着床出血はどんな痛みがある?生理痛との違いは?体験談もあわせて紹介
「着床出血の痛みってどんな感じ?」と悩むことはありませんか?
この記事では、着床出血の痛みについて詳しく解説します。生理痛との違いや注意が必要な痛みの原因、先輩ママの体験談も紹介するので、着床出血の痛みについて気になる人はぜひチェックしてくださいね。
「着床出血の痛みってどんな感じ?」と悩むことはありませんか?
この記事では、着床出血の痛みについて詳しく解説します。生理痛との違いや注意が必要な痛みの原因、先輩ママの体験談も紹介するので、着床出血の痛みについて気になる人はぜひチェックしてくださいね。
着床出血って痛いの?痛みがあれば妊娠している?
着床出血とは、受精卵が着床するときに起こる出血のことです。この時期に感じる痛みを「着床痛」と呼ぶことがあります。
着床出血や着床痛が起きるかは人によって異なり、まったく起きない人もいれば、どちらの症状もみられる人もいます。
着床出血は、着床によって起きたものか判別するのは難しく、着床痛も医学的には存在が証明されていない症状です。
あくまで着床の時期にみられる出血や腹痛を、着床が原因と考えて「着床出血」「着床痛」と呼んでいるだけで、出血や痛みがあるからといって必ずしも妊娠しているとは限りません。
着床出血の痛みはどんな感じ?
着床時期に感じる痛みは、チクチク、ピリピリとした腹痛や腰痛を感じる人が多いといわれています。
出血は少量のことが多く、出血による痛みを感じる人は少ないでしょう。
生理痛のような鈍い痛みや下腹部に軽い圧迫感を覚える人もいますが、生理痛のように激しく痛むことは基本的にありません。
着床出血の痛みはいつからどのくらい続く?
着床痛は、受精卵が子宮内膜に着床する時期に感じることが多いといわれています。この時期は、排卵から約6〜12日後にあたります。
痛みは1~3日程度で治まることが多いようですが、個人差があります。
着床出血で痛みを感じることがあるのはどうして?
着床痛は医学的に証明されている症状ではなく、明確な原因もわかっていません。
しかし、子宮の収縮が原因と考える専門家もいます。受精や着床の時期は、子宮が収縮を繰り返して大きくなろうとするため、その影響で痛みを感じることがあると考えられているのです。
また、受精卵が子宮内膜にめり込むようにして着床することから、妊婦さんが痛みを連想しているのではないか、という考え方もあります。
なかには「着床痛は存在しない」と考える人もおり、専門家のなかでも見解が分かれているようです。
着床出血の痛みと生理痛の違いは?
着床痛はチクチク、ピリピリとした腹痛・腰痛を感じる人が多いです。生理痛と似た鈍痛の場合もありますが、激しく痛むことは基本的にありません。
一方、生理痛は、人によっては日常生活に支障が出るほどの下腹部痛が生じることがあります。痛み止めを必要とするほど激しく痛む場合もあるでしょう。
着床痛の原因は明確にはわかっていませんが、生理痛は経血を外に押し出すために子宮が収縮することで引き起こされます。
着床痛のほうが生理痛よりも軽度な傾向がありますが、個人差があるので正確に見分けるのは難しいかもしれません。
着床出血は痛みがないこともある?
着床痛は医学的に証明されておらず、痛みを感じる原因も明確にはわかっていません。
専門家のなかには「着床痛はない」と考えている人もいるので、痛みがないからといって「着床できていないのかな…」と不安に感じる必要はありませんよ。
注意が必要な痛みの原因
生理予定日前後・着床の時期に痛みがある場合、以下の原因も考えられます。
異所性妊娠(子宮外妊娠)
異所性妊娠とは、受精卵が子宮内ではなく別の場所に着床することを指します。卵管に着床してしまうことが多いですが、卵巣や腹腔に着床することもあります。
異所性妊娠になると、下腹部や骨盤の片側に局所的な痛みを感じることがあります。放っておくと卵管が破裂して下腹部に激しい痛みが起こり、緊急の対処が必要になることもあるため注意が必要です。
子宮筋腫
子宮筋腫は子宮の筋肉層にできる良性の腫瘍です。この腫瘍が大きくなると、直腸や膀胱などの隣接する臓器が圧迫されることがあります。
月経時やそれ以外の時期に、下腹部全体に鈍痛を感じることが多いです。筋腫ができる場所によっては、非常に強い痛みが発生することもあります。
また、生理の出血量が増えたり生理期間が長引いたりすることもあれば、下腹部の圧迫感や頻尿などの症状をともなうことも。
痛みの頻度は筋腫の位置や大きさにより異なります。
クラミジア感染症
クラミジア感染症は性行為によって感染する細菌感染症です。女性では特に症状が軽微なことが多く、気づかない場合もあります。
しかし、放っておくと子宮内膜や卵巣に炎症を引き起こす可能性があるため、早めの治療が大切です。
無症状である場合がほとんどですが、以下のような症状が出ることがあります。
クラミジア感染症の主な症状
