【医師監修】妊娠検査薬が陰性から陽性に！妊娠の可能性は？原因と対処法も解説

妊娠検査薬は、尿中に含まれる「hCG（ヒト絨毛性ゴナドトロピン）」を検出して妊娠の可能性を判定するものです。

hCGは、受精卵が着床すると分泌量が増加し、尿中に滲み出てきます。

尿中のhCG濃度は次第に増加し、生理予定日の約1週間後に妊娠検査薬の基準値に達します。この頃に妊娠検査薬を使用することで、妊娠の有無を高い精度で判定できるのです。

精度は製品によりますが、99%以上の正確性で判定できるものもあります。

妊娠検査薬が陰性から陽性に変わることはあります。

トモニテ編集部が、妊娠を経験した女性を対象に行った妊娠検査薬に関するアンケートでは、判定結果が変わったことがあると回答した人は7人（3.8%）でした。

妊娠検査薬の結果が変わることはほとんどないようですが、なかには途中で変化することもあるようです。

陰性から陽性に変わった人に当時の体験について聞くと、以下のコメントが寄せられました。

妊娠検査薬が陰性から陽性に変わった場合、妊娠している可能性があるといえます。

陽性が出たということは、尿のなかに妊娠検査薬の基準値以上のhCGが含まれていたことを意味します。

産婦人科を受診して、正常に妊娠できているかを確認しましょう。

ただし、尿をかけすぎた場合は、妊娠していなくても陽性が出ることがあります。「尿の量が多かったかも…」と感じたら、新しい妊娠検査薬で再検査してみてください。

妊娠検査薬は高精度で妊娠の可能性を判定できますが、使い方や使用時期によっては誤った結果が出ることがあります。

妊娠検査薬が陰性から陽性に変わるケースとして、以下の4つのケースが挙げられます。

それぞれ詳しくみていきましょう。

1回目の検査時期が早かった場合、妊娠していても陰性が出ることがあります。

一般的に、妊娠検査薬で正しい結果を得られるのは生理予定日の1週間後以降です。

しかし、生理予定日前後などの早い時期に検査をしてしまった場合、尿中のhCG濃度がまだ少なく、誤って陰性が出てしまうことがあります。

検査直前に水分を摂りすぎると、尿中の1mLあたりのhCG濃度が薄くなり、陰性となることがあります。

多量の水分を摂ったあとに1回目の検査をし、陰性だったのなら、水分の摂りすぎが原因かもしれません。

適度に水を飲むのはかまいませんが、検査直前に大量に飲むのは控えたほうがよいでしょう。

最初に検査をしたときの使い方が間違っていた場合も、陰性となるでしょう。

尿の量が少なかった、かける場所が間違っていたなどの場合は、正しく判定できていない可能性があります。

取扱説明書で使用方法をよく確認し、正しい方法で検査をすることが大切です。

妊娠検査薬が陰性から陽性に変わったら、産婦人科を受診しましょう。

陽性が出たということは、妊娠の可能性があることを意味します。産婦人科で必要な検査を受け、正常に妊娠できているかを確認しましょう。また、産婦人科の超音波検査で胎嚢と赤ちゃんの心拍が確認できてはじめて妊娠が確定します。妊娠検査薬で陽性が出ただけでは妊娠確定とはならないので、必ず受診してくださいね。

妊娠検査薬は高精度で妊娠の有無を判定できますが、使い方や使用時期によっては誤った結果が出ることがあります。

陰性になったあとに陽性が出た場合は、妊娠している可能性があるので産婦人科を受診しましょう。

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