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生理の量が少ない!妊娠の可能性はある?生理と着床出血の見分け方やその他の出血理由を徹底解説

生理の量が少ない!妊娠の可能性はある?生理と着床出血の見分け方やその他の出血理由を徹底解説

「生理の量がいつもより少ない。もしかして妊娠?」

生理の量が普段より少ないと、生理ではなく着床出血?などと、妊娠の可能性を疑うこともあるでしょう。

妊娠初期症状である着床出血と、通常の生理とはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、着床出血と生理の見分け方について解説します。

妊娠以外の可能性や、妊娠超初期、その他の出血の原因についても詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。

「生理の量がいつもより少ない。もしかして妊娠?」

生理の量が普段より少ないと、生理ではなく着床出血?などと、妊娠の可能性を疑うこともあるでしょう。

妊娠初期症状である着床出血と、通常の生理とはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、着床出血と生理の見分け方について解説します。

妊娠以外の可能性や、妊娠超初期、その他の出血の原因についても詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。

生理の量が少ないと感じたら着床出血かも

いつもより生理の量が少ない場合は、生理ではなく妊娠初期症状である着床出血の可能性があります。

着床出血は妊娠4週間後頃に起こりますが、これは通常の生理とほぼ同じタイミングですので着床出血と気づかない人もいます。

着床出血は、出血が少量で3日ほどで終わり、腹痛などを伴う人もいるようです。

ただし、妊娠したすべての人に着床出血の症状が起こるわけではないため、慎重に判断する必要があります。

生理と着床出血それぞれの特徴と違い

通常の生理と着床出血は、起こるタイミングがほぼ同じであるため、見分けることが難しいと言われています。

しかし、それぞれの特徴を慎重に見極めれば、判断できるかもしれません。生理と着床出血の詳しい特徴と、見分け方を解説します。

生理の仕組みと特徴

正常な生理周期は一般的に25~38日で、出血がみられる期間は約7日間です。

生理の周期は女性ホルモンの作用によって調節されています。生理の仕組みは次の通りです。

  1. 子宮内膜がホルモンの影響によって厚くなり、着床に適した状態に成熟
  2. 着床がない場合は、子宮内膜がはがれ落ち生理が起こる

生理と着床出血のもっとも大きな違いは、出血量と期間です。生理は通常7日程度出血が続きます。

着床出血の仕組みと特徴

着床出血は、受精卵が着床する際に子宮内膜を傷つけることで起こります。

着床出血のタイミングは、妊娠4週目頃です。妊娠週数は、最後の生理が始まった日を「妊娠0週0日」と数えます。妊娠4週は前の生理が始まった4週間後、つまり一般的な月経周期であれば生理予定日とほぼ同じタイミングになります。

着床出血は、妊娠した女性の4人に1人以下の確率で発症すると言われています。

生理による出血とは、出血量と期間が異なります。着床出血は、少量の出血で1~3日ほどと短いことが特徴です。

生理と着床出血の見分け方

生理と着床出血の違いには次のようなものがあります。

生理と着床出血の違い

  • 量…生理:多い/着床出血:少ない

  • 色…生理:濃い赤、赤茶色/着床出血:赤、うすいピンク、茶色

  • 期間…生理:3~7日程度/着床出血:1~3日程度

  • 腹痛…生理:人によっては激しい痛み/着床出血:軽い痛み、チクチクするような痛み

  • 基礎体温…生理:低温期/着床出血:高温期が続く

基礎体温は、生理か着床出血か判断するのに大切な要素です。出血が起きて低温期になっている場合は生理の可能性が高く、高温期が続く場合は妊娠しているかもしれません。

上記のような特徴があるもの、生理の症状や着床出血の有無は個人差があります。

自己判断は避け、妊娠の可能性があれば妊娠検査薬でチェックし、産婦人科を受診しましょう。

生理が少ない/短いとき、妊娠以外の可能性は?

