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妊娠していても着床出血がないことはある?妊娠の兆候や症状も体験談とともに解説

【医師監修】妊娠していても着床出血がないことはある?妊娠の兆候や体験談も紹介

そろそろ着床の時期なのに、着床出血がみられず落ち込んでいる人もいるでしょう。

妊娠していても、着床出血が起こらないことはあるのでしょうか?

この記事では、着床出血が起こる確率や着床出血以外の妊娠のサインについて解説します。着床出血に関するQ&Aも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

そろそろ着床の時期なのに、着床出血がみられず落ち込んでいる人もいるでしょう。

妊娠していても、着床出血が起こらないことはあるのでしょうか?

この記事では、着床出血が起こる確率や着床出血以外の妊娠のサインについて解説します。着床出血に関するQ&Aも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

妊娠していても着床出血がないことはある?

妊娠していても着床出血がないことはある?妊娠の兆候や症状も体験談とともに解説

着床出血は、妊娠したからといって必ずみられるわけではありません

着床出血は、受精卵が着床する際に子宮内膜が傷つくことで起こりますが、実際に経験するのは約4人に1人程度とされています。

着床出血がみられない人のほうが多いので、着床出血がなくても心配する必要はありませんよ。

着床出血は少量で気づかないこともある

着床出血はとても少量で、おりものに少量の出血が混じる程度のこともあるため、気づかないことがよくあります。

また、生理とほぼ同じタイミングに起こるので、生理と勘違いする人もいるようです。

着床出血の有無だけで妊娠しているかを判断するのは難しいので、ほかに気になる症状がないか確認する・妊娠検査薬を使うなどして妊娠の可能性をチェックしましょう。

着床出血が起こる確率は?

妊娠していても着床出血がないことはある?妊娠の兆候や症状も体験談とともに解説

着床出血が起こる確率は、一般的には全妊娠の約25%とされています。

約4人に1人にみられるものと考えられるので、着床出血を経験する人のほうが珍しいといえるでしょう。

着床出血はあった?

妊娠していても着床出血がないことはある?妊娠の兆候や症状も体験談とともに解説

トモニテ編集部では、妊娠を経験した女性を対象に、着床出血に関するアンケートを実施。

着床出血があったかを調査したところ「あった」と回答した人は18人(21%)、「なかった」と回答した人は55人(65%)、「わからない」と回答した人は11人(13%)でした。

着床出血がなかった人が最も多いことがわかります。

着床出血がみられる人のほうが少ないので、着床出血がなくても「妊娠していないのかな…」と過度に心配する必要はありませんよ。

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着床出血以外の妊娠の兆候は?

妊娠していても着床出血がないことはある?妊娠の兆候や症状も体験談とともに解説

妊娠すると、着床出血以外にもさまざまな兆候がみられることがあります。

着床出血だけで妊娠の有無を判断するのは難しいので、以下のような体調の変化がないかをチェックして、妊娠の可能性に気づけるとよいですね。

つわり

つわりは妊娠初期に見られる症状で、吐き気や嘔吐、食欲不振などの症状が出ます。

朝方や空腹時に症状が強くなる・特定の匂いが苦手になる、など症状の現れ方は人それぞれです。

なかにはつわりの症状がまったくないママもいます。

乳房の変化

妊娠初期には、乳房が張ったり痛みを感じたりすることがあります。体内のホルモンバランスが変化し、乳腺が発達することが原因で起こります。

乳首が敏感になったり、乳輪の色が濃くなったりすることもあります。

頻尿

妊娠初期は、頻尿になることがあります。

妊娠にともない血液量が増えることで、尿の量が増加しトイレが近くなるのです。

また、ホルモンの影響によって膀胱の筋肉がゆるくなり、尿意を感じやすくなります。

疲労感

妊娠中は、プロゲステロンというホルモンが増加する影響で、体が疲れやすくなります

プロゲステロンには体温を上昇させる働きがあるため、体がほてって疲労感・倦怠感を覚えやすくなるのです。

また、体が妊娠に適応しようとする過程でエネルギーを多く消耗することも、疲れやすさの原因の一つです。

妊娠初期の兆候には個人差がある

妊娠初期に現れる兆候は人それぞれです。症状が強く現れてつらく感じるママもいれば、症状がまったく出ないママもいます。

それぞれの体質や体調、ホルモンバランスによっても変わるため、すべてのママが同じ症状を経験するわけではないことを理解しておきましょう。

自分の体調を日頃からよく観察し「なんだかいつもと違うな」と感じたら、早めに妊娠検査薬を使うか、医師に相談してくださいね。

着床出血がない場合に妊娠可能性を確かめるには?

