
妊娠超初期の腹痛の原因は?生理前との違い・注意が必要な症状も解説
妊娠超初期に腹痛を感じるママもいます。しかし、大きな問題のない腹痛なのか、注意が必要な腹痛なのか、判断に迷うこともあるのではないでしょうか。
この記事では、妊娠超初期の腹痛の原因や対処法、医療機関への相談が必要なケースを解説します。
妊娠超初期の腹痛について理解し、不安を和らげましょう。
妊娠超初期に腹痛を感じるママもいます。しかし、大きな問題のない腹痛なのか、注意が必要な腹痛なのか、判断に迷うこともあるのではないでしょうか。
この記事では、妊娠超初期の腹痛の原因や対処法、医療機関への相談が必要なケースを解説します。
妊娠超初期の腹痛について理解し、不安を和らげましょう。
妊娠超初期の腹痛はよくあること?

妊娠超初期に腹痛を感じるママもいます。
妊娠超初期とは、妊娠0〜3週までの時期のことです。妊娠に気づいていないことも多いですが、一部のママは軽い腹痛などの症状を感じることがあります。
トモニテ編集部が妊娠を経験した女性を対象に行った妊娠超初期症状に関するアンケートでは、妊娠超初期に腹痛を感じた人は84人中13人でした。
約15%の人がお腹の痛みを感じていることから、妊娠超初期に腹痛が起こるのは珍しいことではないでしょう。
妊娠超初期の腹痛はどんな感じ?

妊娠超初期の腹痛には個人差があり、一概に特徴を断言することはできません。
トモニテ編集部のアンケートで妊娠超初期に腹痛を感じたと回答した人に対し、具体的な症状を尋ねると、以下の回答が寄せられました。

熱海のカービィさん/40代/専業主婦/関東地方在住/1児のママ

ZEDさん/40代/会社員(正社員)/近畿地方在住/2児のママ

ブタゴリラさん/30代/パート・アルバイト/近畿地方在住/1児のママ

ののさん/30代/パート・アルバイト/近畿地方在住/1児のママ
生理痛に似た下腹部の鈍い痛み、チクチクとした痛みなど、人によって痛みの感じ方が異なるようです。なかには激痛を経験した人もいるようですね。
妊娠超初期にあらわれる腹痛の有無・程度は人それぞれだと考えられます。
妊娠超初期と生理前の腹痛の違いは?

痛みの程度や感じ方は人それぞれ異なり、妊娠に起因する腹痛かわかりづらいので、一律に「こんな違いがある」ということはできません。
トモニテ編集部のアンケートで、妊娠超初期と生理前の腹痛に違いがあったと回答した10人に対し、具体的にどのような違いがあったかを尋ねると以下の回答が得られました。

べすもあさん/30代/会社員(正社員)/北海道在住/2児のママ

ターロットさん/20代/パート・アルバイト/関東地方在住/2児のママ

ZEDさん/40代/会社員(正社員)/近畿地方在住/2児のママ

熱海のカービィさん/40代/専業主婦/関東地方在住/1児のママ
生理前に比べ、痛みの場所や感じ方が違うと感じることがあるようです。
生理前は腹痛がないのに、妊娠超初期には痛みを感じたという人も見受けられますね。
妊娠超初期の腹痛はいつからいつまで続く?

妊娠超初期の腹痛は、妊娠3週頃にはじまり、妊娠16週頃まで続くのが一般的です。
ただし、妊娠超初期の腹痛を感じる時期は個人差が大きく、短期間で痛みが治まる人もいれば、妊娠中期以降まで続く人もいます。
妊娠超初期の腹痛の原因は?

妊娠超初期の腹痛は、主に以下の3つの原因が考えられます。それぞれ詳しく見ていきます。
ホルモンバランスの変化
妊娠によるホルモンバランスの変化が腹痛を起こすことがあります。
妊娠すると、エストロゲンやプロゲステロン、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が急激に増加します。このうちプロゲステロンは、子宮の筋肉を和らげる作用がありますが、同時に、子宮の軽度の痙攣や不調を引き起こすことがあります。
また、3つのホルモンの影響で胃腸の働きが弱くなり、便秘になってしまうことも。その結果、腹痛やお腹の不快感を引き起こすことがあるのです。
着床痛
着床痛とは、受精卵が子宮内膜に着床するときに起こる軽い痛みのことです。
痛みの感じ方は人それぞれで、下腹部に軽く刺すようなチクチクした痛みや鈍い痛み、腰痛を感じるママもいます。「着床出血」という少量の出血をともなうこともあります。
ただし、着床痛に医学的な根拠はなく、すべてのママが着床痛を感じるわけではありません。着床の時期に感じる痛みは着床によるものではなく、子宮の収縮による痛みだと考える医師もいます。
便秘・ガスだまり
妊娠中は、プロゲステロンの影響で腸の働きが弱くなり、便秘やガスだまりを起こしやすくなります。
吐き気や嘔吐などのつわり症状により、水分や食物繊維が不足することで、便が硬くなってしまうこともあります。
妊娠超初期の腹痛の対処法は?

