
【医師監修】着床出血はいつ・何日間起こる?生理との違い・出血が長引く原因も解説
妊娠初期の着床出血について「いつ起こる?」「どのくらい続くの?」と不安を感じていませんか?
この記事では、着床出血が起こる時期や生理との見分け方などを解説します。着床出血以外の出血や先輩ママの体験談もあわせて紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。
妊娠初期の着床出血について「いつ起こる?」「どのくらい続くの?」と不安を感じていませんか?
この記事では、着床出血が起こる時期や生理との見分け方などを解説します。着床出血以外の出血や先輩ママの体験談もあわせて紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。
着床出血が起こるのはいつ?性行為から何日後?

着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる出血です。一般的には、性行為から7〜14日ほどたった頃(妊娠3〜4週目頃)に見られます。
この時期は生理予定日とほぼ同じタイミングなので、生理と見分けがつきにくいこともありますが、出血量や出血している期間で区別することができます。
着床出血は何日間続く?生理との違いは?

ここでは、着床出血の期間や特徴を解説します。生理との違いも紹介するので、チェックしてみましょう。
着床出血の期間・特徴
着床出血が続く期間は、一般的に1~2日とされています。
生理の出血期間に比べると短く、また出血量が少ないのも特徴です。生理のように、ドロっとした血の塊が出ることも基本的にありません。
そのため、着床出血があっても気づかないことや「思っていたより早く生理が終わった」と感じて見過ごすこともあります。
生理の期間・特徴
着床出血が1~2日程度で終わるのに対して、生理の出血は一般的に3~7日続きます。
黒っぽい、ドロっとした血の塊が出ることもあり、量も多いのが特徴です。
人によっては、下腹部が激しく痛むこともあります。
着床出血と生理を見分けるには?
着床出血と生理はほぼ同じタイミングで起こるため、見分けがつかないこともあります。
着床出血か生理かを判断するため、出血がみられたら妊娠検査薬を使ってみましょう。
妊娠検査薬で陽性が出た場合は妊娠している可能性があるので、産婦人科を受診してください。
生理がいつもより短かったら着床出血なの?

生理がいつもより短くても、必ずしも着床出血とは限りません。
生理の期間は、ストレスやホルモンバランスの影響でいつもより短くなることがあります。
そのため、着床出血のように、少量の出血が1〜2日程度で終わってしまっても生理の可能性があるのです。
出血の量が少ない・期間が短い場合は、過少月経や過短月経などの可能性もあるので、病院を受診してみましょう。
着床出血が長引くときに考えられることは?

出血が2〜3日以上続く場合は生理の可能性がありますが、別のリスクや病気が原因であることもあります。
ここでは、出血が長引く場合にどのようなリスクが考えられるのか、どのような出血がみられたら注意が必要なのかを解説します。
出血が長引く場合に考えられる病気
出血が長引く場合に考えられる主な原因としては、以下が考えられます。
出血があった場合に考えられるリスクや病気
絨毛膜下血腫
絨毛膜と子宮内膜の間に着床出血が溜まり、血の塊ができることです。
異所性妊娠(子宮外妊娠)
受精卵が子宮以外の場所に着床してしまうことです。出血のほか、激しい腹痛を伴うこともあります。
胞状奇胎
絨毛細胞が異常に増殖し、子宮内にぶどうの房のようなつぶつぶがたくさんできてしまうこと。
前置胎盤
胎盤が通常よりも低い位置にでき、子宮口をふさいでしまっている状態です。少量の出血が数回起こることもあれば、突然大量に出血することもあります。
切迫流産
流産の可能性が高い状態のことです。出血や下腹部痛などの症状があります。
早期流産
妊娠12週までに流産することです。少量の出血や、子宮収縮による腹痛などが見られます。
子宮頸部びらん
子宮の入り口付近が赤くただれた状態です。少量の出血が見られます。
子宮頚管ポリープ
子宮頸管にできる良性の腫瘍です。少しの刺激で出血しやすくなり、少量の不正出血が見られます。
子宮頸がん
子宮頸部にできるがんです。月経時以外での出血や性交痛などがあり、出血量が徐々に増えていくのが特徴です。
子宮体がん
子宮体部にできるがんです。少量の出血や褐色のおりものがみられます。
子宮内膜症
不正出血が見られることがあります。また、月経時に出血量が多くなったり重い下腹部痛を感じたりもします。
注意が必要な出血とは?
以下のような出血がある場合は注意が必要です。
受診が必要!注意したい出血
大量の出血
通常の生理以上の量の出血が続く場合、異所性妊娠や流産などの可能性があります。
激しい腹痛をともなう出血
強い痛みをともなう出血の場合も、異所性妊娠や流産などの可能性があります。
長期間続く出血
出血が続く場合、ホルモンバランスの乱れやポリープなどの可能性があります。
このような出血が見られた場合は、着床出血ではなく病気がひそんでいる可能性があります。
早めに医師の診察を受けましょう。
着床出血はいつ・どのくらい続いた?先輩ママの体験談