妊娠していても着床出血がないことはある?妊娠の兆候や症状も体験談とともに解説

着床出血は必ずしも起こるものではないため、着床出血の有無だけで妊娠しているかを判断するのは難しいでしょう。

妊娠しているかを確認するために、以下の方法を実践してみてください。

気になる症状がないか確認する

まずは自分の体調をよく確認し、胸の張り・吐き気・疲労感など、妊娠初期にみられる症状がないかをチェックしましょう。

人によっては、匂いに敏感になる・熱っぽい・おりものの様子が違う、などの変化が現れることもあります。

普段から基礎体温を測っている人は、体温の変化によっても妊娠の可能性を確認できますよ。

妊娠検査薬を使う

妊娠の可能性がある場合は、妊娠検査薬を使ってみましょう

妊娠検査薬は、指定の箇所に尿をかけることで妊娠の有無を判定できる試薬です。生理予定日の1週間後以降に使用することが推奨されているので、使用時期を守って正しく検査しましょう。

陽性反応が出た場合は、妊娠している可能性が高いといえます。

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病院を受診する

妊娠検査薬で陽性が出たら、産婦人科を受診しましょう

妊娠検査薬で陽性が出ただけでは妊娠確定とはなりません。産婦人科で必要な検査を受け、胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)と赤ちゃんの心拍が確認できてはじめて妊娠が確定します。

また、妊娠検査薬では正常に妊娠しているかまでは判定できません。子宮や赤ちゃんの状態をきちんと確認するためにも、産婦人科を必ず受診してくださいね。

妊娠検査薬で陰性が出た場合でも、気になることがあれば医師に相談しましょう。

着床出血に関するQ&A

妊娠していても着床出血がないことはある?妊娠の兆候や症状も体験談とともに解説

着床出血に関するよくある疑問とその回答について解説します。気になる疑問を解消してくださいね。

着床出血と生理の見分け方は?

  • 受精卵が子宮内膜に着床するときに血管が傷つくことで起こります

    着床出血は、受精卵が着床する際に子宮内膜を傷つけることで起こる出血です。一般的に生理予定日の1週間前〜生理予定日前後にみられます。生理予定日より少し早い時期、または生理とほぼ同時期に少量の出血が見られたら、もしかすると着床出血かもしれません。

  • 出血の量や色、期間である程度見分けられます

    着床出血と生理を見分けるポイントは、出血の量と期間です。一般的に、着床出血は少量で、1〜2日程度で終わります。一方、生理は通常3〜7日間続き、出血量が多いのが特徴です。下着につく程度の少量の出血が1〜2日で止まった場合、着床出血の可能性があるでしょう。しかし、個人差があるため明確に区別できない場合もあります。出血だけで妊娠の可能性を判断せず、体調の変化にも注目することが大切です。

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着床出血はないことが多い!ほかの妊娠初期症状もチェックしよう

妊娠していても着床出血がないことはある?妊娠の兆候や症状も体験談とともに解説

着床出血を経験するのは4人に1人程度で、経験しない人のほうが多いとされています。

着床出血がなくても「着床できなかったんだ…」と落ち込まないでくださいね。

妊娠のサインとして、つわりや胸の張り、疲れやすさなどさまざまな変化が現れることがあります。

着床出血の有無だけでなく、自分の体の変化にも注意を払いましょう。

妊娠している可能性がある場合は、妊娠検査薬を使う・産婦人科を受診するなどの対応をとってくださいね。

  • 着床出血は、受精卵が着床する際に子宮内膜を傷つけることで起きる
  • 着床出血は妊娠すると必ず発生するわけではなく、気づかないことも多い
  • 着床出血以外の体の変化もよく観察しよう
  • 妊娠の可能性がある場合、まずは妊娠検査薬でチェック
  • 妊娠検査薬が陽性なら産婦人科へ。陰性でも不安があれば医師に相談を

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