下腹部の鈍痛や圧迫感
性交時の痛み
排尿時の痛み
おりものの増加
淋菌感染症(淋病)
淋菌感染症は淋菌という細菌による性感染症で、性行為を通じて男女問わず感染します。特に女性は自覚症状が少ないため気づかないことが多いですが、卵管炎や卵巣炎を発症し不妊につながる可能性もあるので注意が必要です。
主な症状として、排尿時の痛みや異常なおりもの、性交痛がみられ、進行すると激しい下腹部痛や発熱なども引き起こされます。
妊婦さんからおなかの赤ちゃんに感染することもあります。
トリコモナス症
トリコモナス症は「腟トリコモナス」という原虫によって引き起こされる性感染症です。
主な症状として、泡状で生臭い黄緑色のおりものがみられます。陰部の痛みや性交痛、排尿時の痛みが起こることもあります。
放置すると卵管炎や不妊の原因になるので、早めの治療が大切です。
子宮頸がん
子宮頸がんは子宮の入り口にあたる子宮頸部に発生するがんです。初期段階では症状がほとんど現れませんが、進行すると不正出血や性交後の出血、下腹部の鈍痛が出てきます。
子宮頸がんは定期的な検診で早期発見が可能なので、異変を感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。
子宮体がん
子宮体がんは子宮内膜に発生するがんで、出産したことがない人や肥満の人、月経不順の人などがかかりやすいといわれています。
初期段階では不正出血が主な症状として現れます。進行すると、下腹部の痛みや性交痛、腰痛などを感じることがあります。
異常を感じたら、早期に医師の診察を受けることが重要です。
早期流産
早期流産は、妊娠12週未満に赤ちゃんが亡くなってしまい、妊娠を継続できなくなることを指します。
主な症状は、下腹部の痛みや張り、不正出血などです。痛みはなく、少量の出血のみがみられることもあります。
絨毛膜下血腫
絨毛膜下血腫は、絨毛膜と子宮内膜の間に血液がたまっている状態です。子宮収縮による痛みが生じ、血腫が大きいと大量に出血することもあります。
多くの場合自然になくなりますが、妊娠中期になっても出血が続く・血腫が大きい場合は治療が必要です。
気になる痛みを感じたら医師に相談しよう
痛みが長引く・どんどん激しくなる・大量の出血がみられる、などの場合は、早急に医師に相談しましょう。
性感染症やがんなどの病気が隠れている可能性があります。放っておくと炎症や不妊につながる病気もあるため、少しでも違和感を覚えたら医療機関を早めに受診してください。
着床出血のときに痛みはあった?
トモニテ編集部では、妊娠を経験した女性を対象に、着床出血に関するアンケートを実施しました。
着床や着床出血の際に痛みがあったかを調査したところ、「あった」と回答した人は5人(6%)、「なかった」と回答した人は47人(56%)、「わからない」と回答した人は32人(38%)という結果に。
痛みを明確に感じた人は少数にとどまったことから、着床痛を感じないケースのほうが多いようです。
「あった」と回答した人に具体的な痛みについて尋ねると、以下のコメントが寄せられました。
ねいろさん/50代/専業主婦/中部地方在住/2児のママ
まにまにさん/30代/専業主婦/四国地方在住/2児のママ
まきさん/40代/会社員(正社員)/関東地方在住/2児のママ
生理痛より軽い、または同じような痛みを感じた人が多く見受けられました。
アンケート実施概要
実施日:2024年8月7日から8月21日
実施媒体:クラウドワークス
対象:妊娠を経験した女性
回答者数:84名
着床の時期に軽い痛みを感じることがある。気になるときは医師に相談を
着床の時期には、チクチク、ピリピリとした軽い腹痛を感じることがあります。「着床痛」と呼ばれることもありますが、医学的根拠はなく「着床痛は存在しない」と考える専門家もいます。
痛みがないからといって「着床できていないのかも」と心配する必要はありませんよ。
痛みが強い・長引く場合は、異所性妊娠や性感染症、がんなどの病気の可能性も考えられます。気になる痛みがあれば、早めに医師に相談しましょう。
- 着床出血の痛みは、一般的に軽度で短期間
- 着床痛に医学的根拠がなく、痛みを感じない人も多い
- 痛みの原因には、異所性妊娠や子宮筋腫などの疾患も考えられる
- 痛みが強い・長引く場合や大量出血がある場合は早めに医師に相談しよう
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
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記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
掲載情報に基づく判断はユーザーの責任のもと行うこととし、必要に応じて適切な医療機関やかかりつけの病院などに相談・受診してください。