
【医師監修】着床出血で生理並みの量が出ることはある?妊娠の可能性や受診の目安も解説
「妊活中に生理並みの出血があった。妊娠と関係があるの?」と疑問や不安に思う人は多いのではないでしょうか。
初めての妊活中であれば、突然の出血に不安や心配がより強くなるのは当然のことでしょう。
今回は、そんな不安や疑問を解消すべく、妊娠初期に起こる生理並みの出血が妊娠と関係するのかを解説します。
妊娠以外が原因の出血や妊娠検査薬を使うタイミング、トモニテ編集部の独自調査の結果なども紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
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初めての妊活中であれば、突然の出血に不安や心配がより強くなるのは当然のことでしょう。
今回は、そんな不安や疑問を解消すべく、妊娠初期に起こる生理並みの出血が妊娠と関係するのかを解説します。
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生理があったのに妊娠していることはあるの?

いつも通りの生理が来た場合「妊娠は成立していない」と考えるのが一般的です。
そもそも生理とは、妊娠しなかったときに子宮内膜が血液とともに剥がれ落ち、体外に排出される現象です。
妊娠したら、妊娠の状態を継続させるために子宮内膜は剥がれてはならないので、生理は始まらず生理に伴う出血も起こらないのです。
ただし、出血が「着床出血」だった場合、妊娠しているといえます。着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる出血のことです。
出血の量はごく少量で、鮮血のような赤、ピンク色や薄い茶色、おりものに血が混ざったような淡い赤色などが代表的です。
着床出血は、妊娠したすべての女性が経験するわけではありません。着床出血を経験するのは、4人に1人より少ないといわれています。
生理並みの着床出血が起こることはある?

トモニテ編集部が妊娠を経験した女性200人を対象に行った、妊娠中の出血に関するアンケートでは、「生理のような出血があったあと、妊娠が発覚したことがありますか」という質問に対し「はい」と回答した人は7.5%でした。
生理並みの出血があった場合でも、妊娠の可能性は依然として考えられるといえそうです。
しかし、出血量があまりに多い場合は、病気が原因である可能性も考えられます。早めに病院やクリニックを受診しましょう。
着床出血以外に出血を起こす可能性があること
出血の原因が生理や着床出血以外だった場合、病気や異常妊娠などのリスクを示すサインの可能性があります。
生理だと思っていたら病気だったという場合もあるので、生理ではない出血の可能性があったら医療機関を受診しましょう。
異所性妊娠(子宮外妊娠)
受精卵が子宮内膜に着床することで妊娠が成立します。
しかし、受精卵は子宮内膜以外に着床することがあり、「異所性妊娠」と呼びます。「子宮外妊娠」とも呼ばれ、多くは卵管に着床する「卵管妊娠」です。
異所性妊娠が起きると、出血や下腹部に鈍い痛みを感じる人もいます。
胞状奇胎
妊娠した際に胎盤を作る「絨毛細胞(じゅうもうさいぼう)」が異常に増殖し、ブドウやイクラのように子宮の中に充満していく病気です。
出血や腹痛、つわり(吐き気)のような症状が現れます。
胞状奇胎は手術や定期的な通院が必要ですが、担当医から許可が下りたら次の妊娠に進めます。このように適切な治療を行えば、胞状奇胎によって次の妊娠や出産に影響が出ることはないとされています。
流産
流産とは、妊娠の早い段階で赤ちゃんが亡くなってしまうことです。妊娠22週より前に妊娠が継続できなくなることを「流産」といいます。
流産が起きると出血や腹痛が起きる場合があります。
その他の原因
生理以外に性器から出血が起こることを「不正出血」といいます。
不正出血の原因は、病原菌の感染や子宮内膜炎などの炎症、月経異常などのホルモン異常、良性の腫瘍などさまざまです。
なかには、子宮頸がんや子宮体がんなどの悪性腫瘍による不正出血が起こる場合もあります。
重大な病気が潜んでいることもあるので、不正出血が見られたらためらわずに産婦人科を受診しましょう。
生理並みの出血が起きたらどうすればいい?

ここからは、生理並みの出血がみられた場合の対応を解説します。
生理予定日前後の出血なら妊娠検査薬で検査を
生理予定日前後に生理並みの出血が起きた場合は、生理や着床出血の可能性があります。
生理と着床出血を確実に見分けるのは難しいので、妊娠検査薬を使って妊娠の有無を確かめましょう。
一般的な妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後以降に使用することが推奨されています。適切な時期に使用し、陽性が出たら産婦人科を受診してください。
陰性だった場合でも、気になる症状がある場合は医療機関を受診しましょう。
出血のタイミング・量や症状によっては医療機関を受診しよう
一方、生理期間以外に出血が起きた・日常生活に支障が出るほど出血量が多い・お腹が強く痛むなどの場合は、すぐに病院を受診してください。
生理以外の出血や腹痛は、何らかの病気や危険な状態のサインかもしれません。
自己判断せず病院で診察を受け、適切な検査や治療を受けましょう。
生理並みの出血は着床出血や不正出血の可能性も。必要に応じて医師に相談を
生理並みの出血があった場合、生理や着床出血などの可能性があります。
着床出血は生理とほぼ同じタイミングでみられるため、見分けるのが難しいかもしれません。出血の色や量などに違いがあるので、覚えておくと判断材料のひとつとなるでしょう。
ただし、生理並みの出血が病気や異常妊娠のサインを示す不正出血である可能性もあります。多量の出血や激しい腹痛などがみられる場合は、早めに医師へ相談しましょう。
- 妊娠していても着床出血という出血が起こる場合がある
- 異常妊娠や病気のサインを表す不正出血である可能性も
- 出血が多い・腹痛がひどい場合は早めに医療機関へ
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
掲載情報に基づく判断はユーザーの責任のもと行うこととし、必要に応じて適切な医療機関やかかりつけの病院などに相談・受診してください。
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