妊娠超初期の腹痛は、日常の工夫で和らげられる可能性があります。妊娠超初期に起こる腹痛の対処法を確認しましょう。
お腹を温める
妊娠超初期に腹痛を感じたら、お腹を温めましょう。お腹を温めることで、血行がよくなり筋肉の緊張がほぐれます。腸の動きを促進し、ガスや便秘による痛みを軽くする効果もありますよ。
38度程度のぬるめのお湯を入れた湯たんぽをお腹に当てたり、ホットタオルを使ったりするとよいでしょう。体を温める食べ物を口にするのもおすすめですよ。
ただし、温めすぎると汗をかき、冷えや低温やけどの原因になります。肌に赤みや痛みが出てきたら温めすぎのサインなので、医師に相談しましょう。
体を温める効果のある食べ物
生姜
にんじん
れんこん
ごぼう
ほうれん草
冬に旬を迎える食材や、寒い地域で採れる食材は、体を温める効果があるとされています。
ぜひ毎日の食事に取り入れてみてくださいね。
楽な姿勢で休む
腹痛を感じたときは無理せず休みましょう。横になり膝を軽く曲げると、腹部の緊張が和らぎます。クッションなどを使ってもよいですね。横になれないときは、座ってじっとするだけでも効果がありますよ。
適度に体勢を変え、体への負担を減らしましょう。
水分をこまめに摂る
こまめに水分を摂ることも、便秘の予防や代謝促進につながります。嘔吐や下痢の症状がある場合も、水分補給をすることで脱水を防ぐことが可能です。
冷たい飲み物は腹部を刺激する可能性があるため、常温の水やぬるま湯を少しずつこまめに飲みましょう。
ハーブティーを飲んだり、スープなど食事で水分を取り入れたりするのもよいですね。
ハーブのなかには妊娠中に避けたいものもあるので、妊婦さんも飲めるものかを事前に確認しましょう。
便秘のときは食物繊維を摂る
腹痛に加え便秘の症状がある場合は、積極的に食物繊維を摂取しましょう。食物繊維を摂ることで、腸内環境が整い、便秘の予防・改善につながります。
食物繊維には、便を柔らかくする作用がある「水溶性食物繊維」と、便のかさを増やして腸を刺激する「不溶性食物繊維」があります。水溶性食物繊維・不溶性食物繊維をバランスよく摂り、便秘を改善させましょう。
ただし、食物繊維を一気に摂りすぎるとお腹に負担がかかるため、少しずつ食べるようにしてください。
注意が必要な腹痛の症状とは?

妊娠超初期の腹痛は心配ないことが多いですが、なかには病気のサインであるケースも。ここでは、注意が必要な腹痛の症状について解説します。
痛みがどんどんひどくなる
痛みがどんどんひどくなる場合、流産や異所性妊娠(子宮外妊娠)などの可能性があります。
1時間ほど休んでも痛みが治らない・だんだん強くなるなどの場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
激しい痛みがある
激しい痛みがある場合は、重度の子宮筋腫や便秘、卵巣嚢腫の捻転などの可能性があります。また、重度の脱水や貧血、虫垂炎の疑いもあるでしょう。
寝ていても目が覚めるほどの強い痛みや、冷や汗をかくほどの腹痛がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
出血がある
妊娠超初期の出血は必ずしも赤ちゃんに悪影響を及ぼすとは限りません。しかし、出血をともなう場合は、受診したほうがママも安心して過ごせるでしょう。
大量の出血や鮮血がみられる場合、異所性妊娠(子宮外妊娠)や絨毛膜下血腫などの可能性があります。
出血の量・色・期間などをメモして、医療機関を受診しましょう。
嘔吐の症状がある
妊娠超初期症状やつわりの症状として嘔吐があるママもいます。
しかし、激しい腹痛と嘔吐の症状がある場合は、食中毒や胃腸炎などかもしれません。妊娠中は免疫力が下がりやすく、重症化のリスクが高いので、早めに医師に相談しましょう。
妊娠超初期に痛み止めを飲んでもいい?

妊娠超初期に薬を服用しても、赤ちゃんに影響する可能性は低いとされています。
赤ちゃんの器官が形成される妊娠4〜12週には、薬の服用が赤ちゃんに特に影響するとされているため注意が必要です。
しかし、体内での残留性が高い薬は、成分が残ったまま妊娠4週に入ってしまう可能性もあるため注意が必要です。
痛み止めを自己判断で服用するのは避け、必ず医師に相談しましょう。
妊娠超初期の腹痛はよくある症状。痛みが強いときは医師に相談を

妊娠超初期は、ホルモンバランスの変化により腹痛を感じることがあります。
軽度な痛みは心配ないケースがほとんどですが、我慢できないほどの痛みが続く場合などは、必ず医療機関を受診しましょう。
また、痛み止めを飲むときは自己判断せず、医師に相談すると安心です。
- 妊娠超初期に腹痛を感じることがある
- 痛みの有無や程度には個人差がある
- 生理前の腹痛と明確に区別できないことも
- 腹痛を感じたらお腹を温める・楽な姿勢で休むなどの対応を
- 痛みが強い・ひどくなる場合は、速やかに医療機関を受診しよう
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