妊娠検査薬の蒸発線とは?結果の見方や検査薬の使い方を解説
妊娠検査薬を使うと、判定窓に陽性反応とは違う色の薄い線が浮き出てくることがあります。
これは蒸発線と呼ばれる線で、残念ながら陽性反応ではありません。
本記事では、蒸発線かどうかの判定方法を解説していきます。
蒸発線がでる原因や妊娠検査薬の正しい使い方、医療機関の受診の目安なども紹介します。
妊娠検査薬を使うと、判定窓に陽性反応とは違う色の薄い線が浮き出てくることがあります。
これは蒸発線と呼ばれる線で、残念ながら陽性反応ではありません。
本記事では、蒸発線かどうかの判定方法を解説していきます。
蒸発線がでる原因や妊娠検査薬の正しい使い方、医療機関の受診の目安なども紹介します。
妊娠検査薬に出る蒸発線とは
妊娠検査薬で判定を行う際、10分以上経過した後に説明書には無い色の薄い線がうっすらと出ることがあります。
これは蒸発線と呼ばれる線で、陽性反応ではありません。まずは、線が出る理由や陽性反応との違いを見ていきましょう。
妊娠検査薬の蒸発線はどんな線?
蒸発線は妊娠検査薬にしみ込んだ尿の中から水分が蒸発することで浮き出てくる線をいいます。
妊娠検査薬の薬剤が付着した部分から尿の水分が蒸発し、尿の成分が濃縮されて判定窓の中に残ることが原因です。
特徴は、陽性のラインと比べると色が薄く、出るまでに時間がかかること。
陽性のラインはすぐに出ますが、蒸発線は10分以上経過してから薄い線が出るのが違いです。
規定時間をすぎて薄い線が出てきた場合、蒸発線の可能性があります。
妊娠検査薬の蒸発線は陽性?陰性?
蒸発線は妊娠検査薬に残った尿が蒸発することで出るラインなので、陽性反応ではありません。
蒸発線の色は使う妊娠検査薬によって異なりますが、検査から10分以上経過してから出ることが特徴です。
また、検査薬で陽性の判定が出た後も、長く放置すると線が消えたりすることがあります。
説明書に記載されていない使用方法や、目安の放置時間を超えてから現れた線は正確な判定結果ではありません。
検査薬を破棄し、新しいもので再検査しましょう。
妊娠検査薬の使い方・仕組みは?
妊娠検査薬は指定の場所に尿をしみ込ませて使います。
尿をしみ込ませてから一定時間経過すると判定窓に説明書指定の色のラインが出た場合は陽性、それ以外の場合は陰性になります。
検査に必要な時間は検査薬によって違うので、説明書で確認しましょう。
検査時期が早すぎるフライング検査でも陰性になる場合があるので、妊娠を疑う症状がある場合は別の日に再度検査すると安心です。
妊娠検査薬を使うポイント
説明書通りの使用法で使う
生理開始予定日から1週間後を目安に使う
起床直後の尿で検査する
蒸発線以外の薄い線が出る原因
蒸発線以外にも判定窓に薄い線が出るケースがあります。
説明書にない色ならば、残念ながら陰性反応です。
薄い線が出る原因は、使い方や時期が異なっていることが多いので、ここで解説していきます。
尿が薄い
尿中のhCGホルモンが薄いと、判定窓に出る線が薄くなることがあります。
妊娠検査薬は尿中のhCGというホルモンを検出することで妊娠しているかどうかを調べます。
尿が薄いと尿中のhCGホルモンの検出量が少なくなり、線が薄くなることがあります。
hCGホルモンに反応して薄い場合、妊娠の可能性があります。
薄い線が出てしまった時には、新しい妊娠検査薬を買って検査をやり直しましょう。
紙コップなどに尿をとってから検査すると失敗しにくくなります。採尿は尿の濃度が安定する朝一番がおすすめです。
尿の量が多い
妊娠検査薬は尿中のhCGという妊娠初期に排出されるホルモンを調べるアイテムです。
そのため、陰性でも尿の量が多すぎることが原因でhCGが多く検出され、陽性の線が出てしまうことがあります。
陰性でもhCGホルモンが分泌されるケース
卵巣腫瘍などhCG産生腫瘍
閉経前後の人
不妊治療中でhCGを含む排卵誘発剤を投与している
それを防ぐためには、説明書を読んで適切な尿の量を確認しておきましょう。紙コップなど別の容器で尿を採取すると検査がスムーズです。
判定の時期が早い
妊娠検査薬で薄い線が出た場合、検査の時期が早い可能性があります。
検査時期が早いフライング検査になってしまうと、hCGホルモンが十分に分泌されておらず、線が薄くなってしまいます。
妊娠検査薬は生理予定日の1週間後に使えるので、生理周期がズレてしまった場合も線が薄くなります。「線が薄いけれど、生理が始まらない」といった場合は再検査をしてみましょう。
hCGの分泌量が多い
妊娠検査薬では、hCGが少なすぎる時期には陰性になります。
しかし、妊娠期間が経過し、hCGが増えた場合にも正常な結果が出ないことがあります。
また、多胎児を妊娠している場合もhCGの量が多くなるので、陰性のような反応が出るケースがあります。
このため、一度陰性のような反応が出た場合にも、生理が遅れている時は再度検査をするか、産婦人科に受診しましょう。
流産してしまっている
妊娠検査薬は妊娠初期に出るhCGというホルモンに反応するため、すでに流産してしまっている場合も陽性のような反応や薄い線が出る時があります。
ただし、妊娠検査薬だけでは流産を判断することはできません。
生理以外の出血など、いつもと違う体調不良がある場合は産婦人科で判断してもらいましょう。
蒸発線が出るときはどうすれば良い?
蒸発線は、検査後に妊娠検査薬をそのまま置いていたことで尿が蒸発し出る線です。
残念ながら陰性反応ですので、妊娠の有無を検査するためには、新しい妊娠検査薬を使った再検査か受診が必要になります。
また、陽性の線が薄い、陰性だったのに生理がこない場合も、再検査か医療機関で検査しましょう。
妊娠検査薬の線が薄かったら
正しい使い方・時期で検査しなおす
デジタルタイプの妊娠検査薬で検査する
産婦人科の医師に相談する
蒸発線が出たら妊娠の可能性は低い!線が薄い時は再検査を
妊娠検査薬で出る蒸発線は、検査から10分以上経過した尿が蒸発して出る線です。
陽性反応ではないので、蒸発線がでたり薄い線が出た場合は後日新しい検査薬での再検査をしましょう。
「蒸発線が出るのは通常の妊娠ではない」と不安になってしまうケースがあるかもしれませんが、妊娠検査薬で分かるのは妊娠の有無だけです。
検査の結果が陰性・陽性に関わらず、体調にいつもと変わった点があるのであれば産婦人科に相談してみましょう。
- 蒸発線は陽性ではない
- 蒸発線や線が薄い場合は再検査をしよう
- 妊娠検査薬は説明をに沿って正しく使おう
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