トモニテ編集部では、妊娠を経験した女性を対象に着床出血に関するアンケートを実施しました。
着床出血がいつ起きたのか・どのくらい続いたのかを調査したので、参考にしてくださいね。
アンケート実施概要
実施日:2024年8月7日から8月21日
実施媒体:クラウドワークス
対象:妊娠を経験した女性
回答者数:84名
着床出血はいつ頃あったか

着床出血が起きたのは性行為をした日から何週間後だったかを尋ねたところ、着床出血があった人のなかでは「約2週間後」「約4週間後」という回答が最も多い結果となりました。
具体的な時期について、以下のコメントが寄せられています。

まいさん/30代/会社員(契約・派遣社員)/近畿地方在住/1児のママ

まにまにさん/30代/専業主婦/四国地方在住/2児のママ

きょんさん/30代/会社員(正社員)/中部地方在住/2児のママ
生理予定日前後に着床出血が起きた人が多く見られました。
着床出血はどのくらい続いたか

着床出血が続いた期間について調査すると「1回のみ」と回答した人が最も多い結果となりました。
4日以上続いた人は一人もいなかったことから、短期間で終わる傾向があるといえそうです。
「生理にしてはすぐ終わったな」と思ったら、もしかすると着床出血かもしれません。
着床出血に関するQ&A

ここでは、着床出血についてよく寄せられる疑問や不安を紹介します。
着床出血について、身近な人になかなか聞けずに悩んでいる人もいるのではないでしょうか?ぜひチェックしてくださいね。
着床出血が1週間続くことはある?
1〜2日程度で終わることが多いですが、人によっては1週間続くこともあります
着床出血は長くても3〜4日程度で終わるのが一般的です。しかし、着床出血の期間には個人差があり、なかには1週間ほど続く人もいます。この場合、着床出血か生理かを見分けるのは難しいので、ほかにも気になる症状がないかをチェックし、妊娠検査薬を使って妊娠の有無を確認することが大切です。
生理予定日当日に着床出血が起こることはある?
着床出血のタイミングが生理予定日当日と重なることもあります
着床出血は、生理予定日の1週間前〜生理予定日前後(妊娠3〜4週目頃)に見られます。生理予定日当日にちょうど着床出血が起こることも十分考えられるでしょう。人によっては生理と勘違いして、着床出血に気づかないことも多いようです。
生理予定日の5日後に着床出血が見られることはある?
生理予定日を過ぎてから起こることもあります
着床出血は生理予定日の2〜3日後までに見られることが多いですが、人によっては生理予定日から5日ほどたったタイミングで着床出血が起こることもあるでしょう。特に、生理不順の場合は生理予定日を正確に把握するのが難しく、ズレが生じる可能性があります。生理予定日を過ぎてから出血が見られ、ほかにも気になる症状がある場合は、妊娠検査薬を使って妊娠しているかどうかをチェックしてみましょう。
着床出血は性行為の約1〜2週間後に1〜2日ほどみられる
着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる少量の出血で、通常は1〜2日程度で治まります。
出血の時期が生理と近いため見分けがつきにくいですが、出血がごく少量・数時間〜2日程度で終わるなど、生理と異なる特徴があります。
しかし、出血の期間が短い場合も着床出血とは限らず、ホルモンバランスの乱れやストレスなどほかの要因も考えられます。また「着床出血にしては量が多い」「出血がずっと続いている」などの場合も注意が必要です。
出血に異常を感じた場合は、医師に相談してみてくださいね。
- 着床出血は生理予定日とほぼ同じタイミングで起きる
- 着床出血は通常は1〜2日程度で治まる傾向がある
- 出血量や期間によっては注意が必要な場合も。医師に相談しよう
- 着床出血を経験しないママのほうが多い!なくても心配しないで
- 妊娠の兆候があったら早めに妊娠検査薬や病院でチェックしよう
※本記事は公開時点での情報となります。
※本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
※本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
※本サイトの記事中で紹介している商品やサービスは編集部が選定しております。記事の監修者が選定・推奨したものではありません。
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※掲載情報に基づく判断はユーザーの責任のもと行うこととし、必要に応じて適切な医療機関やかかりつけの病院などに相談・受診してください。
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