう。
個人差はありますが、赤ちゃんが10回動くまでは通常30分~40分程度かかることが多いです。
おなかに負担をかけないために楽な姿勢で過ごそう
おなかが大きくなると、身動きが取りにくくなるだけでなく、座っているだけでもしんどいと感じることが増えます。
少しでもしんどいと感じたら、楽な姿勢で体を休めましょう。体の左側を下にして横になる「シムス位」は、おなかが大きくなったママにおすすめの姿勢です。
シムス位に限らず、少しでも楽な姿勢を探してみましょう。
妊娠34週目に気になる症状や病気
妊娠34週目の気になる症状や病気を解説します。少しでも「変だな?」と感じることがあれば、次の健診を待たずに早めに病院を受診しましょう。
逆子
妊娠後期になると、赤ちゃんがおなかのなかで活発に動いて、逆子になることがあります。
妊婦健診で逆子と言われても次の健診までに直ることも少なくありませんが、妊娠34週頃になっても逆子のままの場合には、帝王切開での出産になることが多いです。
帝王切開で出産することになったら、主治医の説明をよく聞いて、帝王切開に合わせた準備を進めましょう。
前駆陣痛
前駆陣痛とは、出産が近くなると起こる下腹部の痛みです。
前駆陣痛も本陣痛も、子宮が収縮することで引き起こされます。人によってその程度はさまざまで、軽い生理痛程度の人もいれば、動けなくなるほど強い痛みを感じる人もいます。
前駆陣痛と本陣痛の違いは、痛みの持続時間です。本陣痛が出産まで長く続くのに対し、前駆陣痛はしばらくすると痛みが消えます。
前駆陣痛か本陣痛か自分で判断できないときは、病院または産院に連絡して、指示に従いましょう。
破水
破水は、何らかの原因で出産より前に羊水が漏れてしまうことをいいます。
破水すると子宮内感染が起こって赤ちゃんに危険がおよぶことがあるので、すぐに病院で処置を受けましょう。
特に、尿漏れに悩んでいるママは「尿漏れだと思っていたら破水していた」ということがあるので気をつけてくださいね。
羊水は尿と違って無臭で、透明または薄い乳白色をしています。自分でどちらか判断できない場合は、速やかに病院に連絡しましょう。
病院で簡単な検査を受ければ、破水かどうかがすぐにわかります。破水を防ぐためには、普段の生活で無理をしないことが大切です。
早産
妊娠34週以降であれば、早産で生まれたとしても赤ちゃんは自力で呼吸できることが多いです。
ママや赤ちゃんの状態によっては、医療的処置で出産を早めて、新生児治療室(NICU)で治療を行うことがあります。
もし、次のような症状があれば、早産の可能性があるので病院を受診しましょう。
早産の兆候
おなかの張り
出血
下腹部の痛み
腰の痛み
早産の兆候は妊娠中は常に起こりうる症状と似ています。
「いつもと違うな」と不安になったら、次の健診を待たずに病院を受診しましょう。安静に過ごすことを心がけ、医師の指示に従ってくださいね。
妊娠34週目にやること・やっておいたほうがいいこと
妊娠34週目にやること・やっておいたほうがよいことをお伝えします。
里帰り出産予定の人は帰省しよう
里帰り出産をする人は、帰省を済ませた方がよい時期です。
万が一の事態に備えて、余裕をもって帰省できるとよいですね。帰省のタイミングが遅くなると、移動に苦労するだけでなく、移動中に体調を崩しやすくなります。
帰省するときは体に負担の少ない交通手段で、パパまたは家族に付き添ってもらって移動するようにしましょう。
出産する場所までの交通手段を決めよう
突然陣痛がはじまったり、破水したりしたときも慌てないように、病院・産院までの交通手段を決めましょう。
自家用車で向かう場合は、自分で運転せず、パパや家族に運転してもらってくださいね。自家用車で向かうのが難しいときは、陣痛タクシーを利用しましょう。
陣痛タクシーは、事前に出産を予定している施設や日時を登録しておくと、優先的にタクシーを配車してくれるシステムです。
さまざまなタクシー会社が導入しているので、身近なタクシー会社で利用できないか調べてみてくださいね。
お産の呼吸法を練習してイメージを掴んでみよう
出産予定日まであと2ヶ月を切りました。33週目頃になったらお産の呼吸法を確認し、お産のイメージを掴んでみましょう。
お産の呼吸法はラマーズ法やソフロロジー法などがあります。
お産の進み方についてもあらかじめ知っておくと、当日あわてずに済みますよ。
自分なりのリラックス方法を探してみよう
お産は、長時間にわたることが多いです。陣痛の合間に緊張をほぐして、少しでもリラックスすることで、長時間にわたるお産も乗り切りやすくなりますよ。
自分が楽に過ごせる姿勢や好きな音楽、リラックスできる香りなど、体の緊張と気持ちをほぐす方法やアイテムを探してみましょう。
病院によってはお産の際に好きな曲をかけてくれたり、好きな香りを嗅がせてくれたりすることもあります。
出産前後に必要な手続きを確認しよう
出産前後は、何かとバタバタしていて余裕がないママ・パパが多いです。今のうちに、出産前後に必要な手続きを確認しておきましょう。
給付金の申請や出生届提出の流れをチェックしておくとよいですよ。
出産後、ママは赤ちゃんと一緒に入院しています。必要な手続きは積極的にパパが行えるとよいですね。
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妊娠34週に入ると、出産までは1ヶ月半ほどとあっというまです。
出産が近くなるにつれ、おなかが大きく重くなって体に負担がかかりやすくなるので、無理をせずに過ごしましょう。
少しでも不安なことがあれば、次の健診を待たずに病院を受診してくださいね。
- おなかが大きくなって体に負担がかかるので無理しないで
- 食事は少しずつこまめに食べよう
- 便秘・痔を防ぐために食物繊維と水分を積極的に摂ろう
- 出産に備えて病院・産院までの交通手段を決めよう
【注意事項】
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