生理の量が少ないときや期間が短いときは、着床出血以外の理由も考えられます。今回は、5つの可能性を紹介します。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れから過少月経になっている場合があります。

過少月経とは、おりものシートでも間に合ってしまうほど経血量が極端に少なく、短い期間で生理が終了するものです。

生理はそもそも女性ホルモンの働きによって調節されています。身体や精神的なストレスによりホルモンの分泌バランスに悪影響が及ぶと、過少月経になる可能性があるのです。

過度なダイエットや激しい運動も、ホルモンバランスを乱す原因になるので気をつけましょう。

甲状腺の病気

甲状腺機能低下症という甲状腺の病気により、生理不順となり生理が少なくなっている可能性も考えられます。

甲状腺の機能が低下することで卵胞がしっかり成長せず、排卵が正常に行われないためです。

甲状腺低下症では生理が遅れたり少量になったり、反対に生理の量が多くなることもあります。

生理不順やいつもと違う症状が続く場合は病院を受診しましょう。

子宮の病気

生理が少ない原因として、子宮腔癒着症などの病気も考えられます。

子宮腔癒着症は別名アッシャーマン症候群と言われ、子宮内の組織同士がくっついてしまう病気です。子宮内膜で癒着が起こると、子宮の筋肉の活動が制限されて子宮内膜が厚く成長しないため、生理が少なくなるといわれています。

次の経験がある人に発症しやすい傾向があります。

  • 子宮内膜炎を治療した人
  • 出産した人
  • 中絶手術をした人

子宮内膜炎とは、子宮内に細菌などの感染が生じ、炎症が起こることです。

性器の未発達

子宮が完全に発達していないことや、卵巣から出る女性ホルモンの働きが安定していないと、生理周期の乱れや生理の量が少なくなることがあります。

とくに10代の女性は、大人に成長する途中なので身体の機能は未熟です。生理周期が定まらず、生理の量が少ないことはよくあることだといわれています。生理が安定するまでは初経から数年かかるため、それまでは生理が不安定な状態が続くものです。

18歳以降になっても同じ状態が続くようなら、一度産婦人科に相談することをおすすめします。

更年期、閉経

生理周期の乱れや、出血量の変化を感じた場合は更年期に入ったサインである可能性があります。

女性ホルモンは20代をピークにして40代頃まで徐々に低下し、閉経に向けて一気に減少。

そのため、更年期の症状として生理にも影響が出ます。閉経までに見られるパターンは次の通りです。①30代後半~40台前半…月経周期が短くなったり量が少なくなったりすることがある②40代後半…月経不順で量も不安定。月経が2~3ヶ月に1回に減る③50代頃…閉経こうした変化は個人差があるので、症状が気になる場合は産婦人科を受診しましょう。

妊娠超初期のその他の出血

妊娠超初期に生理より少ない出血がある場合、何らかの病気による不正出血の可能性もあります。

妊娠超初期とは妊娠3週目までを呼び、この時期はまだ妊娠していることがはっきりと確認できない時期です。

妊娠超初期の不正出血には、次の4つの原因が考えられます。

  • 絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)
  • 子宮外妊娠
  • 胞状奇胎
  • 初期流産・切迫流産

これらは自分で判断することはできません。

生理の量や症状に違和感がある場合、病気の可能性も疑って早めに産婦人科を受診してくださいね。

絨毛膜下血腫

絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)が原因で不正出血している場合があります。

絨毛膜下血腫は、妊娠中に胎嚢の周りで出血を起こし血の塊ができたもので、超音波検査で診断されます。

妊娠の0.5~22%くらいの可能性で起こり、多くの場合は安静にしていることで改善します。しかし、まれに流産につながるケースもあるので、不正出血がみられたら産婦人科を受診して医師の指示に従いましょう。

異所性妊娠

異所性妊娠が原因で不正出血していることもあります。

異所性妊娠は、子宮外妊娠ともいわれ、受精卵が子宮内膜ではない場所に着床した状態です。子宮外妊娠で最も多いのは卵管へ着床した卵管妊娠で、全体の95%といわれています。多くは妊娠5~8週頃に症状が現れ、不正出血だけでなく下腹部の痛みも感じる人がいるようです。

卵管妊娠したまま胎芽が大きくなると卵管破裂を引き起こす危険性もあることから、早期発見が重要といえます。

胞状奇胎

胞状奇胎(ほうじょうきたい)という絨毛性疾患が原因で不正出血している可能性があります。

胞状奇胎とは、過去には「ぶどう子」とも呼ばれ、発症すると胎盤の絨毛がたくさんの小さな水が入ったつぶつぶのように変化します。

胞状奇胎は、受精時の精子と卵子の異常が原因で起こりますが、その異常をきたす原因は明らかになっていません。日本では約500回の妊娠に1回の確率で起こり、そのうち10~20%は子宮の筋肉の中に胞状奇胎の細胞が侵入する侵入奇胎を発症し、1~2%はがん化して絨毛がんになるといわれています。

絨毛がんに移行する前に(胞状奇胎や侵入奇胎の段階で)治療を受けることが最も大切なため、不正出血がある場合は必ず産婦人科を受診しましょう。

初期流産・切迫流産

初期流産や切迫流産が原因で、不正出血が起きている可能性があります。初期流産とは、「早期流産」といい妊娠12週未満の流産のことを指し、流産全体の約90%です。症状は、流産前に少量もしくははっきりとした出血が起こり、子宮が収縮してお腹にけいれんの様な痛みが発生します。妊娠の週数が進むとさらに腹痛は強くなり出血量が増加します。切迫流産とは、流産になりかけている危険な状態を指し、進行してしまうと赤ちゃんを失う恐れがあります。切迫流産になった場合の自覚症状は、出血と腹痛などがあります。ただし、出血がなくても切迫流産の腹痛が起こることもあるため、医師の指示に従い安静にする必要があります。

生理ではない出血が起こったら

いつもの生理とは違う出血が起きたら、どうすればよいのか心配ですよね。まずは、妊娠による出血なのかどうかきちんと把握することと、産婦人科を受診することが大切です。

妊娠検査薬を使う

まずは、妊娠検査薬で検査することをおすすめします。妊娠検査薬は、ドラッグストアで簡単に手に入ります。妊娠検査薬の精度は、正しく使用すれば99%以上です。あまりに早く使うと、正確な検査結果が出ないので、生理予定日から7日間過ぎてからチェックするとよいでしょう。正しい使用方法は、妊娠検査薬の説明書に記載されているのでよく確認し使用してください。陽性が出た場合は、もちろん産婦人科を受診しましょうね。

出血や生理の変化が続くようなら産婦人科を受診

不正出血や通常の生理ではない状態が続くなら、産婦人科を受診しましょう。生理の変化や出血は体からのシグナルなので、きちんと変化に気づくことが大切。ただし、生理の量や周期には個人差があるため、自分で原因を特定することは困難です。病院を受診する目安として次の症状を参考にしてみましょう。

  • 明らかに普段より出血の量が少ない/多い
  • 下腹部に痛みがある
  • 性交痛がある
  • 乳汁の分泌がある(乳汁分泌ホルモンが月経周期を乱すことがあります)

体が変化すると不安定な気持ちになるかもしれませんが、異常が続くときは産婦人科を受診してくださいね。

生理や着床出血についてのよくある疑問

ここからは、生理や着床出血について、よくある疑問に答えます。

着床出血が生理並みの量の場合はある?

  • 基本的には生理より少ないことが多いが、人による

    着床出血は、一般的に少量で1~3日程度で治まることが多いですが、生理と同じくらいの出血の場合もまれにあります。 ただし、通常の生理のように2日目にかけて量が増えていくことはありません。普段から生理の量が少なく期間が短い人は、着床出血との見分けがつきにくいでしょう。

生理が2~3日で終わった場合は着床出血?妊娠可能性は高い?

  • 単に生理が短い「過短月経」の場合もある

    2~3日の出血から妊娠している可能性があるかどうかは判断しにくいですが、「過短月経」の可能性があります。過短月経とは、2日以内に終わるほど短い生理のことです。多くの要因は、ストレスや過度なダイエットなどです。大きな心配は必要ありませんが、きちんと体を休めることが大切です。 ただし、子宮の病気による原因も考えられるので、生理の日数の変化が激しい場合などは産婦人科に相談することをおすすめします。

まとめ

生理の量が少ないと感じた時には、生理ではなく妊娠初期症状である着床出血であることもありますが、女性ホルモンのバランスの乱れや婦人科系の病気によるものもあります。妊娠初期に現れる婦人科系の病気は、なかなか自分では判断しにくいため、今回の記事を参考にして、当てはまる症状がある場合は早めに産婦人科を受診しましょう。女性の身体は女性ホルモンの影響で大きく変化します。女性ホルモンと密接にかかわる、心身の健康を大切にし、毎日の生活を規則正しく送ってくださいね。

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